頭痛で市販薬を毎日飲んでいるけど大丈夫?

健康 どうする?

頭痛で市販薬を毎日飲んでいるけど大丈夫?

鎮痛剤を月10日以上飲み続けると「薬剤の使用過多による頭痛」になります。毎日内服が続いているなら、市販薬を一旦止めて頭痛外来を受診してください。

どうする?編集部 · · 読了時間 約3分

広告

広告枠 (AdSense 承認後に自動表示)

結論から先に

市販の鎮痛剤を月10日以上、3か月以上続けて飲んでいる場合は、「薬剤の使用過多による頭痛(MOH:Medication Overuse Headache)」のリスクがある状態です。 これは皮肉なことに、頭痛薬の飲みすぎが原因で頭痛が慢性化してしまう状態で、薬を飲んでも効きにくくなります。毎日鎮痛剤を飲んでいる状況は明らかに受診のサインです。頭痛外来や神経内科で、①頭痛のタイプ(片頭痛・緊張型・群発頭痛など)の診断、②予防薬の検討、③市販薬からの計画的な離脱、を行うことで根本的に改善できる可能性が高くなります。突然の激しい頭痛・手足の麻痺・高熱と首のこわばりを伴う頭痛は救急対応が必要です。※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。

どんな場合に当てはまるか

片頭痛

拍動性(ズキンズキン)、片側性、4〜72時間続く、光や音に過敏になる、吐き気を伴う、動くと悪化する、などが特徴。月数回〜十数回の発作で、その都度市販薬を飲んでいる方が多いタイプです。

緊張型頭痛

頭全体が締め付けられる感じ、肩や首の凝りを伴う、デスクワーク・ストレス・姿勢の悪さで起こる。1日中ダラダラ続くため鎮痛剤を頻用しがちです。

薬剤の使用過多による頭痛(MOH)

鎮痛剤を月10〜15日以上、トリプタン・複合鎮痛剤(カフェイン入り)を月10日以上、3か月以上続けて服用することで起こります。元々の片頭痛・緊張型頭痛が慢性化し、ほぼ毎日頭痛がある状態に変化します。

群発頭痛

眼の奥の激痛が1〜3か月の群発期に毎日決まった時間に起こる。男性に多く、痛みが強烈で「自殺頭痛」とも呼ばれます。市販薬は効きにくく、トリプタン皮下注や酸素吸入が必要です。

二次性頭痛(要注意)

脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、副鼻腔炎、緑内障、巨細胞性動脈炎、頸椎症など、他の病気が原因の頭痛。「いつもと違う頭痛」「最近強くなってきた頭痛」「朝方の頭痛」「嘔吐を伴う頭痛」は要受診です。

例外状況

自己管理でもよいケース(短期間)

  • 月1〜4回程度の発作で、市販薬1回でおさまる
  • 風邪・生理・寝不足などの一過性のトリガーがはっきりしている
  • 過去に頭痛外来で診断を受け、頓服薬として使用している

すぐに受診が必要なケース

  • 鎮痛剤を月10日以上、3か月以上飲んでいる
  • 鎮痛剤の量・回数がどんどん増えている
  • 最近頭痛のパターン・強さ・場所が変わった
  • 50歳以降に新たに始まった頭痛
  • 朝起きたときが一番痛い、または夜中に頭痛で目が覚める
  • 嘔吐・視野異常・しびれ・ろれつ困難を伴う
  • これまでで最悪の激しい頭痛が突然起きた

費用・リスク・注意点

受診の費用目安(3割負担)

  • 神経内科初診料:1,500〜3,000円
  • 頭部MRI検査:6,000〜9,000円
  • 血液検査:2,000〜4,000円
  • 予防薬(経口、1か月):500〜3,000円
  • トリプタン製剤(1錠):300〜800円
  • 抗CGRP抗体薬(月1回注射):1万〜2万円(3割負担で)

市販薬の連用リスク(具体的数値)

  • イブプロフェン1日400mg超を3か月連用:胃潰瘍リスク約3倍
  • ロキソプロフェン週5日以上の連用:腎機能低下リスク上昇
  • 鎮痛剤月15日以上の服用:MOH発症リスクが顕著に上昇
  • カフェイン配合鎮痛剤の長期連用:依存形成リスク

MOH離脱の典型的経過

  • 中止1〜3日目:強い頭痛・吐き気のリバウンド
  • 中止1〜2週間:頭痛悪化が続く
  • 中止3〜4週間:徐々に改善
  • 中止2〜3か月:元の頭痛パターンに戻り、予防薬が効きやすくなる

自己判断で避けたいこと

  • 「いつもの頭痛」と決めつけて受診を遅らせる
  • 市販薬の同時併用(成分が重複して過量に)
  • カフェイン飲料+カフェイン入り鎮痛剤の併用
  • 鎮痛剤を「頭痛が起きそうだから」と予防的に飲む
  • 急な自己中止(リバウンドで挫折しやすい)

よくある質問

上記FAQを参照してください。

参考資料

  • 日本頭痛学会 慢性頭痛の診療ガイドライン2021
  • 日本神経学会 頭痛診療ガイドライン
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「頭痛」

※本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療を行うものではありません。受診の判断は医師にご相談ください。

頭痛で市販薬を毎日飲んでいるけど大丈夫? — 健康 関連イラスト (どうする?)
Photo by Vitaly Gariev on Unsplash

広告

広告枠 (AdSense 承認後に自動表示)

参考資料

  1. 日本頭痛学会 慢性頭痛の診療ガイドライン2021
  2. 日本神経学会 頭痛診療ガイドライン
  3. 厚生労働省 e-ヘルスネット「頭痛」

上記の出典は本文で扱った一般的情報の一次資料です。時期によりガイドラインが更新される場合がありますので、各機関の最新情報も併せてご確認ください。

ご注意. 本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個人の状況により異なる場合があります。医療・法律・金融など専門的な判断が必要な事項は、必ず該当分野の専門家にご相談ください。

関連記事