忘れた暗証番号は、初期化して新しく決め直します。マイナンバーカード総合サイトも公的個人認証サービス(JPKI)も、いまの番号を教えるのではなく再設定を案内しています。思いつく番号を何度も入力するのは避けてください。数字4桁は3回、署名用は5回連続で間違えるとロックします。
コンビニで直せるのは、署名用と利用者証明用の2種類です。署名用を直すなら利用者証明用の4桁、利用者証明用を直すなら署名用の英数字を入力します。反対側の暗証番号を覚えていて、その番号がロックされていないことが必要です。両方ともわからない、または両方がロックされているなら、市区町村の窓口で再設定します。手数料はどちらのルートでも無料ですが、窓口の所要時間は自治体や混雑状況によって違います。
コンビニのルートには、NFC対応スマホでアプリの予約ができ、署名用・利用者証明用の電子証明書が両方とも有効であることも必要です。住民基本台帳用や券面事項入力補助用は扱えません。電子証明書の期限が切れている人、住所変更などで失効している人は、市区町村の窓口で更新・再発行を相談してください。有効期限通知書が届いているなら、更新の際に暗証番号も再設定できるか確認すると、二度の手続きを避けられます。
暗証番号そのものを管理したくない、という選び方もあります。顔認証マイナンバーカードに切り替えると暗証番号の設定が不要になりますが、コンビニ交付とマイナポータルのログインは使えなくなります。この判断は後半の「暗証番号を持たない選択肢」にまとめました。
コンビニで住民票を取ろうとして続けて間違えた、確定申告のログイン中に「ロックがかかりました」と出た、という人は、まず次の一覧でどの番号なのかを確かめてください。暗証番号は4種類あり、どれがロックしたかで行き先が変わります。
暗証番号は4種類。桁数と、聞かれる場面
| 暗証番号 | 桁数 | ロックまでの回数 | 主に使う場面 |
|---|---|---|---|
| 署名用電子証明書用 | 英数字6〜16桁 | 5回連続 | 確定申告、電子契約、マイナポータルからの署名 |
| 利用者証明用電子証明書用 | 数字4桁 | 3回連続 | コンビニ交付、マイナポータルのログイン、マイナ保険証の認証 |
| 住民基本台帳用 | 数字4桁 | 3回連続 | 市区町村の窓口での手続き(コンビニでは直せない) |
| 券面事項入力補助用 | 数字4桁 | 3回連続 | 氏名・住所などの機械読み取り |
公的個人認証サービス(JPKI)のページでは、同じ4つが「署名用パスワード」「利用者証明用パスワード」「券面事項入力補助用パスワード」「個人番号カード用(住民基本台帳用)パスワード」という名前で出てきます。マイナンバーカード総合サイトは「暗証番号」、JPKIは「パスワード」と書いていますが、指しているものは同じです。
画面の前で迷ったら、入力欄を見てください。英数字を求められていれば署名用、数字4桁ならそれ以外の3つのどれかです。
署名用には決まりがあります。JPKIによれば半角で6文字から16文字、数字とアルファベットの混在が必須で、小文字で入力しても大文字に変換されます。「英字だけで決めたはず」「小文字で決めたはず」という記憶は、どちらも当てになりません。
ロックまでの回数は、江戸川区のページが「署名用電子証明書(英数字6〜16桁)は5回連続、それ以外(数字4桁)は3回連続」とまとめています。数字4桁は3回しか試せません。
忘れたときは、交付のときの控えから探す
マイナンバーカード総合サイトのFAQ「マイナンバーカードの暗証番号がわかりません」は、署名用電子証明書・利用者証明用電子証明書・住民基本台帳用・券面事項入力補助用の4つを並べたうえで、忘れた場合は「住民登録のある市区町村窓口にて初期化・再設定が必要」と案内しています。いまの番号を照会する方法は、このFAQにもJPKIのページにも載っていません。
ただ、初期化に動く前に探しておきたいものがあります。交付のときに渡された控えです。同サイトは、市区町村によって様式は異なるとしたうえで、利用者証明用の暗証番号は「暗証番号設定等依頼書」で、券面事項入力補助用は「設定暗証番号記載票」や「暗証番号設定等依頼書」で渡している場合があると書いています。カードが入っていた封筒や、交付通知書と一緒にしまった書類の中を見てください。
控えが見つからないなら、思いつく番号を順に試すのはやめておくほうが安全です。数字4桁は3回連続で間違えるとロックし、ロックした電子証明書は初期化するまで使えません。あと1回しか試せない状態でコンビニ交付の端末の前に立つより、先に初期化してしまうほうが確実です。
