寝る前の動悸が毎晩続く、不整脈の疑い?
寝る前の動悸が毎晩続く場合は、症状の内容で緊急度が変わります。脈が飛ぶ・めまい・胸痛を伴う場合は循環器内科を受診してください。
目次(10項目)
結論から先に
寝る前の動悸が毎晩続く場合、最も多い原因はストレスや自律神経の乱れによる「期外収縮」です。健康な人にも起きる現象で、多くは生命に関わる不整脈ではありません。ただし、脈が飛ぶ・不規則に乱れる・めまいや失神・胸の痛みや圧迫感が伴う場合は、循環器内科の受診が必要です。 毎晩続いているという点と、他の症状の有無を合わせて、受診するかどうかを判断してください。
動悸の「感じ方」で原因を絞る
動悸にはいくつかの感じ方があり、それによって疑われる原因が変わります。
ドキッとした感覚が一瞬・数秒 → 期外収縮の可能性が高い。大半は良性
脈がしばらく速くなる(数分以上) → 発作性上室性頻脈・心房細動などが疑われる
脈が不規則でバラバラ → 心房細動の疑い。脳梗塞リスクがあるため受診が必要
胸全体が締め付けられる・押さえつけられる感覚 → 狭心症・心筋梗塞が疑われる。すぐに救急受診
動悸とともにめまい・ふらつき・一瞬意識が飛ぶ → 危険な不整脈の可能性。早急に受診
寝る前に動悸が起きやすい理由
横になって安静状態になると、以下の変化が起きます。
- 自律神経が副交感神経優位に切り替わる
- 心臓への静脈還流量が増える
- 静かな環境で体の変化を感じやすくなる
これらが期外収縮を起こしやすくすると同時に、自覚しやすくもします。起きているときは気にならなかった動悸が、横になると急に感じるというのはよくあるパターンです。
誘発しやすい生活習慣
以下の習慣は期外収縮を増やす傾向があります。
- カフェイン:コーヒー・エナジードリンク・緑茶を就寝前に大量に摂取
- アルコール:就寝前の飲酒。特に多量飲酒後の夜間は不整脈が増えやすい
- 睡眠不足:慢性的な睡眠不足は自律神経を乱し、動悸を増やす
- 過労・強いストレス:交感神経の過活動が続くと、就寝後の切り替え時に動悸が出やすい
- 喫煙:ニコチンが心拍数を上げ、不整脈を誘発する
一つずつ該当するものがないか確認してみてください。
受診すべき状態・様子見でよい状態
循環器内科を受診を推奨
- 動悸が5〜10分以上続く
- 脈が不規則でバラバラと感じる
- 動悸とともにめまい・ふらつき・失神感がある
- 胸痛・圧迫感・息切れを伴う
- 心臓病の既往(弁膜症・心筋梗塞・心不全)がある
- 甲状腺疾患・貧血などの基礎疾患がある
- 突然始まって突然止まるパターンを繰り返す
様子見でよいケース
- ドキッとした感覚が一瞬だけ(数秒以内)
- 他に症状がない(めまい・息切れ・胸痛なし)
- ストレス・睡眠不足・カフェインの多量摂取など原因に心当たりがある
- 回数が少なく(数日に1回程度)生活への支障がない
ホルター心電図の費用と流れ
通常の心電図は数秒〜数十秒の記録しかできないため、就寝中の不整脈は捉えられません。24時間ホルター心電図では就寝中を含む1日の心電図データを連続記録できます。
流れ
- 循環器内科で問診・通常心電図後に適応を判断
- 胸部に電極(3〜5か所)を貼り、記録器をポケットや専用ベルトに装着
- 24〜48時間の通常生活を送る(入浴・プールは不可)
- 翌日または2日後に返却→医師が解析
費用(3割負担の目安)
- ホルター心電図(24時間):3,000〜6,000円
- 解析・診察料を含めると5,000〜10,000円程度
- 心臓超音波(エコー)が追加される場合:プラス2,000〜5,000円
よくある質問
Q. 期外収縮と診断されたら、薬を飲まなければいけませんか?
症状が軽く、心臓に器質的な病気がない場合は薬は必要ないことが多いです。生活習慣の見直し(カフェイン・アルコール・睡眠・ストレス)で症状が軽減することがあります。症状が強くて生活に支障がある場合には抗不整脈薬が処方されることがあります。
Q. 動悸がするとき、脈を測ればよいですか?
手首や首で脈を測り、リズムと速さをメモしておくと受診時の情報になります。スマートウォッチやスマートフォンの心電図アプリ(Apple Watchの心電図機能など)を持っている場合は、症状が出た際に記録しておくと参考になります。
Q. 毎晩続いているのに救急に行く必要がありますか?
毎晩続いていても、症状が軽く(めまい・失神・胸痛がない)短い(数秒以内)場合は救急でなく外来受診で十分です。ただし、突然強い動悸と胸痛・息切れ・意識が遠のく感覚が同時に出た場合は救急(119番)を呼んでください。
参考資料
- 日本不整脈心電学会「不整脈患者向け解説」— 不整脈の種類と治療
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「不整脈」— 種類別の特徴と受診目安
- 国立循環器病研究センター「不整脈について」— 心房細動・期外収縮の解説
※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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