企業型DCのマッチング拠出が2026年4月に制限撤廃。月の上限はどう変わる?

結論

マッチング拠出の『会社掛金以下』制限が撤廃。月上限は引き上げ。iDeCoとの併用は要シミュレーション。

どうする?編集部 · · 読了 約3分
目次(30項目)
  1. 結論から先に
  2. 当てはまる人
  3. 制度変更の恩恵を受けやすい方
  4. 影響が少ない方
  5. 制度の概要
  6. マッチング拠出とは
  7. 改正前
  8. 改正後(2026年4月〜)
  9. 月上限の確認方法
  10. iDeCoとの比較
  11. マッチング拠出のメリット
  12. iDeCoのメリット
  13. 税制効果はどちらも同じ
  14. 自分の枠を計算する手順
  15. ステップ1:他制度の加入有無を確認
  16. ステップ2:月の上限を確認
  17. ステップ3:会社の掛金額を確認
  18. ステップ4:マッチング拠出可能額
  19. 例(他制度なし、会社掛金月10,000円)
  20. iDeCo併用の場合
  21. 併用ルール
  22. 上限の調整
  23. どちらが有利か
  24. 例外と注意点
  25. マッチング拠出制度を会社が導入していない場合
  26. 掛金変更のタイミング
  27. 給与減のタイミング
  28. 60歳までの引出制限
  29. よくある質問
  30. 参考資料

結論から先に

2026年4月から、企業型確定拠出年金(企業型DC)のマッチング拠出の制限が撤廃されます。これまでは「マッチング拠出は会社掛金以下まで」という制約がありましたが、この制限が緩和されます。

ただし、月の上限額は別途決まっています。

  • 他制度(DBなど)に加入していない場合:会社掛金+マッチング拠出で月55,000円まで
  • 他制度に加入している場合:月27,500円まで

iDeCoと併用するか、マッチング拠出を増やすかは、節税効果と運用商品の選択肢で比較してください。

当てはまる人

制度変更の恩恵を受けやすい方

  • 企業型DCに加入していて、会社掛金が少ない
  • マッチング拠出を上限まで使っていた
  • iDeCoとの併用を検討している
  • 高所得で節税効果を最大化したい

影響が少ない方

  • マッチング拠出制度が会社にない
  • そもそも企業型DC加入対象外
  • 既に他制度(DB等)でこの分の枠を埋めている

制度の概要

マッチング拠出とは

企業型DCで、会社が出す掛金に加えて、従業員が自分の給与から上乗せで掛金を出せる仕組みです。

改正前

  • 会社掛金以下が上限
  • 例:会社が月10,000円なら、本人は月10,000円まで

改正後(2026年4月〜)

  • 「会社掛金以下」の制限が撤廃
  • ただし全体の月上限(55,000円または27,500円)は適用

月上限の確認方法

給与担当または会社の確定拠出年金事務局に問い合わせれば、自分の枠が分かります。

iDeCoとの比較

マッチング拠出のメリット

  • 給与天引きで自動的に積み立て
  • 手数料が会社負担のことが多い
  • 投資商品が会社の制度プランから選択

iDeCoのメリット

  • 個人で口座を持ち、自由に商品選択
  • 退職・転職時の継続が容易
  • 商品の選択肢が広い(証券会社の運用商品全般)

税制効果はどちらも同じ

所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象になる点はマッチング拠出もiDeCoも同じです。

自分の枠を計算する手順

ステップ1:他制度の加入有無を確認

DB(確定給付年金)、厚生年金基金など他の企業年金制度に会社が加入しているかを、給与担当に確認します。

ステップ2:月の上限を確認

  • 他制度なし:月55,000円
  • 他制度あり:月27,500円

ステップ3:会社の掛金額を確認

給与明細または企業型DCの記録通知書で確認できます。

ステップ4:マッチング拠出可能額

月上限 − 会社掛金 = マッチング拠出可能額

例(他制度なし、会社掛金月10,000円)

  • 月上限:55,000円
  • 会社掛金:10,000円
  • マッチング拠出可能額:45,000円

改正前は会社掛金以下(月10,000円)が上限でしたが、改正後は45,000円まで拠出できます。

iDeCo併用の場合

併用ルール

企業型DCに加入していてもiDeCo併用が可能です(2022年10月から)。

上限の調整

  • 企業型DC+iDeCoの合計が月の上限を超えない
  • マッチング拠出を行う場合とiDeCo併用の場合で、それぞれ上限が異なる

どちらが有利か

  • 手数料:マッチング拠出は会社負担、iDeCoは自己負担(月171円〜)
  • 商品選択:マッチング拠出は会社プラン、iDeCoは自由
  • 転職時:iDeCoは継続容易、マッチング拠出は退職時に終了

例外と注意点

マッチング拠出制度を会社が導入していない場合

従業員がマッチング拠出を希望しても、会社が制度を導入していなければ利用できません。iDeCoとの併用が選択肢になります。

掛金変更のタイミング

マッチング拠出の金額は通常、年1回見直しのタイミングがあります。会社の規程を確認してください。

給与減のタイミング

マッチング拠出は給与から天引きされるため、手取りが減ります。家計の余裕とのバランスを確認してください。

60歳までの引出制限

DC・iDeCoとも60歳まで原則として引き出せません。緊急時の流動性が必要な資金は別途確保してください。

よくある質問

Q. マッチング拠出を増やすと給与の手取りはどれだけ減りますか?

掛金は所得控除になるため、所得税・住民税が軽減されます。年収500万円・税率20%の方が月20,000円マッチング拠出を増やすと、年間で48,000円程度の税金が減る試算です。実質的な手取り減はその分小さくなります。

Q. 改正後すぐに増額できますか?

会社の規程変更が必要なケースが多く、2026年4月以降も会社の事務手続きを経てからになります。給与担当に確認してください。

Q. iDeCoとマッチング拠出は同時にできる?

2022年10月から併用可能になりました。ただし合計の月上限の範囲内で。具体的な配分は税理士や金融機関の相談窓口で試算できます。

Q. 退職時にマッチング拠出はどうなりますか?

退職時は企業型DC全体が個人型(iDeCo)または他社の企業型DCに移管されます。マッチング拠出分も同様に引き継がれます。

参考資料

  • 厚生労働省「確定拠出年金制度の改正」 — 2026年改正の詳細
  • 国民年金基金連合会「iDeCo公式」 — 制度の解説
  • 企業年金連合会 — 企業型DC関連の情報
企業型DCのマッチング拠出が2026年4月に制限撤廃。月の上限はどう変わる? — お金 関連イラスト (どうする?)
Photo by Jakub Żerdzicki on Unsplash

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ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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