リモコンで乾電池が液漏れしていた。素手で拭いていい?そのリモコンはまだ使える?

結論

白い粉や液は乾電池内部の電解質が漏れ出したものです。素手は避け、ゴム手袋か厚手のティッシュで電池を取り出し、綿棒に薄めたお酢か消毒用エタノールを含ませて端子を拭き取ります。奥の基板まで緑色に変色していれば、修理より買い替えが早い判断です。

どうする?編集部 · · 読了 約4分
目次(5項目)
  1. まず換気して、液に素手で触らない
  2. 電池をゆっくり取り出して、端子を拭く
  3. 動くか試して、買い替えの見極めをする
  4. 次の液漏れを起こさない保管
  5. 使い終わった電池の捨て方

引き出しの奥にしまい込んでいたテレビや扇風機のリモコンを久しぶりに使おうとしたら、電池ボックスの中が白く粉を吹いていた、あるいは液がにじんで金属端子が緑色に錆びていた——という相談は毎年夏場に増えます。この白い粉や液体は乾電池内部の電解質が漏れ出したもので、皮膚に長く触れると赤みやかゆみを起こすため、素手で触らないのが最初の判断になります。ゴム手袋か厚手のティッシュを準備してから、電池を取り出して端子を拭き取り、動作が戻るか試す順番です。奥の基板まで変色していれば、修理より買い替えが早い場面が多くなります。

まず換気して、液に素手で触らない

漏れ出した中身は、電池の種類によって性質が変わります。アルカリ乾電池は強アルカリ性、マンガン乾電池は弱酸性で、いずれも皮膚に付いたまま長時間放置すると炎症を起こします。目や口に入ると刺激が強いので、屋外に近い風通しのよい場所へリモコンを移してから作業します。

もし気づかず素手で触れてしまっても、慌てずその部分を石けんで洗って、5分ほど水で流します。目に入ったときは、こすらずに大量の水で流してから眼科の受診が安全です。ラベルが読めるうちは、アルカリかマンガンか、ボタン電池かを覚えておくと、病院で伝える情報になります。

粉が床に落ちてしまったら、掃除機で吸わずに湿らせた雑巾で拭き取ります。掃除機だと粉を空気中に広げてしまい、フィルターの奥に入り込んで次に運転したときに舞い戻る場面があるためです。

電池をゆっくり取り出して、端子を拭く

ゴム手袋、綿棒、消毒用エタノールか薄めたお酢、乾いた布を手元にそろえます。手袋をした状態で、電池をゆっくり抜きます。液漏れした電池はふくらんで固着していることが多く、無理に指で引き抜こうとすると端子が曲がったり、液が飛び散ったりします。

外れにくいときは、マイナスドライバーの先を電池と端子の隙間に差し込み、テコの原理で持ち上げると外しやすくなります。抜いた電池は、ビニール袋を二重にして口を縛って封じます。

端子の白い粉や結晶は、綿棒に少量のお酢か消毒用エタノールを含ませて拭き取ります。お酢はアルカリの中和に効き、エタノールは水分を残しにくい利点があります。金属端子の色が銀色まで戻れば、腐食は表面で止まっている見込みです。奥まで緑や黒に変色している場合、基板の内部まで進んでいる可能性が高くなります。

拭き終わったら、乾いた布で水分を吸わせてから、30分ほど電池を抜いた状態で乾かします。湿ったまま新品の電池を入れると、再び端子で酸化が始まって同じ症状が繰り返しがちです。

動くか試して、買い替えの見極めをする

清掃と乾燥が済んだら、新品の電池を入れて動作を確かめます。反応がない場合、端子だけでなく内部の配線が断線している疑いがあります。分解して直せる方もいますが、細かい半田付けが必要な機種が多く、量販店で1,000〜3,000円の汎用リモコンを買った方が早い場面がほとんどです。

テレビや録画機の付属リモコンは、メーカーの部品センターに型番で問い合わせると、純正の交換品を2,000〜5,000円で取り寄せられます。学習リモコンで代替する選択肢もありますが、初期設定に30分ほどかかり、機種によっては特殊ボタンが割り当てられません。使う機能が録画・音量・チャンネル程度なら学習リモコンで足りますが、細かい設定を頻繁に使う方は純正の方が楽です。

エアコンや扇風機の付属リモコンは、汎用の互換品が500〜1,500円で手に入ります。ただし、機種によっては温度の細かい設定やお休みタイマーが再現されないので、必要な機能を店頭やレビューで確かめてから選びます。互換品でリモコンが動いても、本体の受信部が古くなって反応が鈍くなっているケースもあり、その場合は本体側の寿命が近いサインです。

次の液漏れを起こさない保管

液漏れの多くは、電池を長期間入れっぱなしにしたことが引き金です。テレビ用のように毎日使うリモコンはそのままで問題ありませんが、扇風機やエアコンの予備リモコン、防災用の懐中電灯など、半年〜1年以上使わない予定のものは電池を抜いてジッパー付き袋にまとめておくと予防になります。

新旧の電池や違う銘柄を混ぜて入れる習慣も避けます。片方が先に放電して過放電状態に陥り、そこから漏液が始まりやすくなります。2本や4本を使う機器では、必ず同じ銘柄で同時に交換するのが基本です。

高温多湿の場所も液漏れを促します。窓辺、キッチンの熱源近く、車のダッシュボードなどにリモコンを置きっぱなしにしていると、内部で結露が起きやすくなります。引き出しか棚の中の、直射日光の当たらない位置がよい保管場所です。

使い終わった電池の捨て方

漏液した電池は、ショートを防ぐため両端をビニールテープで覆ってから廃棄します。単三・単四のアルカリ・マンガン乾電池は、多くの自治体で不燃ごみか資源ごみとして回収していますが、家電量販店の店頭に回収ボックスを設けている地域も少なくありません。市区町村サイトの分別表で当日の出し方を確認します。

ボタン電池、ニッケル水素充電池、リチウムイオン電池は、乾電池と分別が別で、回収協力店に持ち込む扱いになる自治体が中心です。一般ごみに混ぜてしまうと、収集車の中で圧迫されて発火した事例が消防庁の統計で毎年報告されているので、面倒でも指定回収へ運びます。

濡れた電池を袋にまとめて出さないのも大切です。水分があると通電してショートしやすく、ごみ袋の中で発火する事例が起きています。取り出したらすぐにビニール袋で封をして、他の可燃物と分けて保管します。

リモコンで乾電池が液漏れしていた。素手で拭いていい?そのリモコンはまだ使える? — くらし 関連イラスト (どうする?)
Photo by Vitaly Gariev on Unsplash

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参考資料

  1. 電池工業会 乾電池のよくある質問
  2. パナソニックエナジー 乾電池の使い方
  3. 消防庁 リチウムイオン電池等による火災防止

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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