マイナンバーカードの暗証番号がロックされたら、どこで解除できるか
電子証明書2種類のうち片方の暗証番号を覚えていればコンビニ端末とスマホ予約で解除でき、両方を忘れた場合や住民基本台帳用のロックは市区町村の窓口に行きます。いずれも手数料は無料です。
目次(10項目)
コンビニで住民票を取ろうとしてマイナンバーカードの暗証番号を続けて間違えた、確定申告のログイン中に数字を打ち直しているうちに「ロックがかかりました」と出た——。この種類の相談は、市役所の総合窓口で毎日必ず出ます。解除自体は無料ですが、ロックされた暗証番号の種類によって、コンビニで直せる場合と、窓口に足を運ぶ必要がある場合に分かれます。焦って窓口に走る前に、まず自分の状況がどちらに当たるかを見極めるところから始めます。
まず、どの暗証番号がロックされたのか
マイナンバーカードには4種類の暗証番号が設定されています。それぞれ用途と、何回失敗でロックがかかるかが違います。
- 署名用電子証明書用(6〜16桁の英数字): 5回連続の失敗でロック。確定申告や電子契約、マイナポータルからの署名で使います。
- 利用者証明用電子証明書用(4桁の数字): 3回連続の失敗でロック。コンビニ交付やマイナポータルへのログイン、健康保険証利用時の認証で使います。
- 住民基本台帳用(4桁の数字): 3回連続の失敗でロック。転入・転出など自治体側の業務で使います。
- 券面事項入力補助用(4桁の数字): 3回連続の失敗でロック。氏名・住所などを機械読み取りするときの補助です。
エラーメッセージからどれがロックされたか読み取りにくいことも多く、カードを持って総合窓口で確認するのが確実です。窓口の端末で読み取ると、ロック状況が一覧で表示されます。
コンビニ端末で直せるのは電子証明書の2種類
2023年から始まったコンビニ端末での暗証番号再設定は、「署名用」と「利用者証明用」の電子証明書2種類が対象です。住民基本台帳用と券面事項入力補助用は扱えないため、こちらがロックした場合は市区町村の窓口に行くことになります。
もうひとつ条件があり、コンビニ端末を使うには「ロックされていない方の電子証明書暗証番号を覚えている」ことが前提です。利用者証明用の4桁がロックしていて署名用の英数字は覚えている、または逆でも直せますが、両方とも思い出せないとコンビニ端末では初期化できません。
スマホ予約からコンビニ端末までの流れ
店舗に行く前に、スマホの専用アプリ「JPKI暗証番号リセット」で予約を作る形になります。
- アプリにマイナンバーカードを読み込ませて予約を作成。
- 予約から24時間以内に対応コンビニのキオスク端末へ行き、「行政サービス」→「暗証番号初期化・再設定」を選択。
- カードを端末に置き、覚えている方の暗証番号で本人確認。
- 新しい暗証番号を入力して確定。
キオスク端末で操作できる時間帯は6時30分から23時までで、深夜帯は使えません。予約から24時間を過ぎると失効するため、その場合はアプリで予約を取り直します。対応コンビニはセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップなどで、店舗によっては複合機がメンテナンス中の時間帯もあるため、店内に入る前に電源が入っているか確認しておくと安心です。
スマホアプリの読み取りでつまずきやすいところ
JPKI暗証番号リセットアプリは、iPhoneなら本体背面の上部、Androidは機種によって背面中央あたりにカードを合わせて読み取ります。読み取り位置がずれると「読み取りに失敗しました」と繰り返し出ることが多く、位置合わせが最初の関門になります。スマホケースが金属プレートや磁石を含むタイプだとNFC通信を邪魔することがあり、ケースを外して置き直すと成功しやすくなります。予約手続きの途中で通信が切れた場合、予約データが不完全な状態で残ることがあるので、アプリ内で予約状況を確認してから店舗に向かうと安全です。
両方の電子証明書パスワードを忘れたときは役所窓口へ
署名用も利用者証明用も両方わからない場合、コンビニ端末では処理できません。住民票のある市区町村の役所窓口に行きます。持ち物はマイナンバーカードのみで、原則として他の本人確認書類はいりません。手数料は無料です。
窓口ではその場でカードを職員の端末に差し込み、新しい暗証番号を本人が入力します。数字4桁と英数字6〜16桁の両方を、目の前で決めて入力する流れです。あらかじめメモに書いてから窓口に向かう人が多く、その場で決めるより手早く終わります。書いたメモは手続きが終わったら破棄するか、家の中の決まった場所に保管しておくと後で助かります。
住民基本台帳用と券面事項入力補助用も窓口のみ
この2種類は自治体側の業務で使う暗証番号なので、初期化・再設定はコンビニでは受け付けていません。市区町村の窓口で、上の電子証明書と同じくその場で新しい4桁を入力し直します。転出・転入手続きの当日にロックが発覚することがあり、引っ越し前後は特に注意しておきたい部分です。使用場面が少ない暗証番号のため、初期設定のまま覚えていない人が多く、いざ使うタイミングで詰まりがちです。
代理人に頼めるかは自治体次第
本人がどうしても窓口に行けないとき、代理人での手続きを認めている自治体もあります。委任状のほか、代理人の本人確認書類、暗証番号を本人が封筒に記入・封緘したものなど、書類の要件が細かく決まっています。電子証明書の再設定は「本人がその場で番号を入力する」設計のため、代理人手続きに未対応の自治体も残っています。事前に住民票のある市区町村のサイトか電話で確認しておくと二度手間になりません。
混雑する時間帯を外すと当日で片付く
役所窓口の暗証番号手続きは、平日の午前10時前後と昼休み明けが特に混みます。整理券制の自治体では、10時台に50分から1時間待ちになることも珍しくありません。空いているのは開庁直後の8時30分〜9時15分と、15時以降が目安です。手続き自体は10分ほどで済みます。事前に整理券をオンライン予約できる自治体もあり、公式サイトから確認できます。自治体によっては土日開庁日を月1〜2回設けている場合があり、そこも比較的混雑するため、平日の朝一を狙う方が結果的に早く終わることが多い印象です。
再設定でつまずきやすいところ
新しい署名用パスワードは英字と数字の両方を含む必要があり、英字だけ・数字だけでは登録できません。大文字と小文字は区別されず、どちらで入力しても内部では大文字で保存されます。同じ番号を続けて設定することはできますが、また忘れる原因になるので、違う組み合わせにしておく方が安全です。
なお、電子証明書自体の有効期限を過ぎている場合は、暗証番号の再設定より先に電子証明書の更新手続きが必要になります。窓口で「暗証番号だけ直したい」と伝えても、電子証明書の更新から手続きが始まる形です。有効期限は発行から5回目の誕生日までなので、カードの表面に印字された有効期限とは別に、電子証明書の期限にも注意しておきます。
参考資料
以下は公的な情報源です。運用の細部は自治体ごとに違うので、実際の手続き前に住んでいる市区町村のサイトを確認してください。
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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