麻疹の感染者が20代で増えている。母子手帳の接種記録はどう見る?

結論

母子手帳の予防接種欄で麻疹・MRが2回あるか確認。1回・記録なしなら追加接種を検討。抗体検査も選択肢。

どうする?編集部 · · 読了 約4分
目次(29項目)
  1. 結論から先に
  2. 当てはまる人
  3. 麻疹リスクが高い世代
  4. 抗体保有が比較的高い世代
  5. 母子手帳の見方
  6. 予防接種欄の場所
  7. 確認すべき項目
  8. 接種回数の数え方
  9. 1990年代以前の母子手帳の注意
  10. 抗体検査と追加接種
  11. 抗体検査
  12. 追加接種
  13. 妊娠と麻疹
  14. 妊娠中の感染リスク
  15. 接種の制限
  16. 妊娠予定の準備
  17. 同居家族の接種
  18. 受診と接種の流れ
  19. ステップ1:母子手帳の確認
  20. ステップ2:かかりつけ医に相談
  21. ステップ3:抗体検査または追加接種
  22. ステップ4:接種後の様子
  23. 例外と注意点
  24. MRワクチンの供給状況
  25. 卵アレルギー
  26. 免疫抑制剤を使っている方
  27. 感染が疑われる場合
  28. よくある質問
  29. 参考資料

結論から先に

2026年は麻疹の感染が前年比約4倍に増えており、感染者の約31%が20代という報告があります(厚労省第18週時点)。自分が麻疹のMR・麻疹ワクチンを2回接種しているかは、母子手帳の予防接種欄で確認できます。

確認のポイントは次のとおりです。

  1. 母子手帳の「予防接種」ページを開く
  2. 麻疹単独・風疹単独・MR(麻疹風疹混合)のいずれかの記録があるか
  3. 接種日が2か所書かれているか(2回接種なら2行)
  4. 記録が1回または不明なら、内科で抗体検査または追加接種を検討

※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。

当てはまる人

麻疹リスクが高い世代

  • 1972〜1990年生まれ:1回接種または未接種の方が多い世代
  • 1990年代生まれ:MR2回接種が定着し始めた世代
  • 海外旅行・出張が多い方
  • 妊娠予定の方とその家族

抗体保有が比較的高い世代

  • 1972年以前生まれ:自然感染で抗体を持つ方が多い
  • 2000年以降生まれ:定期接種で2回接種が原則

母子手帳の見方

予防接種欄の場所

母子手帳の中央付近に「予防接種」のページがあります。1981年以降に発行された母子手帳には、麻疹・風疹・MRの専用欄があります。

確認すべき項目

  • 「麻しん(はしか)」のスタンプ
  • 「風しん」のスタンプ
  • 「MR(麻しん風しん)」のスタンプ
  • 接種日と医療機関名のサイン

接種回数の数え方

  • 2回分の記録がある → 2回接種済み(安心度高)
  • 1回分のみ → 1回接種(追加検討)
  • 記録がない、または「未済」 → 未接種

1990年代以前の母子手帳の注意

1990年代以前は麻疹ワクチンが1回接種だったため、その世代の方は1回しか記録がないことが普通です。

抗体検査と追加接種

抗体検査

免疫があるかを血液で調べる方法です。

  • 費用:3,000〜10,000円(医療機関・検査項目による)
  • 結果:1週間程度
  • 内科・婦人科で実施可能
  • 一部自治体で風疹抗体検査が無料

抗体が十分にあれば、追加接種は不要です。

追加接種

1回接種または抗体不足の場合、MRワクチンの任意接種を受けることができます。

  • 費用:5,000〜10,000円(自治体助成があれば一部無料)
  • 接種回数:原則1回
  • 副反応:軽度の発熱、発疹(接種後10日前後)

妊娠と麻疹

妊娠中の感染リスク

妊娠中に麻疹に感染すると、母体の重症化リスクが高く、流産・早産のリスクが上がります。

接種の制限

MRワクチンは生ワクチンで、妊娠中は接種できません。接種後2か月は避妊が必要です。

妊娠予定の準備

結婚や妊娠予定の方は、早めに抗体検査または追加接種を済ませてください。風疹も同じワクチンに含まれるため、両方の予防になります。

同居家族の接種

妊婦自身が接種できなくても、同居家族(夫・きょうだい)が2回接種していれば、感染源を減らせます。

受診と接種の流れ

ステップ1:母子手帳の確認

予防接種欄を確認し、麻疹・MRの接種回数を把握します。

ステップ2:かかりつけ医に相談

内科・婦人科で「麻疹の予防について相談したい」と伝えます。

ステップ3:抗体検査または追加接種

医師の判断で抗体検査か追加接種を選択します。費用が気になる場合は、自治体の助成制度を保健所で確認できます。

ステップ4:接種後の様子

接種後10日前後に軽度の発熱や発疹が出ることがあります。重い症状が出ることはまれですが、気になる場合は接種医療機関に連絡してください。

例外と注意点

MRワクチンの供給状況

2024年からのMRワクチン供給不足が継続しており、医療機関で在庫がない場合があります。事前に電話で確認してから受診してください。

卵アレルギー

重度の卵アレルギーがある方はMRワクチン接種前に医師に申告が必要です。多くの方は接種可能ですが、医療機関の判断で観察時間を長く取ることがあります。

免疫抑制剤を使っている方

ステロイド・抗がん剤・免疫抑制剤を使っている方は、生ワクチンの接種を控える場合があります。主治医に相談してください。

感染が疑われる場合

発熱・発疹・カゼ様症状(コプリック斑、結膜炎)が出た場合、麻疹の可能性を念頭に、受診前に医療機関に電話で「麻疹かもしれない」と伝えてください。待合室で他患者に感染させないための対応が取られます。

よくある質問

Q. 母子手帳をなくしました。接種記録はどこで分かりますか?

接種を受けた医療機関のカルテに記録が残っていることがあります。10年以上前の場合は廃棄されていることもあるため、抗体検査で免疫の有無を確認するのが現実的です。

Q. 大人になってから麻疹に感染すると重症化しますか?

一般的に大人の麻疹は子どもより重症化しやすいと言われています。肺炎、脳炎などの合併症のリスクがあり、入院治療になることもあります。

Q. 2回接種後でも感染することはありますか?

接種2回で約99%の予防効果があるとされますが、まれに感染することがあります。ただし重症化のリスクは大幅に下がります。

Q. 大学・就職時に証明書が必要と言われました。

医療系・教育系の進学や就職では麻疹抗体の証明が求められることがあります。母子手帳のコピーまたは抗体検査結果が証明書代わりになります。

参考資料

  • 厚生労働省「麻しんについて」 — 国の対策と最新情報
  • 国立健康危機管理研究機構 — 感染状況の週報
  • 日本小児科学会「予防接種スケジュール」 — 推奨される接種時期
麻疹の感染者が20代で増えている。母子手帳の接種記録はどう見る? — 健康 関連イラスト (どうする?)
Photo by Maria Kozyr on Unsplash

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参考資料

  1. 厚生労働省「麻疹(はしか)について」
  2. 国立健康危機管理研究機構「感染症発生動向調査」
  3. 日本小児科学会「予防接種スケジュール」

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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