初期化のルートは二つあります。
- 署名用か利用者証明用のどちらか一方だけを忘れた → スマホアプリで予約して、コンビニのキオスク端末で再設定(次の節から)
- 署名用と利用者証明用の両方を忘れた、または住民基本台帳用・券面事項入力補助用を忘れた → 住民登録のある市区町村の窓口
覚えているうちに変えたいときは「変更」。役所に行かなくてもできる
誕生日のままにしてある、家族に知られた、といった理由で番号を変えたいだけなら、初期化ではなく変更の手続きです。いまの番号を入力できることが前提で、JPKIは方法を四つ挙げています。
| 変更する場所 | 必要なもの |
|---|---|
| マイナアプリ | 変更できるのは署名用・利用者証明用・券面事項入力補助用の3種類。手順はマイナポータルの案内ページにある |
| パソコン(Windows・Mac) | マイナンバーカード、利用者クライアントソフト、ICカードリーダライタ |
| スマートフォン(Android) | マイナンバーカード、Android版利用者クライアントソフト、カードに対応するスマホ |
| 市区町村の窓口 | マイナンバーカードと、顔写真付き公的証明書による本人確認 |
JPKIがマイナアプリで変更できるとしているのは3種類で、住民基本台帳用は入っていません。住民基本台帳用を変えたいときは、市区町村の窓口に聞いてください。
ロックしたあとと、番号を忘れたあとは、この「変更」は使えません。いまの番号を入力できないからです。ここから先は初期化の話になります。
直したい方と反対側の暗証番号を入力する
コンビニのキオスク端末が扱えるのは、4種類のうち電子証明書の2種類だけです。JPKIの案内では、署名用を直すときは利用者証明用の4桁、利用者証明用を直すときは署名用の英数字6〜16桁を入力します。直したい番号ではなく、反対側の番号で本人確認をするためです。
| 直したい暗証番号 | 端末で入力するもの | コンビニ |
|---|---|---|
| 署名用(英数字6〜16桁) | ロックされていない利用者証明用(数字4桁) | 条件を満たせばできる |
| 利用者証明用(数字4桁) | ロックされていない署名用(英数字6〜16桁) | 条件を満たせばできる |
| 両方わからない | なし | できない。窓口へ |
| 住民基本台帳用(数字4桁) | なし | できない。窓口へ |
| 券面事項入力補助用(数字4桁) | なし | できない。窓口へ |
ロックしやすいのは、コンビニ交付やマイナポータルのログインで使う利用者証明用の数字4桁です。ところが、この4桁を直すときに端末が聞いてくるのは、確定申告で使う署名用の英数字6〜16桁のほう。取り違えやすいのがこの入れ替わりです。日ごろ使っていない番号なので、家を出る前にその英数字を思い出せるかどうかを考えておくと、店まで行って詰まらずに済みます。
使える店と時間、そして「署名用しか直せない店」
JPKIが挙げている対応店舗は次のとおりです。ここは店によって扱いが割れています。
- 両方の暗証番号に対応: セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、イオンリテール(本州・四国)、イオン北海道、イオン東北、フジ、SYNTH(2026年7月開始)、セイコーマート(2026年9月開始)
- 署名用パスワードのみ対応: ダイエー
利用者証明用の4桁を直しに行く人がダイエーに入ると、メニューにたどり着けません。マルチコピー機が置いてあることと、暗証番号の再設定に対応していることは別の話です。
JPKIの一覧にある事業者でも、すべての店舗で使えるとは限りません。SYNTHは大阪の1店舗、セイコーマートは札幌市内の9区役所にある端末が案内されています。イオン北海道・イオン東北・フジは、富士フイルムビジネスイノベーション製のキオスク端末がある店舗で利用できます。店を決める前に、JPKIのキオスク端末ページで対象の店舗・端末を確認してください。
時間はキオスク端末側の都合で決まります。23時から翌6時30分まではメンテナンス時間にあたり、この間はサービスが動きません。使えるのは6時30分から23時までです。アプリの利用料も端末の利用料も無料で、コピー代のような支払いは発生しません。
アプリの予約は、直したい暗証番号で手順が違う
店に行く前に、スマホの「JPKI暗証番号リセット」アプリで予約を作ります。署名用を直す場合と、利用者証明用を直す場合では、本人確認の方法が違います。
