お盆に病院へ行くと料金は高くなる?2026年8月13日〜16日で割増になる日・ならない日

結論

お盆自体に割増はなく、2026年は8月13日(木)・14日(金)の日中なら通常料金。上がるのは祝日の11日、日曜の16日、夜間で、3割負担の上乗せは255円〜1,440円。開いている医院は医療情報ネット(ナビイ)と市区町村の当番医情報で探す。

どうする?編集部 · · 読了 約8分
目次(13項目)
  1. 「お盆料金」というものはない
  2. 2026年の並びで確認する — 割増になる日・ならない日
  3. 割増の正体 — 初診料・再診料につく加算
  4. 平日の夕方、診療時間内でも150円上がることがある
  5. 開いている医院の探し方は2段構え
  6. 行く前に迷ったら、電話が2本ある
  7. 紹介状なしで大病院へ直行すると、別に7,700円
  8. 救急外来に行くと決めたら — 待ち時間と持ち物
  9. 薬が切れそうなら、今週中に動く
  10. 薬局の会計にも小さな割増がある
  11. 待てる症状なら、連休明けの混雑も計算に入れる
  12. 帰省先・旅行先での受診
  13. 参考資料

かかりつけの内科の入口に「8月13日から16日まで休診します」の貼り紙。この時期になると、編集部にも「お盆に病院へ行くと高くつくのか」という質問が届きます。先に答えを書くと、お盆だからという理由で料金が上がることはありません。割増がつくかどうかは、医院が休みかどうかではなく、受診した日付と時刻で機械的に決まります。2026年の並びなら、8月13日(木)と14日(金)の日中に受診できれば、会計はふだんの平日と同じです。

「お盆料金」というものはない

保険診療の料金は全国一律で、診療報酬という点数表をもとに計算されます。1点10円。3割負担の人は、合計点数の3割を窓口で払います。

この点数表で割増(加算)の対象になる「休日」は、日曜日・祝日・年末年始(12月29日〜1月3日)に限られています。お盆はこのリストに入っていません。8月13日から15日は、点数表の上ではただの平日と土曜です。

紛らわしいのは、街の医院の多くがこの時期に夏季休診を取ることです。どこも閉まっている、だから特別な期間、だから料金も特別——そう連想しがちですが、休診は各医院の都合であって、料金のルールとは切り離されています。開いている医院を日中に受診すれば、会計はいつもどおりです。

2026年の並びで確認する — 割増になる日・ならない日

今年は8月11日(火)が山の日、16日が日曜です。12日から14日に休みを取れば6連休になる並びで、医院の休診期間も長くなりがちです。日付ごとの扱いを表にしました。

日付曜日点数表上の扱い
8月11日火(山の日)休日。日中の受診でも休日加算の対象
8月12日〜14日水〜金平日。日中は通常料金
8月15日休日ではない。日中は通常料金
8月16日休日。日中の受診でも休日加算の対象

土曜が休日側に入らないことを意外に感じるかもしれません。土曜午後を休診にする医院が多いだけで、カレンダーの区分では平日側です。ただし土曜の12時以降は、後述する小さな加算が診療所でつく場合があります。

もうひとつの例外が、日曜や祝日をもともと診療日にしている医院です。日曜診療を掲げる医院がその診療時間内に診る分には、休日当番医として指定された日を除き、休日加算はつかない決まりです。近所の日曜診療の医院を平時から一軒知っておくと、お盆に限らず使えます。

割増の正体 — 初診料・再診料につく加算

割増分の実体は、初診料・再診料に上乗せされる加算です。

  • 時間外加算: 医院が掲げる診療時間の外(おおむね朝8時前と夜6時以降)に受診した場合。初診で85点
  • 休日加算: 日曜・祝日・年末年始の受診。初診で250点
  • 深夜加算: 夜10時から朝6時までの受診。初診で480点

3割負担で払う上乗せ分に直すと、順に255円・750円・1,440円です。再診では一段低い点数(65点・190点・420点)になります。6歳未満の子どもは各区分とも点数が高く、たとえば休日は365点(3割負担で1,095円)、深夜は695点(同2,085円)。割増と言っても桁が変わるわけではなく、診察そのものの費用に数百円から2,000円台が乗る、という水準です。

