運転免許の有効期限が年末年始や土日に当たる場合、期限は明けた最初の平日まで延びます。道路交通法は、免許証やマイナ免許証(免許情報記録)の有効期間の末日が日曜日、土曜日、祝日などの休日、12月29日〜1月3日に当たるときは、これらの日の翌日を末日とみなすと定めています。更新期間は有効期間が満了する日までなので、更新の手続もその日までできますし、その日までは有効な免許です。
2026年の年末に当てはめると、免許証に書かれた有効期限が12月29日〜2027年1月3日の人は、**2027年1月4日(月)**まで更新できます。12月26日(土)・27日(日)が期限の人は、12月28日(月)までです。
ただし、延びるのは期限であって、窓口が開いている日とは別の話です。年明けの窓口は混みます。この記事では、条文の中身、2026年末〜2027年始の当てはめ、窓口と混雑、期限に間に合わないときの手段を、法令と各地の警察の案内で確かめます。
条文で決まっていること
道路交通法95条の6は、免許証と免許情報記録の有効期間を定めた条文です。その第3項は次のとおりです。
前二項に規定する期間の末日が日曜日その他政令で定める日に当たるときは、これらの日の翌日を当該期間の末日とみなす。
「政令で定める日」は、道路交通法施行令33条の8が挙げています。
- 土曜日
- 国民の祝日に関する法律に規定する休日(祝日や振替休日など)
- 12月29日から翌年の1月3日までの日
そのうえで、道路交通法101条は、更新期間を「当該免許証等の有効期間が満了する日の直前のその者の誕生日の一月前から当該免許証等の有効期間が満了する日までの間」としています。有効期間の末日がずれれば、更新期間の終わりも同じ日までずれます。
各地の警察の案内も同じ内容です。
- 新潟県警察:更新期間の末日が、土曜日、日曜日、祝日(振替休日含む)及び年末年始(12月29日〜1月3日)の場合は、これらの日の翌日までが更新期間
- 島根県警察:有効期間の満了する日が、土曜日、日曜日、国民の祝日・休日並びに12月29日から1月3日までの間に当たる場合は、これらの翌日が有効期間の末日
- 滋賀県警察:有効期間の末日が土曜日、日曜日、祝日(振り替え休日を含む)、年末年始の休日(12月29日から1月3日まで)に当たる場合は、直後の平日まで更新手続ができる
土曜日が期限なら、日曜日も過ぎた翌日
延長の対象になる日が続くときは、続いた日がすべて終わった翌日が末日です。長野県警察は、2025年12月27日(土)から2026年1月4日(日)の間に有効期間の満了日を迎える人は、2026年1月5日までが有効期間になると案内していました。土曜日、日曜日、年末年始と続いた日をまとめて越えた最初の平日です。
2026年末〜2027年始の当てはめ
内閣府の祝日一覧によると、2027年1月の祝日は1月1日(元日)と1月11日(成人の日)です。これを条文の決まりに当てはめると、次のようになります(編集部の計算)。
| 免許証の有効期限 | 更新できる最後の日(有効期間の末日) |
|---|---|
| 2026年12月26日(土)、27日(日) | 2026年12月28日(月) |
| 2026年12月28日(月) | 2026年12月28日(月)(延びない) |
| 2026年12月29日(火)〜2027年1月3日(日) | 2027年1月4日(月) |
| 2027年1月9日(土)、10日(日)、11日(月・成人の日) | 2027年1月12日(火) |
12月28日(月)はふつうの平日なので、この日が期限の人は延びません。
窓口が開く日は都道府県ごとに違う
期限が延びても、手続ができるのは窓口が開いている日です。警視庁の案内では、受付日は次のとおりです。
- 運転免許試験場(府中・鮫洲・江東):平日と日曜日。土曜、祝休日、年末年始(12月29日から1月3日まで)は休み
