子どもが熱38度5分。今すぐ救急に行くべき?

結論

38.5℃単独では救急ではなく翌朝の小児科でよいことが多い。月齢3か月未満・けいれん・意識低下があれば今すぐ#8000か救急へ。

どうする?編集部 · · 読了 約4分
目次(17項目)
  1. 結論から先に
  2. どんな場合に当てはまるか
  3. 月齢3か月未満
  4. 月齢3〜6か月
  5. 1歳以上で機嫌よく水分が取れる
  6. 機嫌が悪い・水分が取れない・ぐったりしている
  7. けいれん・意識障害・呼吸困難・発疹
  8. 例外状況
  9. 朝まで様子見でよいケース
  10. すぐに救急受診・救急車が必要なケース
  11. 費用・リスク・注意点
  12. 救急受診の費用目安(3割負担・小児医療費助成適用前)
  13. 翌朝の小児科受診の費用目安
  14. 救急受診を避けたい理由
  15. 家庭でできる対処
  16. よくある質問
  17. 参考資料

結論から先に

子どもの体温が38.5℃という数値だけでは、夜間救急の絶対適応ではありません。日本小児科学会も「発熱の数値より、機嫌・水分摂取・呼吸・意識状態」で判断するよう案内しています。機嫌が悪くなく水分が取れていれば、翌朝の小児科受診で問題ないケースが多いです。一方、月齢3か月未満の発熱、けいれん、ぐったりして反応が鈍い、水分が取れない、繰り返し嘔吐する、紫色の発疹(消えない斑点)がある場合は、時間に関係なく救急受診または救急車を呼んでください。判断に迷ったら #8000(小児救急電話相談)に電話するのが最も確実です。

※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。

どんな場合に当てはまるか

38.5℃という数値の意味は、子どもの月齢と全身状態で大きく変わります。

月齢3か月未満

ワクチンの効果がまだ十分でなく、重い細菌感染症が隠れている可能性があります。38.0℃以上であれば数値に関係なく受診が必要です。

月齢3〜6か月

体温の上下が激しく、発熱の原因が広いため、38.5℃が続く場合は日中の小児科受診が望ましいです。元気で水分が取れていれば、夜間救急まで急ぐ必要は少ないです。

1歳以上で機嫌よく水分が取れる

ウイルス性の感冒や軽い咽頭炎が多く、38.5℃でも翌朝の小児科で対応できます。風邪の典型的経過です。

機嫌が悪い・水分が取れない・ぐったりしている

熱の数値より、全身状態の悪さが受診のサインです。脱水や重症感染症の可能性があるため早めの受診が必要です。

けいれん・意識障害・呼吸困難・発疹

これらが出た時点で、熱の数値に関係なく救急対応です。

例外状況

朝まで様子見でよいケース

  • 1歳以上で機嫌が比較的よい
  • 水分(水・お茶・経口補水液)が少しずつ取れている
  • 呼吸が落ち着いている
  • 紫色の発疹がない
  • 過去に熱性けいれんを起こしていない

すぐに救急受診・救急車が必要なケース

  • 月齢3か月未満の38.0℃以上の発熱
  • けいれんが5分以上続く、または繰り返す
  • 意識がはっきりせず、呼びかけへの反応が鈍い
  • 呼吸が速い・苦しそう・肩で息をしている
  • 唇や手足の色が青白い・紫色
  • 紫色の小さな斑点(点状出血)が出ている
  • 嘔吐を繰り返し水分が取れない
  • 強い頭痛、首が硬くて曲げられない
  • 8時間以上おしっこが出ていない(脱水の目安)

費用・リスク・注意点

救急受診の費用目安(3割負担・小児医療費助成適用前)

  • 夜間休日加算(深夜・休日):4,800〜7,300円
  • 救急初診料:5,500〜8,500円程度(夜間休日加算含む)
  • 検査(インフル・コロナ・溶連菌など):1,000〜3,000円
  • 救急車:日本国内は無料(一部自治体で軽症利用に料金検討あり)

子どもの医療費は自治体の助成制度で多くの地域が無料または1回数百円ですが、夜間休日加算は別途請求されることがあります。

翌朝の小児科受診の費用目安

  • 初診料:730円(小児加算込みでやや高くなる)
  • 検査・処方:薬代込みで合計1,000〜3,000円程度
  • 多くの自治体で子どもの自己負担は0〜500円

救急受診を避けたい理由

  • 夜間救急は重症患者の対応で待ち時間が3〜5時間になることがある
  • ウイルスをもらってくるリスク(待合室での二次感染)
  • 子どもの睡眠が妨げられ、回復が遅れる
  • 必要な検査が日中の小児科のほうがそろっている

家庭でできる対処

  • 室温を20〜25℃に保ち、衣服は薄めにする
  • 経口補水液(OS-1、アクアライト等)を少量ずつ
  • 額・脇・足の付け根を冷たいタオルで冷やす
  • 解熱剤は機嫌が悪く眠れないときに小児用アセトアミノフェンを使用

よくある質問

Q. 解熱剤を使ったらすぐ熱が下がりませんでした。もう一度使ってもよいですか?

アセトアミノフェンの追加は前回投与から6時間以上空けるのが基本です。8時間で4回までという制限もあります。容量と間隔は処方箋または市販薬の説明書に従ってください。連続して使っても解熱しない場合、または熱が下がっても本人がぐったりしている場合は、解熱剤の問題ではなく病気の重さの問題なので受診が必要です。

Q. 熱性けいれんがあったあと、すぐに救急車を呼ぶべきですか?

5分以内に自然に止まった場合は、救急車ではなく落ち着いてから救急外来か翌朝の小児科への受診で問題ないことが多いです。5分以上続く、繰り返す、けいれんの後に意識がはっきりしない場合は救急車を呼んでください。初めてのけいれんは原因確認のため必ず後日受診が必要です。

Q. インフルエンザかどうか今すぐ知りたいです。夜間救急で検査できますか?

夜間救急でもインフルエンザ・新型コロナの検査は可能なことが多いですが、発症から12時間未満の検査は偽陰性(実は陽性なのに陰性と出る)が多いため、必ずしも夜間に検査する意義は大きくありません。翌朝以降の小児科で検査するほうが正確な結果が出ます。

Q. 38.5℃で保育園・学校はどうすればよいですか?

多くの保育園・小学校では「37.5℃以上は登園不可」または「24時間平熱に下がらないと登園不可」を基準にしています。38.5℃あれば当日は休ませ、翌日も平熱に戻ってから登園するのが一般的です。詳細は各園の方針を確認してください。

参考資料

  • 日本小児科学会「こどもの救急ONLINE-QQ」— 月齢・症状別の判断フローチャート
  • 厚生労働省「小児救急電話相談事業(#8000)」— 全国共通電話相談の利用案内
  • 日本小児神経学会「熱性けいれん診療ガイドライン」— けいれん時の対応と再発予防
子どもが熱38度5分。今すぐ救急に行くべき? — 健康 関連イラスト (どうする?)
Photo by Masha Rostovskaya on Unsplash

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参考資料

  1. 日本小児科学会「子どもの救急 (こどもの救急 ONLINE-QQ)」
  2. 厚生労働省「小児救急電話相談事業(#8000)」
  3. 日本小児神経学会「熱性けいれん診療ガイドライン」

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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