お盆休みでペットホテルが満室だったとき、犬や猫はどう預ければいいか

結論

予約サイトが満室でも、電話での問い合わせや動物病院への相談で枠が見つかることがあります。個人シッターに頼む場合は第一種動物取扱業の登録を確認し、それでも決まらなければ同伴できる宿を探す方法も検討してください。

どうする?編集部 · · 読了 約9分
目次(10項目)
  1. 満室表示のサイトでも、電話をかけると状況が変わることがある
  2. 隣の市区町村まで探索範囲を広げると選択肢が増える
  3. ペットホテル以外に、動物病院やトリミングサロンという選択肢もある
  4. 猫は環境の変化に弱く、在宅シッターが向くこともある
  5. 大型犬や多頭飼い、シニアの動物は断られることがある
  6. 個人のペットシッターに頼むなら、登録の有無を確認する
  7. SNSや地域の口コミから直前の空き情報を探す
  8. それでも見つからないときに検討したい方法
  9. 費用とキャンセルの仕組みを先に確認しておく
  10. 預ける前日までに準備しておきたいもの

実家に帰る新幹線や飛行機のチケットは早めに取ったのに、飼っている犬や猫を預ける先は後回しにしていた。8月に入ってから予約サイトを開くと、お盆期間だけ「満室」の表示が並んでいて焦る、という声を毎年この時期に聞きます。特に8月中旬に近い日程ほど予約サイトの空きは埋まりやすく、探し始める時点ですでに主要な施設が満室になっていることも珍しくありません。あきらめる前に試せる方法はいくつか残っていて、ペットホテル以外の預け先まで含めて考えると選択肢は意外と広がります。今住んでいる地域だけで探すのをやめ、隣の市区町村や動物病院にまで範囲を広げると、状況が変わることもあります。まずは今見ている予約サイトの表示だけで判断せず、候補の施設に直接連絡するところから始めてください。

満室表示のサイトでも、電話をかけると状況が変わることがある

予約サイトの空き状況は、施設が実際に管理している情報とタイムラグが生じる場合があります。当日や前日に出たキャンセルがサイトの表示に反映されるまで時間がかかったり、施設によっては電話予約分を別枠で確保していたりするためです。サイト上で満室と表示されていても、電話で「キャンセル待ちはできるか」「空きが出たら連絡してもらえるか」を聞いておくと、後日連絡が来ることは珍しくありません。

キャンセル料が発生するタイミングも狙い目です。宿泊予定日の数日前からキャンセル料がかかる規定にしている施設が多く、その直前で予定を確定させる利用者が集中するぶん、空きが動きやすい時期でもあります。お盆本番の直前まで、サイトと電話の両方を数日おきに確認しておく価値はあります。予約サイトによってはキャンセル通知を登録できる機能もあるので、複数の候補を並行して登録しておくと見落としを防げます。

ペットホテルの予約は、単一のポータルサイトだけに登録されているとは限りません。施設が自社サイトで独自に予約枠を管理している場合、大手の予約サイトでは満室でも、施設の公式サイトを直接見ると空きが表示されていることがあります。検索エンジンで施設名を調べ、公式サイトの予約状況もあわせて確認しておくと、見落としを一つ減らせます。

隣の市区町村まで探索範囲を広げると選択肢が増える

自宅から近いペットホテルばかりを探していると、選択肢はすぐに尽きてしまいます。駅前や住宅街の施設は特に埋まりやすいため、車で30分から1時間ほど離れたエリアまで検索範囲を広げると、まだ空いている施設が見つかることがあります。

郊外や高速道路のインターチェンジ付近には、敷地が広く頭数を多く受け入れられる大規模な施設が点在しています。お盆で自分も帰省や旅行で移動するなら、出発する経路の途中にある施設に立ち寄って預けるという組み方も検討できます。多少遠くても、預け先が決まっている安心感のほうが大きいと感じる人は少なくありません。

ペットホテル以外に、動物病院やトリミングサロンという選択肢もある

預け先をペットホテルに絞らず、かかりつけの動物病院に聞いてみるのも一つの手です。入院設備を持つ病院の中には、繁忙期に限って一時預かりを受け付けているところがあります。持病があったり高齢だったりする動物の場合、しつけと管理が中心のペットホテルより、体調の変化にすぐ気づいてもらえる病院のほうが安心です。ただし、かかりつけでない病院に急に頼む場合は、診察やカルテ作成が先に必要になることが多く、当日申し込んでもすぐには対応してもらえないことがあります。心当たりのある病院には、預ける前に一度受診しておくと話が早く進みます。