- 運転免許更新センター(神田・新宿)、指定警察署:平日のみ。土曜、日曜、祝休日、年末年始は休み
長野県警察は、2025年の年末年始に日曜日の窓口を一部の運転免許センターで開け、2026年1月4日(日)にも開設していました。滋賀県警察は、運転免許センター(守山市)の日曜日の更新手続を予約制にしています。日曜窓口があるかどうか、予約が要るかどうかは、住所地の都道府県警察の案内で確かめます。
年明けは混む
長野県警察は、年末年始の運転免許窓口は大変な混雑が予想され、例年1月上旬は受付等の待ち時間が非常に長くなるとしています。更新期間に入ったら早めに手続きするよう勧めています。
警視庁も、混雑で長時間待つ場合や、1日に実施できる講習の定員に達した場合は、受付を断ることがあるとしています。延びた期限の最終日に行って受け付けてもらえなければ、その日のうちに更新できず、期限を過ぎることになります。
70歳以上は先に高齢者講習
新潟県警察は、70歳以上の人は事前に高齢者講習を受けなければならないとしています。警視庁の案内では、年齢は更新期間満了日の年齢で見ます。年末年始をまたぐ人は、講習の予約から逆算して日程を組みます。
期限に間に合わないとき
年末年始に海外にいるなど、期間内に行けない
島根県警察は、海外旅行、入院、出産などのやむを得ない事情で更新期間内に手続きできない人は、期間前であっても更新手続きができるとしています。ただし、有効期間は通常より短くなります。警視庁と滋賀県警察も、海外旅行や出産などの理由による更新期間前の更新手続を案内しています。
期限を過ぎてしまった
滋賀県警察は、有効期間が過ぎてしまった場合は更新手続はできず、失効手続(免許証の有効期間が過ぎた場合にもう一度取得するための手続)になると案内しています。延びた末日を1日でも過ぎると、この扱いです。
確認の順番
- 免許証(マイナ免許証なら記録)の有効期限の日付を見る
- その日が土曜・日曜・祝日などの休日か、12月29日〜1月3日かを確かめる
- 当たっていれば、続く休みが明けた最初の平日が期限になる
- 住所地の都道府県警察の案内で、年末年始の窓口と日曜窓口の有無を確かめる
- 70歳以上は高齢者講習を先に済ませる。1月上旬の混雑を避けられるなら、更新期間に入った時点で手続きする
この記事で確認できなかったこと
2026年11月6日時点で、次の点は今回読んだ資料では確かめられていません。
- 2026年末〜2027年始の各都道府県の窓口予定(日曜窓口の開設日など)。長野県警察の案内は2025年末〜2026年始の分でした。
- 年末年始の高齢者講習を行う教習所の休業日。
- 免許証に書かれた日付と、延びた末日の関係を窓口でどう確認するか(免許証の表示は変わらないかどうか)。
参考資料
- e-Gov法令検索 道路交通法 — 第95条の6第3項(末日が日曜日その他政令で定める日なら翌日を末日とみなす)、第101条第1項(更新期間)
- e-Gov法令検索 道路交通法施行令 — 第33条の8(土曜日、休日、12月29日〜1月3日)
- 新潟県警察 運転免許更新の手続案内 — 更新期間の末日の扱い、70歳以上は事前に高齢者講習
- 長野県警察 年末年始の運転免許手続について — 2025年12月27日〜2026年1月4日満了は1月5日まで、日曜窓口、1月上旬の混雑
- 島根県警察 運転免許証の更新 — 有効期間の末日の扱い、期間前更新
- 滋賀県警察 更新手続のご案内 — 直後の平日まで、期限後は失効手続、日曜日の予約制
- 警視庁 運転免許証の更新手続 — 試験場・更新センター・指定警察署の受付日、混雑時の受付終了
- 内閣府 国民の祝日について(祝日一覧CSV) — 2027年1月1日(元日)、1月11日(成人の日)