鼻血が30分以上止まらない。救急に行くべき?

結論

正しい圧迫を20分続けても止まらない鼻血は受診を。30分以上、または血液が口に流れ込むほどの量があれば救急外来へ。

どうする?編集部 · · 読了 約4分
目次(19項目)
  1. 結論から先に
  2. どんな場合に当てはまるか
  3. 鼻の入り口からの出血(キーゼルバッハ部位)
  4. 後鼻部からの出血
  5. 抗凝固薬・抗血小板薬を服用中
  6. 高血圧
  7. 鼻腔内の腫瘍・血管腫
  8. 血液疾患
  9. 例外状況
  10. 自宅対応で様子見でよいケース
  11. 早急に救急受診・119番が必要なケース
  12. 費用・リスク・注意点
  13. 救急受診時の費用(目安)
  14. 放置のリスク
  15. 自宅での誤対応に注意
  16. 救急の判断基準
  17. 日常の予防
  18. よくある質問
  19. 参考資料

結論から先に

正しい圧迫止血を15〜20分続けても止まらない鼻血は医療機関の対応が必要です。30分以上止まらない、口に血液が大量に流れ込む、めまい・冷や汗・意識がもうろうとする場合は救急外来(夜間休日は救急車要請も検討)の対象です。日中なら耳鼻咽喉科、夜間休日は救急医のいる病院を受診してください。判断に迷う場合は救急相談センター(#7119)に電話して指示を仰ぐのが安全です。

どんな場合に当てはまるか

鼻の入り口からの出血(キーゼルバッハ部位)

鼻血の9割を占める一般的な出血部位です。鼻をかむ・指で触る・乾燥・くしゃみで出血しやすく、正しく圧迫すれば20分以内に止まることがほとんどです。

後鼻部からの出血

鼻の奥の太い血管(後鼻動脈)からの出血で、量が多く止まりにくいのが特徴です。前から圧迫しても止血が困難で、後ろから喉に大量に流れ込むことがあります。耳鼻咽喉科でのパッキング(ガーゼ詰め)処置が必要なことが多いです。

抗凝固薬・抗血小板薬を服用中

ワーファリン・DOAC(リクシアナ・エリキュース・プラザキサ・イグザレルト)・アスピリンなどを服用中の方は止血しにくく、出血量も増えます。心房細動・血栓症の治療で日常服用している方は要注意です。

高血圧

血圧が高い状態が続いている方は出血量が多くなる傾向があり、止血にも時間がかかります。

鼻腔内の腫瘍・血管腫

繰り返す片側性の鼻血、徐々に量が増える鼻血、鼻づまりや顔面痛を伴う鼻血は、稀に鼻腔・副鼻腔の腫瘍が背景にあることがあります。耳鼻咽喉科での鼻腔内視鏡検査が必要です。

血液疾患

血小板減少症・白血病など血液の異常では止血しにくい鼻血が出ます。歯茎の出血・皮下出血(青あざ)・倦怠感を伴う場合は内科の評価が必要です。

例外状況

自宅対応で様子見でよいケース

  • 鼻をかんだ後・くしゃみの後の一時的な出血で、圧迫15〜20分以内に止まる
  • 乾燥した季節・冬場の一過性の出血で、加湿で繰り返さない
  • 子どもの鼻ほじり後の少量出血

早急に救急受診・119番が必要なケース

  • 圧迫20分で止まらない、30分以上続く
  • 口に血液が次々に流れ込み、500ml以上の量が出た
  • めまい・冷や汗・顔面蒼白・意識がもうろうとする
  • 抗凝固薬を服用中で20分圧迫しても止まらない
  • 顔面・頭部の外傷後の鼻血
  • 過去に鼻の奥の手術を受け、術後の出血

費用・リスク・注意点

救急受診時の費用(目安)

  • 救急外来初診料+処置:5,000〜15,000円(3割負担)
  • 鼻腔タンポン処置(パッキング):1,500〜3,000円
  • 電気凝固止血:3,000〜6,000円
  • 救急車利用:無料(地域により搬送費あり)
  • 入院になった場合:1日1〜3万円

放置のリスク

大量出血が長時間続くと貧血・ショック状態になり、特に高齢者・抗凝固薬服用者では危険です。後鼻出血を放置すると喉に血液が流れ込み、誤嚥性肺炎の原因になることもあります。「鼻血くらい」と侮らないことが大切です。

自宅での誤対応に注意

  • 上を向くと血液が喉に流れ込み、吐き気・誤嚥の原因になります(必ず下向き)
  • 首の後ろをトントン叩く方法には止血効果はありません
  • ティッシュを奥まで詰め込むと再出血の原因になります
  • 鼻に氷を当てる方法は補助的ですが、圧迫の代わりにはなりません

救急の判断基準

  • 出血量:紙コップ1杯(200ml)以上で要注意、500ml超で救急
  • 持続時間:30分超は救急対応の目安
  • 全身症状:めまい・冷や汗・脈が速い・意識低下があれば即119番

日常の予防

  • 部屋の湿度を50〜60%に保つ(特に冬)
  • 鼻の入り口の乾燥にワセリン少量を塗る
  • 鼻を強くかまない
  • 抗凝固薬服用中は定期的な血液検査で凝固機能を確認

よくある質問

Q. 救急車を呼ぶ判断はどうすればよいですか?

意識がもうろうとする・血圧が下がっている(測れる場合)・出血量が大量(500ml以上)・抗凝固薬服用中で止まらない、のいずれかがあれば119番です。判断に迷う場合は救急相談センター(#7119)に電話してください。

Q. 救急受診の際に伝えるべき情報は何ですか?

①出血開始時刻、②圧迫止血の経過、③服用中の薬(抗凝固薬・抗血小板薬・降圧薬)、④既往歴(高血圧・心房細動・血液疾患)、⑤外傷の有無、を伝えてください。お薬手帳の持参が役立ちます。

Q. 圧迫の途中で止まったか確認したくなりますが、どうすればよいですか?

途中の確認は再出血の原因になります。20分間時計を見ながら圧迫を続け、20分後にゆっくり指を離してください。それでも出血が続く場合はもう一度20分圧迫し、合計40分で止まらなければ受診です。

Q. 鼻血の後すぐに鼻をかんでもよいですか?

止血直後は血の塊が剥がれ再出血の原因になるため、最低2〜3時間は強く鼻をかまないでください。同日中は鼻ほじり・激しい運動・熱い風呂・飲酒も控えると安全です。

Q. 何度も繰り返す鼻血は予防できますか?

繰り返しの原因の多くは鼻入口部の血管露出です。耳鼻咽喉科で電気凝固処置を行うと再発予防が可能です。1か月に2回以上繰り返す場合は予約受診を検討してください。

※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。

参考資料

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻出血の診療」— 止血の手順と受診目安
  • 消防庁 救急受診ガイド・救急相談センター #7119 — 救急要否の判断
  • 厚生労働省「救急医療の体制」— 救急外来の使い分け
鼻血が30分以上止まらない。救急に行くべき? — 健康 関連イラスト (どうする?)
Photo by Nicholas Gray on Unsplash

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参考資料

  1. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻出血の診療」
  2. 厚生労働省 救急受診ガイド(#7119)
  3. 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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