ふだん利用しているトリミングサロンやドッグデイケアが、宿泊対応まで行っている場合もあります。日中のケアで顔なじみのスタッフに任せられる分、初めて預ける施設よりも動物への負担が軽く済みやすいのが利点です。普段お世話になっている場所に、この時期だけの臨時対応がないか一度問い合わせてみてください。

猫は環境の変化に弱く、在宅シッターが向くこともある

猫はテリトリー意識が強く、知らない場所に連れて行かれること自体が大きなストレスになりやすい動物です。ペットホテルに数日間預けると、食欲が落ちたり隠れて出てこなくなったりすることがあります。留守中に自宅へ来てもらう在宅シッターなら、慣れたにおいや音の中で過ごせるぶん、環境の変化によるストレスを抑えやすくなります。

犬でも人見知りが強い性格や、他の動物と同じ空間にいることが苦手な性格なら、集団で過ごすペットホテルより在宅シッターのほうが落ち着くことがあります。逆に、留守番よりも人や他の犬と過ごす時間を好む犬なら、ペットホテルのほうが楽しく過ごせることもあります。動物の性格に合わせて預け先の形式を選ぶという視点を持っておくと、候補を絞り込みやすくなります。

大型犬や多頭飼い、シニアの動物は断られることがある

すべての動物が同じ条件で預かってもらえるわけではありません。大型犬は運動スペースの確保が難しく、繁忙期には小型犬・中型犬を優先する施設もあります。多頭飼いの場合、頭数分の部屋やケージが空いていないと断られることもあり、1頭ずつ別の施設に分ける必要が出てくる場合もあります。

持病を抱えている動物や高齢の動物は、投薬管理や急変時の対応を理由に受け入れを見送る施設もあります。逆に、そうした事情を伝えたうえで受け入れ可能かどうかを個別に相談すると、通常は断っている施設でも柔軟に対応してもらえることもあります。問い合わせの際は、犬種や体重、持病の有無を最初に伝えておくと、やり取りの回数を減らせます。

ワクチン接種から日が浅い子犬や子猫も、感染症のリスクを理由に断られることがあります。生後間もない時期に慌てて預け先を探すのではなく、接種のスケジュールをかかりつけ医と相談しながら、預ける可能性がある時期を早めに把握しておくと動きやすくなります。

個人のペットシッターに頼むなら、登録の有無を確認する

自宅に来てもらい留守中の世話を任せる個人のペットシッターも、預け先の候補になります。動物愛護管理法では、飼養施設を持たない訪問型のシッター業務であっても第一種動物取扱業の登録が必要と定められています。環境省の資料でも、動物の管理方法や実施体制について都道府県や政令指定都市の登録を受ける仕組みが説明されています。

登録を受けている業者かどうかは、都道府県や政令指定都市が公開している動物取扱業者の一覧で確かめられます。初めて依頼する相手であれば、登録番号を名乗れるか、賠償保険に加入しているかを先に確認しておいたほうが安全です。個人間のマッチングを仲介するサービスを使う場合も、登録の有無は利用者自身で確かめる必要があります。事前に自宅で顔合わせをして、動物との相性や指示の伝わり方を見ておけば、当日になって慌てずに済みます。

料金は1回の訪問ごとに設定されていることが多く、1日に訪問してもらう回数を増やすほど費用がかさみます。宿泊型のペットホテルより割安になる場合もあれば、訪問回数を増やした結果それほど変わらない場合もあるため、動物の性格や留守にする日数と照らし合わせて選んでください。

SNSや地域の口コミから直前の空き情報を探す

予約サイトに載っていない情報が、施設のSNSアカウントで発信されていることがあります。急なキャンセルが出た際に「本日〜明日、空きが出ました」と告知する施設もあるため、候補にしている施設のアカウントをフォローしておくと見逃しにくくなります。

かかりつけの動物病院やトリミングサロンのスタッフに、預け先で困っていることを伝えてみるのも有効です。地域のペット関連業者同士でつながりがあり、系列店や知人が営む施設を紹介してもらえることがあります。近所で同じように犬や猫を飼っている知人がいれば、過去にお盆や年末年始を乗り切った経験を持っていることも多く、思わぬ情報源になります。マンションやアパートの掲示板、地域の子育て・ペット関連のコミュニティアプリに投稿してみると、個人でシッターを引き受けている人からの反応が来ることもあります。