点数は2年ごとの診療報酬改定で見直されることがあります。会計後にもらう診療明細書には「休日加算」といった名前がそのまま載るので、請求に疑問があればまず明細書を見てください。

平日の夕方、診療時間内でも150円上がることがある

割増には、もうひとつ地味な項目があります。夜間・早朝等加算という50点の加算で、要件を満たした診療所が対象です。平日の夜6時以降か土曜の正午以降に受付をすると、その医院の診療時間内であっても3割負担で150円が上乗せされます。

「19時まで診療のはずなのに、18時半に行ったら時間外の料金がついた」という声の正体はたいていこれです。金額は小さいものの、明細を見て首をかしげる人が多い項目でもあります。仕事帰りに寄るなら、受付を18時前に済ませられるかどうかで会計が少し変わります。

開いている医院の探し方は2段構え

まず厚生労働省の「医療情報ネット(ナビイ)」。全国の医療機関を検索できる公式サイトで、休日・夜間に対応する医療機関への絞り込みがあります。診療科と市区町村を指定して候補を出し、電話で「今日やっていますか」と確かめてから向かうのが確実です。お盆は登録上の診療時間と実際の営業が食い違いやすく、サイトの表示だけを信じて行くと空振りします。

次に、市区町村や地区医師会のサイトにある「休日当番医」の案内です。日曜・祝日の輪番が基本ですが、お盆期間に特別の当番を組む地域と、平日は通常体制のままの地域に分かれます。「(市区町村名) 休日当番医 8月」で検索するか、自治体の広報8月号を確認してください。当番医は日替わりなので、前日に見た情報をそのまま当日に使い回さないことです。

自治体が常設する休日急患センター(休日夜間急患センターなどの名称)がある地域なら、そこが第一候補になります。応急対応が目的の施設なので、処方される薬は1〜2日分が基本で、後日かかりつけ医への受診を案内されます。

歯の痛みは別ルートです。多くの地域で歯科医師会が休日歯科診療所を設けているので、「(都道府県名) 休日 歯科」で探してください。

行く前に迷ったら、電話が2本ある

行くべきか朝まで待てるか、症状が微妙で決めきれない。そんなときのための公的な電話相談があります。

  • #7119(救急安心センター): 医師や看護師が症状を聞き取り、救急車を呼ぶべきか、今夜のうちに受診すべきかの判断を手伝ってくれます。総務省消防庁が広げている事業ですが、未実施の地域が残っており、つながらなければ自治体サイトの救急医療案内を探します
  • #8000(こども医療電話相談): 15歳未満の子ども向け。休日・夜間に小児科医や看護師へ相談できます。対応時間帯は都道府県ごとに違います

呼びかけへの反応が鈍い、けいれんが止まらない、唇の色が悪い。こうした様子があるなら相談を挟まず119番です。電話相談は「迷える段階の症状」のための窓口だと考えてください。

紹介状なしで大病院へ直行すると、別に7,700円

近くの医院が全部休みだからと、大学病院や地域の基幹病院の外来へ紹介状なしで行くと、診察料とは別に初診で7,700円以上(歯科は5,500円以上)の「特別の料金」が求められます。選定療養費と呼ばれる仕組みで、保険がきかない全額自己負担です。対象は特定機能病院、一般病床200床以上の地域医療支援病院、紹介受診重点医療機関。

救急車で運ばれた場合など緊急やむを得ない受診では徴収しない扱いですが、「開いている所が見つからなかった」は免除の理由になりません。病院によっては、緊急性の低い時間外受診に独自の特別料金を設けているところもあります。休日・夜間はまず当番医か休日急患センター、それでも対応できない症状なら救急外来、という順番が結局いちばん安く早い道筋です。

救急外来に行くと決めたら — 待ち時間と持ち物

救急外来は到着順ではなく、重症度の高い患者から診るトリアージ方式です。お盆は受診が集中するため、軽い症状だと数時間待ちになることも珍しくありません。水分と、子ども連れなら着替えやタオルを持っていくと待ち時間がだいぶ楽になります。

