訪問介護の処遇改善加算が2026年6月に変わると聞いた。利用料は上がる?
2026年6月から訪問介護の処遇改善加算が大幅拡充。1割負担の方で月数百円〜千円程度の自己負担増が見込まれます。
目次(18項目)
結論から先に
2026年6月の介護報酬臨時改定により、訪問介護の処遇改善加算が最大28.7%まで拡充されます。これは介護職員の賃上げ(月1万〜1.9万円程度)を目的としたもので、訪問看護(1.8%)・訪問リハビリ(1.5%)・居宅介護支援(2.1%)でも加算率の引き上げが行われます。利用者にとっては1〜3割の自己負担分に応じて支払いが月数百〜数千円程度増える見込みです。サービス内容・時間に変化はなく、ケアプランの見直しは原則不要です。高額介護サービス費の上限を超えた分は還付されるため、低所得世帯への影響は限定的です。
どんな場合に当てはまるか
訪問介護サービスを利用している方
身体介護・生活援助・通院乗降介助などを受けている要介護認定者。加算拡充の直接影響を受ける主要対象です。
訪問看護・訪問リハビリを併用している方
訪問介護以外の在宅サービスでも加算率が上がります。複数サービスを併用している方は影響が累積的に出ます。
居宅介護支援(ケアマネジャー)を依頼している方
ケアプラン作成料は原則自己負担0円ですが、事業所運営費に加算が反映されます。
通所介護・短期入所も利用している方
今回の主対象は訪問系サービスですが、今後の改定で通所系・施設系も処遇改善が拡充される予定です。
介護保険被保険者全員(40歳以上)
保険料負担の側面では、介護保険料の引き上げ(2026年度は月平均6,225円に値上げ予定)と関連しています。
例外状況
影響が小さいケース
- 低所得・住民税非課税世帯(高額介護サービス費上限が低い)
- 自己負担額が既に上限を超えている方(還付で実質負担増なし)
- サービス利用量が少ない方(月数千円程度の支出)
影響が大きいケース
- 現役並み所得者で訪問介護を毎日利用
- 自己負担3割の方
- 複数の在宅サービスを併用
- 短期入所と組み合わせて利用
費用・リスク・注意点
加算率の上昇(2026年6月改定)
- 訪問介護:最大28.7%(既存14.5%等から大幅拡充)
- 訪問看護:1.8%
- 訪問リハビリ:1.5%
- 居宅介護支援・介護予防支援:2.1%
- 通所介護等:別途検討
- 加算は事業所が要件を満たして算定
利用者負担の増加目安(1割負担の方の例)
- 月10,000円相当のサービス利用:月100〜300円増
- 月20,000円相当のサービス利用:月200〜600円増
- 月30,000円相当のサービス利用:月300〜900円増
- 月50,000円相当のサービス利用:月500〜1,500円増
- 月70,000円相当のサービス利用:月700〜2,000円増
数値の目安
- 介護職員の賃上げ目標:月1万円(最大1.9万円)
- 加算の対象:介護職員+介護従事者全体(事務職員等含む)
- 訪問介護報酬の月平均:1人あたり月50,000〜200,000円
- 高額介護サービス費上限(一般所得):月44,400円
- 高額介護サービス費上限(住民税非課税):月24,600円
- 高額介護サービス費上限(年金80万円以下):月15,000円
高額介護サービス費制度
- 月の自己負担額が上限を超えると還付
- 自治体に申請が必要(初回のみ)
- 一度申請すれば以後自動還付
- 加算拡充で上限超過しやすくなるため、未申請の方は申請手続きを推奨
注意点
- 利用料明細書で加算分を確認
- 事業所からの料金変更通知に注意
- 不明点はケアマネジャーに相談
- 「加算なし」を売りにする事業所は職員処遇に影響する可能性あり
- サービスの質を加算の有無だけで判断しない
よくある質問
Q. 加算分の上乗せ請求は事前通知がありますか?
事業所には改定内容の通知義務があり、利用者にも料金変更の説明が事前にあります。6月分の請求書(翌月7月送付)で初めて変更を反映する事業所が多いと予想されます。
Q. ケアプランは見直したほうがよいですか?
加算拡充だけを理由とした見直しは不要です。ただし自己負担増で家計が厳しくなる場合は、サービス内容・回数の見直しをケアマネジャーに相談する選択肢があります。要介護度の見直し(区分変更申請)も含めて検討できます。
Q. 加算を算定していない事業所はどう判断する?
加算未算定の場合は職員の処遇改善が進まず、人材確保・サービス質の維持が難しくなる可能性があります。長期的なサービス安定性を考えると、加算を算定している事業所のほうが安心ですが、サービスの質や相性も含めて総合判断してください。
Q. 介護保険料の値上げと加算拡充の関係は?
介護保険料(40歳以上が負担)の値上げと、サービス利用時の自己負担増は別の流れです。両方とも介護財政・職員処遇改善のために組み込まれており、社会全体で介護を支える仕組みの強化と説明されています。
Q. 自己負担が払えない場合の支援は?
①高額介護サービス費の還付申請、②社会福祉協議会の貸付制度、③生活保護の介護扶助、④自治体の独自減免制度、などがあります。ケアマネジャー・地域包括支援センターに相談してください。
※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。
参考資料
- 厚生労働省 介護報酬改定 — 2026年改定の公式情報
- 厚生労働省「処遇改善加算」— 加算の算定要件と効果
- 社会保障審議会 介護給付費分科会 — 改定議論の議事録
広告
参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
関連記事
健康診断で血小板15万だったらどうする?
健康 どうする?健康診断で血小板15万だったらどうする?
結論血小板15万は下限すれすれ。出血傾向がなければ3か月後に再検査。皮下出血や鼻血が30分止まらないなら早期受診を。
健康診断でAST 50だったら様子見でいい?
健康 どうする?健康診断でAST 50だったら様子見でいい?
結論AST 50単独・他項目正常なら1〜2か月後の再検査でOK。ALTやγ-GTP同時上昇、AST 80超、倦怠感ありの場合は2週間以内に消化器内科へ。
健康診断で尿糖が(+)プラス1だった、糖尿病?
健康 どうする?健康診断で尿糖が(+)プラス1だった、糖尿病?
結論尿糖(+)は糖尿病の確定ではありません。まず空腹時血糖とHbA1cを内科で再検査し、血糖値が正常なら腎性糖尿の可能性を医師に相談してください。
2026年6月の介護報酬改定で訪問看護の利用料はいくら上がる?
健康 どうする?2026年6月の介護報酬改定で訪問看護の利用料はいくら上がる?
結論2026年6月から訪問看護に1.8%加算。利用料月数百円〜1500円増の見込み。事前説明と高額介護サービス費上限を確認。
同じテーマの記事
タグ #訪問介護 #処遇改善加算 #介護報酬 を含む他のカテゴリの記事も見る