Macの起動音が鳴らない。設定で止まっているのか、故障か?
macOS Big Sur以降は起動音が標準オフ寄り。設定の『サウンド』→『起動時にサウンドを再生』をオンにすると鳴る場合があります。それでも鳴らないときは出力デバイス・音量・物理スピーカーを順に確認してください。
目次(14項目)
結論から先に
故障より先に設定をチェックしてください。macOS Big Sur(11)以降は起動音が標準オフ寄りで、「システム設定」→「サウンド」→「起動時にサウンドを再生」をオンにすると鳴る場合があります。
それでも鳴らない場合は、出力先(HDMI、Bluetooth)・音量・ヘッドホン端子を順に確認します。Apple Silicon搭載Mac(M1〜M4)は、ターミナルでsudo nvram StartupMute=%00を実行する方法もあります。
何をしても鳴らない、システム音も一切出ない場合はスピーカーの故障の可能性があり、Apple Storeでの診断を検討してください。
起動音がオフになった背景
長く使われていた起動音(チャイム)は、macOS Sierra(2016)頃から標準オフ、Big Sur(2020)で復活、その後再びデフォルトオフ、と挙動が変わってきました。
- 図書館・会議室での迷惑防止
- 深夜の起動で家族を起こさない配慮
- 海外ユーザーからの要望
つまり、「鳴らないこと自体は故障ではない」可能性が高いです。
まずチェックする設定
macOS Ventura以降の設定手順です。
- 画面左上のAppleマーク → 「システム設定」
- 左メニュー → 「サウンド」
- 「サウンド出力と入力」セクション
- 下にスクロールして「起動時にサウンドを再生」をオン
macOS Monterey以前は「システム環境設定」→「サウンド」内の同じ項目です。
出力先のチェック
設定をオンにしても鳴らない場合は、出力先が「内蔵スピーカー」になっているか確認します。
- システム設定 → サウンド
- 「出力」タブをクリック
- 「内蔵スピーカー」を選択
- 出力先一覧に外部ディスプレイ、Bluetoothヘッドホンが先に出ていないか確認
HDMIで接続した外部ディスプレイにスピーカーがあると、起動音だけそちらに行ってしまい気づかないことがあります。
音量・ミュートの確認
意外と見落とすのが音量・ミュートです。
- メニューバーのサウンドアイコンで音量バーを確認
- F11(音量下げる)・F12(音量上げる)で調整
- 「サウンドエフェクトの音量」がゼロになっていないか
- ヘッドホン端子に何か挿さっていないか
- BluetoothヘッドホンがONになって自動接続していないか
「マスター音量はあるが、システムサウンドだけゼロ」というパターンもあります。
Apple Silicon Macでの特別な対応
M1・M2・M3・M4チップ搭載Macでは、起動音は通常の音量設定でも鳴らないことがあります。ターミナルでの制御が必要です。
- アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル
- 次のコマンドを実行:
sudo nvram StartupMute=%00 - パスワードを入力
- 再起動
無効化したい場合は sudo nvram StartupMute=%01 です。
Intel Macで試したいリセット
Intel Macで設定変更しても効果がない場合、システム管理コントローラー(SMC)・NVRAM(PRAM)のリセットを試す価値があります。
NVRAMリセット
- Macをシャットダウン
- 電源を入れた直後に「Option + Command + P + R」を約20秒押す
- 起動音が2回鳴ったら離す(または時計やキャプスロックが安定したら)
SMCリセット(MacBook 2018以降のT2チップ機)
- シャットダウン
- 左のControl + Option + 右のShiftを7秒押す
- その状態で電源ボタンも追加で7秒
- 全部離して10秒待つ
- 電源を入れる
これで音回りの不具合が解消することがあります。
起動音が鳴る/鳴らないの一般的な切り分け
優先順位の高い順に確認するチェックリストです。
- 設定:「起動時にサウンドを再生」がオン
- 出力先:「内蔵スピーカー」が選ばれている
- 音量:ミュートでない、十分な音量
- ヘッドホン端子:何も挿さっていない
- Bluetooth:自動接続していない
- NVRAMリセット(Intel)
- ターミナル設定(Apple Silicon)
- システムサウンド(警告音)が鳴るか確認
- すべて鳴らないならハード故障の可能性
故障を疑う前に試したい診断
Apple Diagnosticsでハードウェアの状態を簡易チェックできます。
