子どもが夜中に39度の高熱。救急に行くべきか、朝まで様子を見るかの判断
生後3か月未満は迷わず救急。生後3か月以上なら、呼吸の苦しさ・意識の鈍さ・水分不足が揃わなければ、解熱剤と水分で朝まで様子を見て翌朝かかりつけ受診で間に合うことが多いです。
夜中に子どもの体が急に熱くなり、体温計が39度を指したとき、「今すぐ救急に駆け込むべきか、朝まで様子を見ていいのか」で迷うのは自然な反応です。判断のいちばんの軸は、熱の数字よりも子どもの呼吸・意識・水分のとり方です。生後3か月未満は熱が出た時点で救急、それ以上は次に挙げる項目で振り分けると、深夜の判断が落ち着きます。
※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。
夜間救急に向かうべき子どものサイン
体温が38度台でも、次のうち一つでも当てはまるときは、朝を待たず救急へ向かいます。
- 呼吸が浅く速い、肩で息をしている、ヒューヒュー音がする
- 唇や指先が紫っぽく見える
- 呼びかけに反応が鈍い、目が合わない、ぐったりして立てない
- けいれんを起こした、または5分以上続いている
- 水分を一切受け付けず、半日以上おしっこが出ていない
- 生後3か月未満で38度以上の熱が出ている
呼吸の異常と意識の鈍さは、熱の数字以上に重要な手がかりです。発熱そのものは体がウイルスと戦っている反応で、熱だけで脳に直接ダメージが出ることはまれです。怖いのは、熱の裏に隠れている肺炎・髄膜炎・脱水・心筋炎などの病気が静かに進行している場合です。
朝まで様子を見てよいケース
逆に、次のような状態であれば、自宅で水分と解熱剤を上手に使い、翌朝かかりつけ医を受診する流れで間に合うことが多くなります。
- 熱は39度近くあっても、機嫌のよい時間が混ざる
- 経口補水液・お茶・湯冷ましを少量ずつでも飲める
- 寝ているときの呼吸音がいつもどおりで、肩で息をしていない
- おしっこが日中と同じくらい出ている
解熱剤は38.5度以上で本人がつらそうなときに使うのが小児科の一般的な目安です。熱を下げるのが目的ではなく、楽にして水分と眠りを取らせるための道具と考えると、何度で飲ませるかの迷いが減ります。座薬と粉薬は同じ成分なら併用せず、6時間以上空けます。
迷ったときの#8000
判断に迷ったら、全国共通の子ども医療電話相談ダイヤル #8000 に電話できます。看護師や小児科医が子どもの様子を聞き取り、自宅で様子を見てよいか、救急受診が必要かを助言してくれます。受付時間は都道府県ごとに異なり、平日夜19時〜翌朝8時、土日祝は朝から翌朝までという地域が多めです。
つながらないときは、大人向け救急電話相談 #7119 でも子どものことを聞ける地域があります。それでも判断がつかなければ、119番に「救急車を呼ぶか迷っている」と相談する選択肢があります。119番は、救急車を呼ばない方向の助言も含めて対応してくれます。
発疹・嘔吐・下痢が重なるときの注意
熱の他に発疹・嘔吐・下痢が同時に出ているときは、原因が単純な風邪でない可能性が上がります。とくに気をつけたいのは、首や脇の下を触られると痛がる、発疹を指で押しても色が消えない、頭痛と嘔吐の両方が強い、という組み合わせです。髄膜炎や川崎病、溶連菌感染症などが隠れることがあり、自宅で朝を待たずに救急へ向かう材料になります。
嘔吐が連続して止まらず、水分を口にしても5分以内にすべて吐き戻すときは、脱水が一気に進みます。下痢だけのときでも、おしっこが半日以上ない、口の中が乾いてベタつく、目の周りがくぼんで見えるといったサインがあれば、早めに病院へ連絡したほうが安全です。
朝まで自宅で過ごす夜のコツ
熱の上がり始めは寒気が強く、ふるえも出ます。一時的に毛布をかけて温めますが、ピークを過ぎたら厚着を脱がせ、室温は25〜27度くらいに調整します。汗をかいたら着替えさせ、肌着は冷たいまま放置しない。
水分はがぶ飲みさせなくて大丈夫です。経口補水液をスプーン1杯ずつ、10〜15分おきに飲ませると、嘔吐していても受け付けやすくなります。ジュースは糖分が多く、下痢が出ている子では症状を強めるので、まずは麦茶か経口補水液で。
そして1〜2時間おきに様子を見ます。「呼吸が荒くなった」「呼びかけへの反応が鈍くなった」「水分が完全に止まった」「半日以上おしっこが出ない」のサインが出たら、朝を待たず救急へ。逆に、寝息が落ち着いて時々起きるたびに水分を取れているなら、翌朝の受診で間に合います。
翌朝の受診で伝えるとよいこと
朝まで様子を見て翌朝かかりつけを受診するとき、夜のうちに簡単なメモを残しておくと診察が早く進みます。
- 発熱に気づいた時刻と最高体温
- 解熱剤を使った時刻と薬の名前
- 水分の量とおしっこの回数
- 嘔吐・下痢・発疹の有無
- 家族や保育園・幼稚園での感染症の流行
- けいれん歴や持病、アレルギーの有無
これらが揃っていれば、医師は早い段階で必要な検査と治療を組み立てられます。夜中のメモは数行で十分です。スマートフォンの体温計アプリや、メモアプリに時刻だけ残しておいても役立ちます。
夜間救急にかかった場合は、紹介状や処方の説明書を翌日のかかりつけ受診時に持参すると、診察の重複を避けられます。発熱は数日続くことがあるため、夜の段階で慌てて結論を出さず、翌日の診察で改めて経過を共有する流れを前提に動いた方が、結果的に親も子も消耗しません。
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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