署名用(英数字6〜16桁)を直す場合
千代田区は、アプリのダウンロード、マイナンバーカードの券面撮影、ICチップの読み取り、利用者証明用暗証番号の入力、顔認証の実施、という順で案内しています。**カードを1回かざして終わりではありません。**JPKIのFAQにも撮影・顔認証時の注意があります。
- 券面の撮影: 顔写真が印刷された面を、枠のガイドに合わせて撮ります。**カードをスリーブに入れたままでは撮影できません。**光の反射や指の映り込みも読み取り失敗の原因になります。
- 顔認証: 前面カメラで自分の顔を撮ります。マスク、サングラス、帽子で顔が覆われていると通りません。**顔認証を連続5回失敗すると、セキュリティ上アプリの使用が一定期間制限されます。**同じ状態で試し続けず、撮影環境や顔を覆うもの、カメラの汚れを見直します。
利用者証明用(数字4桁)を直す場合
この経路は、アプリでカードのICチップを読み取り、署名用の英数字6〜16桁を入力して予約します。署名用を直す場合と同じ券面撮影・顔認証の流れではありません。入力するのは、忘れた4桁ではなく、使える署名用の番号です。
どちらの経路でも、両方の電子証明書が有効であることが必要
JPKIのFAQは、署名用と利用者証明用の電子証明書が両方とも有効であることを予約前の確認事項に挙げています。住所変更で署名用だけが失効している場合もあります。期限切れや失効の場合は、先に市区町村の窓口で更新・再発行の手続きが必要です。
カードを当てる位置はスマホの機種によって違うため、読み取り画面や機種の案内に合わせます。JPKIのFAQは、金属製の机を避け、読み取りが終わるまでカードを動かさないよう案内しています。
予約完了画面の「予約有効期間」を見て、24時間以内に店へ向かいます。過ぎると失効するので、アプリで予約を取り直します。
キオスク端末でやること
店では次の順に進みます。
- マルチコピー機の「行政サービス」メニューを選ぶ。
- 「マイナンバーカードのパスワード再設定」を選ぶ。
- カードを端末にセットする。
- 反対側の暗証番号(署名用を直すなら利用者証明用の4桁)を入力する。
- 新しい暗証番号を入力して確定する。
新しい番号はこの場で打ち込みます。何にするかを店に入る前に決めておけば、端末の前で手が止まりません。署名用は英字と数字の両方を含む必要があり、英字だけ・数字だけでは登録できません。大文字と小文字は区別されず、どちらで打っても内部では大文字で保存されます。
コンビニで直せない4つの場合
- 署名用も利用者証明用も、どちらもわからない、または両方がロックされている。 本人確認に使う番号を入力できないので端末では処理できません。
- ロックしたのが住民基本台帳用か券面事項入力補助用。 江戸川区は、この2種類について「行うことができません」と明記しています。窓口で4桁を求められたその場でロックが発覚することがあります。
- NFC対応のスマホがない。 アプリの予約が作れないため、端末まで進めません。
- 電子証明書の期限が切れている、または失効している。 署名用と利用者証明用の両方が有効でなければ使えません。市区町村の窓口で更新・再発行を相談してください。
この4つはどれも、住民票のある市区町村の窓口に行けば無料で解決します。
有効期限通知書が届いているなら、更新を先にする
アプリで予約を作る前に、カードの券面と手元の郵便物を見てください。コンビニのルートは、カードに入っている2枚の電子証明書がどちらも有効期限内にあることが前提です。期限が切れていれば、暗証番号の手続きではなく電子証明書の更新から始まります。
カード本体と電子証明書の有効期限は別です。マイナンバーカード総合サイトが示す通常の有効期間は、カード本体が発行日から10回目の誕生日(18歳未満は5回目)、電子証明書が年齢を問わず5回目の誕生日までです。ただし、有効期限まで3か月未満の時期に更新した場合、カード本体は11回目(18歳未満は6回目)、電子証明書は6回目の誕生日までになります。年数だけで判断せず、実際の有効期限を券面や通知書で確かめます。
更新できるのは、有効期限までの期間が3か月未満になった日からです。期限の2〜3か月前を目途に有効期限通知書が届き、更新の手数料は無料です。
ここが暗証番号と関係します。同サイトは、本人が電子証明書の更新手続きをする場合について「電子証明書の更新には暗証番号の入力が必要ですが、暗証番号をお忘れの場合は窓口で再設定が可能です」としています。忘れたまま窓口へ行っても、更新と暗証番号の再設定が1回で片づくということです。コンビニで暗証番号を直してから、あらためて更新のために窓口へ行くのは二度手間になります。
