夜中に動悸で目が覚める。毎日続くけど病院に行くべき?

結論

夜中の動悸が毎日続くなら循環器内科で心電図と甲状腺の確認を。動悸+息切れ+めまいが揃うときはその日のうちに受診を。

どうする?編集部 · · 読了 約4分
目次(9項目)
  1. 結論から先に
  2. 「夜だけ」「毎日」が示すこと
  3. 動悸が出たときに自分で確かめる3点
  4. 受診のタイミングの目安
  5. 病院で行う検査
  6. 自宅でできる調整
  7. 持参するとよいもの
  8. よくある質問
  9. 参考資料

結論から先に

夜中の動悸で毎日のように目が覚める状態は、ストレスや自律神経の問題だけと決めつけず、不整脈・甲状腺・睡眠時無呼吸の鑑別を一度受けたほうが安全です。受診先は循環器内科が中心です。胸痛・息切れ・めまい・失神を伴う場合は、その日のうちに受診してください。動悸の最中に脈を10秒測って4倍する習慣を持つと、診察時に役立ちます。

※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。

「夜だけ」「毎日」が示すこと

動悸自体は健康な人にも起きますが、「夜だけ」「毎日のように」というパターンには、いくつか共通しやすい原因があります。

  • 発作性上室頻拍・心房細動などの不整脈:夜間・安静時に出やすい型がある
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など):常に脈が早く、夜中に強く感じる
  • 睡眠時無呼吸症候群:無呼吸→覚醒→動悸の流れ
  • 更年期・自律神経の揺らぎ:交感神経の過剰反応
  • 逆流性食道炎:横になると胸の不快感が増し、動悸として感じる
  • 薬・カフェイン・アルコールの影響:眠剤・喘息薬・市販の鼻炎薬など

「毎日」が続いている時点で、一過性の自律神経反応で済ませず、一度循環器内科で評価を受けるのが妥当です。

動悸が出たときに自分で確かめる3点

受診時の役立ち度が大きいので、次の3点を覚えておいてください。

  1. 脈拍:手首の親指側に指3本を当てて10秒数え、4倍する
  2. 規則性:脈が一定か、飛ぶか、強弱があるか
  3. 持続時間:何秒〜何分続いたか、自然に治まったか

「脈拍130以上で15分以上続いた」「脈が完全に不規則だった」「失神しそうになった」などの具体的な情報は、検査の組み立てに直結します。

受診のタイミングの目安

すぐ受診(その日のうちに):

  • 動悸+胸痛または胸の圧迫感
  • 動悸+めまい・失神しそうな感じ
  • 動悸+冷や汗・強い息苦しさ
  • 脈が極端に速い(150以上)、または極端に遅い(40未満)状態が続く

1〜2週間以内に受診:

  • 夜中の動悸が毎日続く、または週3日以上続く
  • 動悸の持続が10分以上になることがある
  • 動悸+体重減少・手の震え・暑がり(甲状腺の可能性)
  • 大きないびき・日中の強い眠気がある

それ以外でも、月に何度か続いて気になる場合は、1か月以内の受診で問題ありません。

病院で行う検査

循環器内科では、おおむね次の流れで原因を切り分けます。

  • 問診:症状の頻度・時間帯・きっかけ・服薬
  • 安静時心電図:その場で計5〜10分
  • 血液検査:甲状腺(TSH・FT3・FT4)・電解質・貧血
  • ホルター心電図(24時間):夜だけ出る不整脈を拾うのに有用
  • 必要に応じて心エコー:心臓の構造の確認

ホルター心電図は、シールを胸に貼り、小さな機械をぶら下げて1〜2日過ごす検査です。保険適用で3割負担で5,000〜8,000円程度が目安です。スマートウォッチの記録があれば持参するとスムーズです。

自宅でできる調整

受診を待つ間や、診断後の補助として有効な調整は次のとおりです。

  • 夕方以降のカフェイン(コーヒー・紅茶・エナジードリンク)を控える
  • 寝る2〜3時間前のアルコールを避ける
  • 寝室を暗く・静かに・少し涼しめに整える
  • 寝る前の強い運動・スマホの長時間使用を控える
  • 体重・腹囲が増えていれば3〜5%の減量
  • 横向き寝を試す(いびき・無呼吸の方は仰向けより有利)

これらで2週間ほど様子を見て、頻度が落ち着けば自律神経・生活習慣寄り、変わらなければ循環器内科の受診優先度が上がります。

持参するとよいもの

受診時に次のものがあると話が早く進みます。

  • 動悸が起きた日時・脈拍・持続時間のメモ(2週間分)
  • 服用中の薬・市販薬・サプリ一覧
  • スマートウォッチの心拍記録(あれば)
  • 過去の健康診断結果(甲状腺・心電図の所見)

よくある質問

Q. 病院に行ったとき、症状が出ていなくても診てもらえますか?

問題ありません。受診時に動悸が出ていなくても、症状の頻度・時間帯・きっかけを伝えることで、必要な検査(安静時心電図・ホルター心電図・血液検査)を組み立ててもらえます。夜だけ出る不整脈は、24時間記録のホルター心電図でないと拾えないことが多いので、その点も医師に伝えてください。

Q. スマートウォッチで心拍を測れば十分ですか?

スマートウォッチの心拍記録は、いつ動悸があったか、そのときの脈拍がどれくらいかを把握する補助になります。Apple Watchなど一部の機種では心電図機能もあり、心房細動の検出に有用とされています。ただし、診断は医療機関での心電図で確定するため、記録を持参して相談する流れが現実的です。

Q. コーヒーやお酒は控えるべきですか?

カフェイン・アルコール・喫煙は、夜間の動悸を増やす要因です。受診を待つ間、夕方以降のコーヒーや紅茶、寝る前のアルコールを2週間ほど控えると、頻度が落ち着くケースがあります。落ち着けば自律神経やライフスタイル要因の比重が高く、改善しなければ受診の優先度が上がります。

Q. 睡眠時無呼吸でも動悸が起きますか?

起きます。無呼吸の間に酸素が下がり、自律神経が反射的に興奮することで、目が覚めた直後に動悸を感じることがあります。いびきが大きい、日中に強い眠気がある、家族から呼吸が止まっていると言われた経験がある場合は、循環器内科の問診でその情報も伝えてください。簡易検査や睡眠ポリグラフ検査につながることがあります。

Q. 薬は飲んだほうがよいですか?

原因が分からないうちに自己判断で薬を始めるのは勧められません。動悸は不整脈・甲状腺・自律神経など複数の原因があり、薬の選び方が違います。まず受診して、検査で原因を切り分けてから処方を受けるのが安全です。市販の漢方薬・鎮静薬は短期間の補助にはなりますが、根本対策ではありません。

参考資料

  • 日本循環器学会「不整脈非薬物治療ガイドライン」— 不整脈の評価と治療方針
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「不整脈」— 不整脈の種類と受診の目安
  • 日本内分泌学会「甲状腺機能亢進症」— 動悸を起こすホルモン異常の解説
夜中に動悸で目が覚める。毎日続くけど病院に行くべき? — 健康 関連イラスト (どうする?)
Photo by Ella Olsson on Unsplash

広告

広告枠 (AdSense 承認後に自動表示)

参考資料

  1. 日本循環器学会「不整脈非薬物治療ガイドライン」
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット「不整脈」
  3. 日本内分泌学会「甲状腺機能亢進症」

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

関連記事

同じテーマの記事

タグ #動悸 #夜間 #不整脈 を含む他のカテゴリの記事も見る