それでも見つからないときに検討したい方法

探し尽くしても預け先が決まらない場合、選択肢はまだ残っています。ペット同伴可の宿泊施設に切り替え、旅行そのものに連れて行く方法です。移動時間や車内の温度管理、宿での過ごし方など別の準備は必要になりますが、預け先を探す手間そのものはなくなります。同伴可の宿は種類やサイズに条件を設けているところが多いので、予約前に確認してください。

帰省先には泊まらず日帰りにして、留守中は短時間だけシッターに訪問してもらいながら、朝晩は自分で世話をするという折衷案もあります。長時間ひとりにする心配は残りますが、預け先が全く見つからない状況よりは動きやすいはずです。信頼できる近所の知人や家族に、様子を見に来てもらう形で乗り切っている家庭もあります。

都合がつかないなら、旅行や帰省の日程自体をお盆の混雑期からずらすことも検討してください。2026年のお盆期間は8月7日から16日とされており、この前後であればペットホテルにも空きが出やすくなります。休みを分散させて時期をずらせる働き方なら、有力な選択肢のひとつです。

費用とキャンセルの仕組みを先に確認しておく

料金体系は施設によって差があり、都市部か郊外か、ホテル形式か個人シッターかでも変わってきます。繁忙期は通常期より料金が上乗せされる施設が多く、事前に確認しないと想定より高い請求になることがあります。予約時には宿泊料金だけでなく、繁忙期の加算やオプション料金の有無、キャンセル料が発生するタイミングまで確認しておくと、後から驚かずに済みます。

複数の施設に同時に問い合わせている場合、預け先が決まった時点で他の候補へすぐキャンセルの連絡を入れてください。連絡が遅れるほど、本当に困っている別の飼い主がその枠を使えないままになります。逆の立場で考えれば、自分がキャンセル待ちをしている側になることも十分あり得ます。

初めて利用する施設では、予約時に宿泊料金の一部を前払いで求められたり、事前見学やカウンセリングを済ませてから予約が確定する仕組みになっていたりすることがあります。直前に見学の予約を入れようとしても枠が埋まっていることがあるため、初めての施設に賭ける場合は、見学なしでも予約できるかどうかを電話で確認しておくと二度手間になりません。

預ける前日までに準備しておきたいもの

多くの施設で、混合ワクチンの接種証明書や狂犬病予防注射済票の提示を求められます。動物病院で発行してもらえる書類なので、接種から日が浅い場合は早めに確認してください。証明書が手元にない場合、当日になって預かりを断られることもあります。

普段食べているフードや常備薬、使い慣れたタオルやおもちゃを持たせておくと、環境の変化によるストレスを抑えられます。フードを施設側で用意してくれる場合でも、切り替えでお腹を壊す動物もいるため、普段のものを持参したほうが無難です。持病がある場合は、症状が出たときの対応や、かかりつけ医の連絡先を書面にして預け先に渡しておくと安心です。

逃走防止の対策や、体調が急変した際にどこまで判断して対応してもらえるかも、預ける前にすり合わせておいてください。実際に施設へ預けていた動物が逃げ出したというトラブルも報告されています。契約内容に不安が残るなら、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターに相談する窓口も用意されています。

旅行中は電話がつながりにくい場所を移動していることもあるため、預け先には自分の連絡先だけでなく、地元にいる家族や友人など、もう一人連絡が取れる人の番号も伝えておくと安心です。犬と猫を別々の施設に預ける場合は、それぞれの預け先に他方の連絡先も共有しておくと、緊急時のやり取りがスムーズになります。預け先を決めるまでの数日は落ち着かないかもしれませんが、確認すべき点を一つずつ潰していけば、直前でも預け先が見つかる可能性は十分に残っています。

お盆休みでペットホテルが満室だったとき、犬や猫はどう預ければいいか — くらし 関連イラスト (どうする?)
Photo by Michael Kahn on Unsplash
#ペットホテル #お盆休み #ペットシッター #動物取扱業

参考資料

  1. 環境省「第一種動物取扱業者の規制」
  2. 国民生活センター「ペット(各種相談の件数や傾向)」

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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