1972〜1990年生まれは麻疹ワクチン1回だけ?追加接種が必要かの判断

結論

1972〜1990年生まれで接種歴が1回以下の方は、抗体検査(3,000〜5,000円)で免疫状態を確認することが現実的な第一歩です。結果次第でMRワクチンの追加接種を検討してください。

どうする?編集部 · · 読了 約4分
目次(18項目)
  1. 結論から先に
  2. 1回接種世代とは何か
  3. 接種世代別の状況
  4. 当てはまる人・当てはまらない人
  5. 抗体検査を検討すべき方
  6. 優先度が低い方
  7. 抗体検査の判断基準と費用
  8. 費用の目安(すべて自費)
  9. 職場・自治体の助成を先に確認する
  10. 免疫が不十分と判明したら
  11. 接種できない・注意が必要な場合
  12. 例外・注意点
  13. 「流行がおさまったら受ければいい」は危険
  14. 1回接種後に「免疫がある」と言われていた人も
  15. 罹患歴の記憶は不確か
  16. 費用・数値まとめ
  17. よくある質問
  18. 参考資料

結論から先に

1972〜1990年生まれの方は、麻疹ワクチンを1回しか接種していないことが多い世代です。1990年代以前は「1回接種で終生免疫が得られる」と考えられていましたが、その後の研究で一部の人では免疫が不十分な場合があることが分かっています。2026年に麻疹患者が急増している現状を踏まえると、接種歴の確認と、必要に応じた抗体検査が有効な対策です。

1回接種世代とは何か

日本の定期接種スケジュールでは、2006年度から麻疹ワクチンを2回接種(1歳・小学校就学前の2回)に変更しました。それ以前は原則1回接種が一般的でした。

このため、1972〜2005年ごろに生まれた方の多くは、麻疹ワクチンを1回しか接種していない可能性があります。特に1972〜1990年代前半生まれの世代は、接種率自体も現代ほど高くなかった時期があります。

接種世代別の状況

生まれ年代定期接種回数の目安注意点
1972年以前未接種または不規則自然感染で免疫を持つ方も多い
1972〜1990年多くが1回のみ抗体価が低い可能性あり
1991〜2005年原則1回のみ同様に確認が必要
2006年以降2回が標準比較的高い免疫

当てはまる人・当てはまらない人

抗体検査を検討すべき方

  • 1972〜2005年生まれで、接種歴が1回またはそれ以下
  • 母子手帳が手元になく、接種回数が分からない
  • 医療・保育・教育・交通・観光業など人との接触が多い仕事をしている
  • 海外渡航の予定がある
  • 妊娠を希望している、またはパートナーが妊娠希望

優先度が低い方

  • 2回接種を受けた記録が母子手帳で確認できる
  • 過去に麻疹に罹患した(発疹・高熱・コリック三徴候などで診断された)記録がある
  • 最近抗体検査を受け、十分な抗体価が確認されている

抗体検査の判断基準と費用

抗体検査は採血だけで行えます。医療機関で「麻疹の抗体検査を受けたい」と伝えると対応してもらえます。

費用の目安(すべて自費)

  • 抗体検査(EIA法またはPA法):3,000〜5,000円
  • MRワクチン接種(接種技術料込み):5,000〜10,000円
  • 抗体検査+接種のセット受診:8,000〜14,000円程度

職場での集団健診に麻疹抗体検査を追加できる場合は、検査単価が下がることもあります。

職場・自治体の助成を先に確認する

医療・保育・学校関係の職場では、感染対策の一環として抗体検査や接種費用を負担してくれるケースがあります。また、自治体によっては特定年齢層や職種への助成制度を設けています。いきなり自費で受診する前に、職場の人事・産業医や、住んでいる自治体のウェブサイトを確認してください。

免疫が不十分と判明したら

抗体検査の結果、免疫が不十分と判断された場合はMRワクチンを接種します。接種後2〜4週間で免疫が形成されます。

接種できない・注意が必要な場合

  • 妊娠中(生ワクチンのため禁忌)
  • 高度免疫抑制状態(血液疾患・がん治療中・免疫抑制剤服用中)
  • 重篤なアレルギー歴がある方

上記に該当する方は主治医への相談が必要です。

例外・注意点

「流行がおさまったら受ければいい」は危険

麻疹は潜伏期間が10〜12日と長く、感染から発症まで症状がないため、気づかないうちに周囲に感染を広げる可能性があります。流行が落ち着いてから対策する、という姿勢では対応が後手に回ります。

1回接種後に「免疫がある」と言われていた人も

過去に医師や職場で「抗体検査の結果、問題なし」と言われたことがある方も、その後に抗体価が低下している場合があります。数年〜10年以上前の検査結果で安心するのは注意が必要です。

罹患歴の記憶は不確か

「子どものころに麻疹にかかった気がする」という記憶は、風疹・突発性発疹など他の発疹性疾患との混同があることがあります。記憶のみで判断せず、母子手帳や医療記録の確認を優先してください。

費用・数値まとめ

  • 抗体検査:3,000〜5,000円(自費)
  • MRワクチン自費接種:5,000〜10,000円
  • 自治体助成:2,000〜5,000円程度(対象者限定)
  • 免疫形成期間:接種後2〜4週間
  • 麻疹の潜伏期間:10〜12日

よくある質問

Q. 1回接種でも発症しなかった人は免疫があると考えてよいですか?

必ずしもそうとは言えません。1回接種後に十分な抗体が形成されていたとしても、時間の経過とともに低下するケースがあります。接種当時に免疫が成立しなかった可能性もあります。安心を得るには抗体検査が最も確実です。

Q. 職場の健康診断で麻疹の抗体検査は受けられますか?

医療機関・学校・保育所・介護施設などで働く方は、職場の感染対策の一環として実施されることがあります。職場健診のオプション検査として追加できる場合もあります。人事・総務や産業医に確認してください。

Q. 抗体価がいくつ以上なら追加接種は不要ですか?

検査法により基準値が異なります。数値だけで判断するのは難しく、検査した医師に解釈を確認することが重要です。

Q. 1991年生まれ以降は1回接種世代の問題は関係ありませんか?

1991〜2005年生まれも原則1回接種世代です。2回接種が定期接種として標準化されたのは2006年以降のため、この期間に生まれた方も接種歴の確認をお勧めします。

Q. 既婚で配偶者が妊娠希望の男性は追加接種すべきですか?

妊娠中に麻疹に感染すると流産・早産などのリスクがあります。パートナーが妊娠を希望している場合、男性も抗体確認のうえ不十分なら接種しておくことが推奨されます。

※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。

参考資料

  • 厚生労働省「麻しん(はしか)について」— 接種歴・ワクチン情報
  • 国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報 — 患者動向レポート
1972〜1990年生まれは麻疹ワクチン1回だけ?追加接種が必要かの判断 — 健康 関連イラスト (どうする?)
Photo by Jenny Hill on Unsplash

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参考資料

  1. 厚生労働省「麻しん(はしか)について」
  2. 国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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