保険業法が6月から改正。保険相談で何が変わる?

結論

代理店は複数商品の比較説明が必須に。意向確認の徹底で時間は長くなるが、ミスマッチは減る方向。

どうする?編集部 · · 読了 約3分
目次(32項目)
  1. 結論から先に
  2. 主な変更点
  3. 当てはまる人
  4. 影響を受ける場面
  5. 影響が少ない場面
  6. 改正の主な内容
  7. 比較推奨販売の義務化
  8. 意向確認の徹底
  9. ハ方式の廃止
  10. 体制整備の強化
  11. 過度な便宜供与の禁止
  12. 加入する側の準備
  13. 相談前に整理しておくと有用な情報
  14. 質問しておきたいこと
  15. 持って行くと話が早い書類
  16. 相談の流れ(改正後)
  17. ステップ1:意向確認
  18. ステップ2:複数商品の提案
  19. ステップ3:推奨理由の説明
  20. ステップ4:意向の最終確認
  21. ステップ5:契約手続き
  22. 例外と注意点
  23. 1社専属の営業
  24. ネット完結型保険
  25. 既契約の見直し
  26. 副業や代理店との関係
  27. よくある質問
  28. 相談窓口
  29. 契約のトラブル
  30. 金融機関全般のトラブル
  31. 消費生活全般
  32. 参考資料

結論から先に

2026年6月1日施行の改正保険業法により、保険代理店での販売プロセスが変わります。

主な変更点

  • お客様の意向確認の徹底
  • 複数商品の比較説明が原則必要
  • 推奨理由の文書化と記録保管
  • 過度な便宜供与(景品など)の禁止

保険相談の所要時間が長くなる傾向がありますが、自分に合った商品を選びやすくなる側面があります。新規加入や見直しを検討している方は、改正後の流れを把握しておくと、相談の質を見極めやすくなります。

当てはまる人

影響を受ける場面

  • 新規で保険に加入する
  • 既契約の見直しを相談する
  • 保険ショップ(複数社の保険を扱う代理店)で相談
  • 銀行や郵便局の窓口で保険加入

影響が少ない場面

  • 既に契約済みの保険の継続
  • ネット完結型の保険加入
  • 1社専属の営業からの加入(改正の影響は別の形)

改正の主な内容

比較推奨販売の義務化

複数の保険会社の商品を扱う代理店では、お客様のニーズに合う複数商品を比較して説明することが必須になります。

意向確認の徹底

「なぜその商品が必要か」「他に代替案を比較したか」を相談記録に残します。

ハ方式の廃止

「代理店がおすすめする商品のみ紹介」する方式が廃止され、「ロ方式(比較推奨)」一本化となります。

体制整備の強化

大規模代理店には組織的なコンプライアンス体制が求められます。

過度な便宜供与の禁止

保険加入を条件とする商品券・ギフトの過剰提供などが禁止されます。

加入する側の準備

相談前に整理しておくと有用な情報

  • 家族構成(配偶者・子・親)
  • 収入・貯蓄の現状
  • 住宅ローンの有無
  • 現在加入している保険
  • 想定する保障の目的(万一の備え、医療費、老後資金など)

質問しておきたいこと

  • 「この商品が私に合う理由は?」
  • 「他にどんな選択肢を検討しましたか?」
  • 「同じ目的なら他社の商品はどうですか?」
  • 「掛け捨て型と貯蓄型でどちらが向くか」

持って行くと話が早い書類

  • 既契約の保険証券
  • 直近の給与明細
  • 住宅ローンの返済予定表
  • 家計の支出一覧

相談の流れ(改正後)

ステップ1:意向確認

保険に求めるニーズや、家族の状況のヒアリング。30〜45分かかることがあります。

ステップ2:複数商品の提案

ニーズに合致する複数社の商品を比較表で提示。

ステップ3:推奨理由の説明

なぜその商品をすすめるのか、他社との違いを含めて説明。

ステップ4:意向の最終確認

納得して選ぶプロセスの記録。書面に意向を確認した記録を残します。

ステップ5:契約手続き

申込書、告知書、本人確認書類の準備。

例外と注意点

1社専属の営業

1社のみの商品を扱う営業から加入する場合は、ロ方式・ハ方式の議論は適用されません。ただし意向確認の徹底は同様に求められます。

ネット完結型保険

ネット保険会社直販の場合は、改正の影響は別の形(説明資料の整備など)で現れます。窓口での比較推奨販売の議論は適用されません。

既契約の見直し

既契約を改正後に見直す場合も、新規同様に意向確認と比較説明が必要になります。「乗り換え相談」も同様の手順を踏みます。

副業や代理店との関係

銀行や郵便局のような兼業代理店も改正の対象です。本業の窓口で保険商品をすすめられる場合、十分な比較説明があるか確認してください。

よくある質問

Q. 相談時間が長くなるのは負担。簡単に決めたい場合は?

意向確認は法律で義務化されるため、簡単に省略はできません。事前に自分のニーズを整理しておくと、時間を有効に使えます。

Q. 「他社の商品はあえて紹介しません」と言われたら?

ロ方式(比較推奨)の義務違反の可能性があります。複数社を扱う代理店であれば、必ず複数の選択肢を提示するはずです。納得できない場合は他の代理店で相談するか、金融庁の相談窓口(FAQの最後に記載)に相談できます。

Q. すでに加入した保険を見直すべき?

改正は新規加入時の販売プロセスのルールで、既契約の保障内容に直接の変化はありません。ただし、改正をきっかけに保険の見直し相談をする方は多く、ニーズに合っていない契約を整理する機会にはなります。

Q. 改正前に駆け込みで加入したほうがいい?

特に有利になるわけではありません。改正後のほうが、自分に合わない商品の押し売りリスクが下がる点はメリットです。慌てず、十分な比較検討の上で加入してください。

相談窓口

契約のトラブル

  • 生命保険協会の相談窓口
  • 損害保険協会の相談窓口

金融機関全般のトラブル

  • 金融庁 金融サービス利用者相談室
  • 全国銀行協会 相談所

消費生活全般

  • 消費生活センター(188)

参考資料

  • 金融庁「保険業法改正」 — 制度の概要
  • 一般社団法人日本損害保険協会 — 業界の対応
  • 一般社団法人生命保険協会 — 業界の対応
保険業法が6月から改正。保険相談で何が変わる? — お金 関連イラスト (どうする?)
Photo by Volkan Olmez on Unsplash

広告

広告枠 (AdSense 承認後に自動表示)
ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

関連記事

同じテーマの記事

タグ #保険業法 #2026年6月 #保険代理店 を含む他のカテゴリの記事も見る