Intel Macの場合
- シャットダウン
- 電源を入れて「D」キーを押し続ける
- 言語選択 → 自動でテスト開始
Apple Silicon Macの場合
- シャットダウン
- 電源ボタンを押し続ける(起動オプションが出るまで)
- Command + D を押す
- テスト開始
ハードウェアの問題があれば、参照コードが表示されます。これをAppleサポートに伝えると対応がスムーズです。
システムサウンドが全く出ないとき
起動音だけでなく、警告音・通知音も含めて何も出ないなら、ハードウェアより設定の問題の可能性があります。
- 「サウンドエフェクトを次のデバイスから再生」が外部スピーカーになっていないか
- 出力デバイスが消音(ミュート)になっていないか
- 「再起動」ではなく「シャットダウン」→「起動」の方が改善することがある
- セーフモードで起動して音が出るか確認
セーフモードはApple Silicon Macなら電源ボタン長押し → ボリュームを選択 + Shift、Intel Macなら起動時にShiftキー長押しです。
ハードウェア故障を疑うべきタイミング
次の状況が重なる場合は、修理を検討する段階です。
- システム音含めて一切音が出ない
- 設定で出力先「内蔵スピーカー」を選べない(グレーアウト)
- Apple Diagnosticsでオーディオ関連のエラーが出る
- 水濡れ・落下歴がある
- 突然鳴らなくなった
AppleCare+の保証対象かを「設定」→「一般」→「情報」→「保証範囲」で確認できます。
まとめのチェックリスト
起動音が鳴らないときに、まず触る順番です。
- システム設定 → サウンド → 起動時にサウンド再生をオン
- 出力先 = 内蔵スピーカー
- 音量、ミュート、ヘッドホン端子の確認
- 必要に応じてNVRAM/SMCリセット
- Apple Silicon ならターミナル設定
- 改善なし → Apple Diagnostics で診断
これで多くのケースは解決します。
よくある質問
Q. macOSのバージョンによる違いはありますか?
あります。macOS Big Sur(11)以降、起動音は標準オフで出荷されます。設定で「起動時にサウンドを再生」をオンにすれば、以前と同じ起動音が鳴るようになります。古いmacOS(Catalina以前)には設定項目がなく、ターミナルでコマンドを実行して制御していました。M1/M2/M3/M4などApple Silicon搭載Macも対応しています。
Q. 設定を有効にしても鳴りません。原因は?
次の順で確認してください。(1)出力先がHDMI接続のディスプレイやBluetoothスピーカーに向いていないか、(2)音量が小さすぎないか・ミュートになっていないか、(3)ヘッドホンが挿さっていないか、(4)SMC・NVRAMリセットが必要か(Intel Mac)、(5)スピーカー自体の故障の可能性。Apple Silicon Macではターミナルから「sudo nvram StartupMute=%00」を実行する手段もあります。
Q. 鳴らせるけど、毎回鳴る必要はありますか?
好みです。起動音は「電源が入った」「POSTが通った」ことを音で確認できるという利点がありますが、深夜や会議室での起動では迷惑になることもあります。オン・オフを切り替えるだけなので、生活に合わせて選んでください。
Q. ハードウェアの故障を疑うサインは?
システム音は鳴るが起動音だけ鳴らない場合は設定の問題が多いですが、Macからの音が一切出ない場合、ヘッドホン端子に何も挿していないのに「内蔵スピーカー」が選べない場合、Apple Diagnostics(電源を入れながらDキー長押し)でハードウェアエラーが出る場合は、Apple StoreまたはApple認定サービスプロバイダに相談してください。
参考資料
- Apple サポート「Macの起動時にチャイムを鳴らす/鳴らさない」— 設定手順
- Apple サポート「Macのサウンドの設定を変更する」— 出力先と音量
- Apple サポート「Apple Diagnostics でハードウェアの問題を調べる」— 故障診断
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参考資料
- Apple サポート「Macの起動時にチャイムを鳴らす/鳴らさない」
- Apple サポート「Macのサウンドの設定を変更する」
- Apple サポート「Apple Diagnostics でハードウェアの問題を調べる」
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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