持ち物はマイナ保険証(または資格確認書)、お薬手帳、診察券、現金。飲んでいる薬が分からないと診療に時間がかかるので、お薬手帳が見当たらなければ薬の現物や袋ごと持参してください。会計は後日精算になる病院もあり、カード払い非対応の窓口も残っています。

薬が切れそうなら、今週中に動く

連休中に持病の薬が切れる。お盆の受診トラブルで実際に多いのはこれです。かかりつけの休診日程を早めに確かめ、足りない薬があるなら休みに入る前に受診を済ませてください。

処方箋には有効期限があり、交付日を含めて4日以内です。土日祝も日数に数えます。金曜にもらって火曜に薬局へ持ち込むと期限切れで、原則としてもう一度受診からやり直しです。医院だけでなく、いつもの薬局がお盆休みということもあるため、処方箋を受け取ったその足で薬局まで済ませるのが安全です。

受診しそびれたまま切れてしまったら、オンライン診療に対応する医療機関を医療情報ネットで探す手があります。ただし初めてかかる医療機関のオンライン診療では処方に制限のある薬もあり、頼りきりにはできません。

薬局の会計にも小さな割増がある

医療機関と同じく、薬局の調剤報酬にも時間外・休日・深夜の加算があります。さらに開局時間内でも、平日19時以降・土曜13時以降・日曜祝日に処方箋を持ち込むと、夜間・休日等加算(40点、3割負担で120円)がつく薬局があります。

当番医で処方箋をもらった帰り、開いている薬局の会計がふだんより少し高い——その差の正体はこれです。ドラッグストア併設の調剤コーナーで夜遅くに受け付けてもらう場合も扱いは同じなので、数十円から百円台の上乗せは想定しておいてください。医院側の割増と合わせても、休日受診の追加負担は全体で千円前後に収まるのが普通です。

待てる症状なら、連休明けの混雑も計算に入れる

朝まで待てる、あるいは休み明けまで持ちそうな症状なら、無理に連休中へ受診をねじ込む必要はありません。気をつけたいのは、今年の連休明けが8月17日(月)だという点です。休診明けの医院には予約と電話が集中し、午前の受付が早々に締め切られることもあります。

かかりつけがWeb予約や順番受付に対応しているなら、17日の受付開始時刻を今のうちに確かめておくと動きやすくなります。症状が変わったら待たずに当番医へ切り替える、という前提つきで「今日は行かない」を選ぶのも立派な判断です。

帰省先・旅行先での受診

健康保険は全国共通です。帰省先の医療機関でもマイナ保険証か資格確認書を出せば、負担割合はふだんと変わりません。割増のルールも全国一律なので、「帰省先だから高い」ということもないです。

注意がいるのは子どもの医療費助成のほうです。市区町村が発行する医療証は発行元の都道府県の外では使えず、いったん窓口で保険分を払い、帰宅後に住所地へ払い戻しを申請する流れになります。領収書は原本をなくさないよう持ち帰ってください。

お盆の医療体制は「探せば開いている。ただし探し方を知らないと救急外来に人が集中する」という時期です。13日・14日の日中というふだん通りの窓が開いていること、割増がついても数百円から2,000円台に収まること。この2つを頭に置いておくと、慌てずに動けます。

※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。

参考資料

お盆に病院へ行くと料金は高くなる?2026年8月13日〜16日で割増になる日・ならない日 — 健康 関連イラスト (どうする?)
Photo by svklimkin on Unsplash
#お盆 #受診料 #休日診療 #夏休み

参考資料

  1. 医療情報ネット(ナビイ) | 厚生労働省
  2. 時間外加算・休日加算・深夜加算・夜間早朝等加算の考え方 | 東京都医師会
  3. 上手な医療のかかり方.jp | 厚生労働省
  4. 子ども医療電話相談事業(#8000)について | 厚生労働省
  5. 救急安心センター事業(#7119)関連情報 | 総務省消防庁

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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