| 手元の状況 | 先にやること |
|---|---|
| 有効期限通知書が届いている/期限まで3か月未満 | 市区町村の窓口で電子証明書を更新。暗証番号は窓口で再設定する |
| 署名用か利用者証明用の電子証明書が切れている | 更新が先。コンビニのアプリ予約は進まない |
| 期限にまだ余裕がある | 片方の暗証番号を覚えていればコンビニ、両方わからなければ窓口 |
更新手続きを予約制にしている市区町村もあるため、行く前に電話か自治体サイトで確かめてください。代理人に更新を頼む場合は、有効期限通知に同封されている照会書兼回答書に本人が記入して封入・封かんし、代理人の顔写真付き本人確認書類と本人の有効期間内のカードを持たせます。同サイトは「申請者が照会書兼回答書に記入した暗証番号に誤りがあった場合、即日の更新はできません」としていて、ここでも記憶が怪しいことが当日の空振りにつながります。
暗証番号を持たない選択肢:顔認証マイナンバーカード
ロックを繰り返している、高齢の家族が番号を覚えられない、という場合は、暗証番号の管理をやめる道があります。マイナンバーカード総合サイトは顔認証マイナンバーカードを「利用者証明用電子証明書の利用に係る本人確認方法を機器による顔認証又は目視による顔確認に限定し、暗証番号の設定を不要としたマイナンバーカード」と説明しています。
申請できるのは日本国内に住民登録をしている人で、年齢や認知症などの条件は挙げられていません。すでにカードを持っているなら、カードを持参すれば市区町村の窓口で切り替えられます。これから申請する人や、申請して交付を待っている人は、カードを受け取りに来庁したときに顔認証マイナンバーカードを希望する旨を申し出ます。
ただし、失うものがはっきりしています。
| 項目 | 顔認証マイナンバーカードにすると |
|---|---|
| 暗証番号 | 設定が不要になる。ロックの心配がなくなる |
| 利用者証明用電子証明書 | 搭載が必要。顔認証または目視で本人確認する |
| 署名用電子証明書 | 搭載できない。すでに搭載していれば切り替えの際に失効する |
| マイナポータルのログイン | 使えない |
| 証明書のコンビニ交付 | 使えない |
| 各種オンライン手続 | 暗証番号の入力が必要なものは使えない |
| 健康保険証としての利用 | 想定されている主な用途。本人の同意があれば特定健診等の情報や診療・薬剤情報の閲覧もできる |
| 本人確認書類としての利用 | 券面の顔写真と氏名・住所・生年月日・性別の4情報で使える |
署名用が失効するので、確定申告をe-Taxのマイナンバーカード方式で送っている人、電子契約に署名用電子証明書を使う人には向きません。病院での利用が中心でも、今後コンビニ交付やマイナポータルを使う予定がないか、切り替える前に考えておく必要があります。
通常のマイナンバーカードへ戻すこともでき、切り替えの手数料は無料です。ただし、ロックを直すだけなら暗証番号の再設定で済みます。顔認証カードへの切り替えは、本人が利用するサービスと暗証番号の管理を続けられるかを考えて決めてください。通常カードに戻す際の持ち物と代理人の条件は顔認証マイナンバーカードは暗証番号を入力できない。通常のカードへ切り替える窓口と持ち物にまとめました。
窓口の持ち物は、カード1枚では足りないことがある
持ち物は自治体によって違います。JPKIは顔写真付き公的証明書による本人確認を案内しています。**江戸川区は、マイナンバーカードに加え、同区の案内にある本人確認証A〜Fから1点を持参するよう求めています。**調布市も、カードのほかに運転免許証や資格確認書などの本人確認資料1点が必要です。カードだけで足りるとは決めつけず、住んでいる自治体の必要書類を確認してください。
住んでいる市区町村のサイトでは「(市区町村名) 暗証番号 初期化」で検索すると、必要書類や受付窓口、予約の案内を探せます。手数料は無料です。
窓口ではカードを職員の端末に置き、新しい暗証番号を本人が入力します。数字4桁と英数字6〜16桁を目の前で決めることになるので、紙に書いて持っていくほうが早く片づきます。書いたメモは手続きが終わったら破棄するか、家の中の決まった場所にしまいます。
代理人に頼む場合は、種類によって手続きが違う
家族などに委任する任意代理人と、親権者や成年後見人などの法定代理人は、同じ手続きではありません。本人が来庁できるかどうかでも扱いが変わります。
江戸川区の任意代理の例では、代理人の来庁後、本人あてに照会回答書が転送不要の郵便で送られます。本人が記入し、暗証番号が代理人に知られないよう封筒に入れて封をしたうえで、代理人がもう一度来庁します。区は、この経路では即日の手続きができないと案内しています。
一方、江戸川区では15歳未満の人や成年被後見人が手続きするときは、本人と法定代理人の同行が必要です。本人が来庁できない場合は任意代理と同様の手続きになるとしています。調布市も法定代理と任意代理で必要書類を分けています。**法定代理なら必ず即日、代理人なら必ず郵送、と一律には判断できません。**本人の状況と代理人の立場を、住民登録のある市区町村に伝えて相談します。
郵送と再来庁が必要な場合は日数に余裕を持たせます。何日で終わるかは郵便や自治体の運用によるため、全国共通の目安にはできません。
入院中・施設入所中の家族については、次の二つを分けて考えます。
- 代理人で初期化する。 法定・任意のどちらに当たるかを含め、代理人の持ち物と来庁回数を自治体の担当課に尋ねます。江戸川区の任意代理では照会回答書の郵送を挟むため、即日では終わりません。
- 顔認証マイナンバーカードに切り替える。 すでにカードを持っている人の切り替えを任意代理人に頼む場合は、本人の署名または記名押印がある委任状が必要です。15歳未満の人や成年被後見人は法定代理人による申請が必要で、委任状ではなく代理権を証明する書類を用意します。必要な書類は自治体で異なります。暗証番号を管理するのが難しい人の選択肢ですが、使えなくなるサービスもあるため、本人の希望を確かめて決めます。
コンビニのキオスク端末の経路は、JPKIも各自治体も本人が手続きする前提で案内しています。署名用を直す経路ではアプリで本人の顔認証も行います。家族が代わりに使えるとは考えず、本人が手続きできない場合は市区町村の窓口で代理手続きを相談します。
新しく申請したカードを代理人が受け取る場面なら、最初から暗証番号を設定しない形にもできます。同サイトは、市区町村から送付される交付通知書の暗証番号設定欄で「いずれの暗証番号も設定しない」にチェックを入れ、目隠しシールを貼ったうえで代理人が窓口に持参する、と案内しています。手元の交付通知書にそのチェック欄がない場合は、暗証番号記入欄を空欄にして、余白に暗証番号の設定を希望しない旨を補記します。
どれがロックされたのか分からないとき
まず画面に暗証番号の名前が表示されていないかを見ます。表示だけで分からなければ、直前の操作を冒頭の一覧と照らし合わせます。コンビニ交付やマイナポータルのログイン中なら利用者証明用、確定申告の送信中なら署名用です。市区町村の窓口では利用者証明用の4桁を使うこともあるため、窓口で聞かれたという理由だけでは種類を絞れません。職員に「いま、どの暗証番号を入力していますか」と尋ねるのが確実です。
どの番号かわからないまま入力を続けると、別の暗証番号までロックしてしまうおそれがあります。画面に出たエラーメッセージと直前の操作を控えておくと、市区町村に相談するときに状況を伝えられます。JPKIも、電子証明書の暗証番号がロックしたと思われるときは、市区町村の窓口でロック解除を申請するよう案内しています。
待ち時間と受付窓口は、自治体の案内で確かめる
暗証番号の再設定が何分で終わるか、どの時間帯がすいているかは、全国共通ではありません。たとえば調布市の案内では、受付後の所要時間は10分以上で、受付までの待ち時間も別にかかるとしています。同市は月曜・金曜、連休明け、3〜4月などの混雑にも注意を促し、現在の待ち人数を確認できるページを案内しています。これは調布市の例で、ほかの自治体にそのまま当てはまるわけではありません。
出かける前に、住んでいる市区町村で次の3点を確認してください。
- 暗証番号の再設定を扱う窓口と必要な本人確認書類
- 予約の要否、受付時間、受付が早く締め切られる場合の案内
- 土日などの臨時窓口でも、この手続きを扱っているか
開庁していても、すべての窓口で同じ手続きができるとは限りません。昼休みや仕事帰りに行く場合は、暗証番号の再設定ができる受付時間まで確かめると、再来庁を避けられます。
参考資料
以下は公的な情報源です。対応店舗は順次拡大していて、窓口の持ち物や代理人の要件も自治体ごとに違います。出かける前に、JPKIのキオスク端末ページと住民票のある市区町村のサイトで最新の内容を見ておいてください。