通信制大学で学費が安いのは?国立が安いって本当?

結論

放送大学なら4年間70〜85万円で卒業可能。私立は120〜200万円が相場。教養課程の単位移行と科目履修で更に節約できる。

どうする?編集部 · · 読了 約4分
目次(19項目)
  1. 結論から先に
  2. どんな場合に当てはまるか
  3. 通信制大学の選択肢
  4. 学費の典型例(4年間)
  5. 学費の内訳
  6. 編入で安くする方法
  7. 例外状況
  8. 国家資格・専門職を目指す場合
  9. 入学時期と卒業
  10. 学位授与機構ルート
  11. 通学制と通信制の比較
  12. 費用・リスク・注意点
  13. 放送大学の詳細
  14. 私立通信制の落とし穴
  15. 高等教育修学支援制度(無償化)
  16. 社会人の挫折要因
  17. スクーリングの実際
  18. よくある質問
  19. 参考資料

結論から先に

通信制大学で最も学費が安いのは放送大学(国立相当)で、4年間で70〜85万円で卒業可能です。私立通信制大学(慶應・日大・法政・中央など)は120〜200万円が相場で、放送大学の約2〜3倍。短大・専門学校卒や社会人経験者の編入なら、3年次編入で2年間・学費も半額程度で卒業可能です。高等教育修学支援制度(無償化)の対象になるケースもあり、世帯条件次第ではさらに大幅な負担減が可能です。

どんな場合に当てはまるか

通信制大学の選択肢

国立相当

  • 放送大学:全国どこからでも受講可能。テレビ・ラジオ・インターネット配信。学費最安

私立(主要)

  • 慶應義塾大学(通信課程):学位ステータス高、難易度も比較的高め
  • 日本大学:法・文理・経済・商・芸術学部など豊富
  • 法政大学:法・経済・文学部
  • 中央大学(法学部のみ):法律分野の定番
  • 近畿大学:法・短期大学部
  • 武蔵野大学:人間・教育・心理など現代ニーズ
  • 東京通信大学:完全オンライン制
  • 帝京平成大学:看護・福祉系

学費の典型例(4年間)

  • 放送大学:70〜85万円(科目数・スクーリングで変動)
  • 慶應通信:130〜180万円
  • 日大通信:100〜150万円
  • 法政通信:130〜180万円
  • 中央通信:150〜200万円
  • 武蔵野通信:130〜170万円
  • 東京通信:180〜220万円(完全オンライン)

学費の内訳

  • 入学金:3〜20万円(一度きり)
  • 授業料:年20〜40万円(履修科目数による)
  • スクーリング費:年5〜10万円(対面授業ある場合)
  • 教材費:年1〜3万円
  • 試験料:年1〜2万円
  • 学位申請料:3〜5万円(卒業時)

編入で安くする方法

  • 短大卒・専門学校卒:3年次編入で2年間在籍
  • 大学中退:取得済み単位を持ち込み
  • 科目等履修生で先に単位取得:本入学前に基礎単位
  • 学位授与機構の認定:放送大学等で学位取得済みなら別途活用

例外状況

国家資格・専門職を目指す場合

  • 看護師・保健師:通信制でも資格取得可(条件あり、実習が必要)
  • 教員免許:通信制で取得可、教育実習・介護等体験必要
  • 社会福祉士・精神保健福祉士:通信制で受験資格取得可
  • 保育士:通信制で取得可
  • 司法書士・税理士:法学部・経済学部で受験準備可(資格自体は別途試験)

入学時期と卒業

  • 入学:放送大学は4月・10月の年2回、私立も4月入学が多い
  • 卒業:最短4年。多くは6〜8年
  • 最大在籍年数:8〜10年(大学による)
  • 休学制度:多くの大学で2〜4年休学可能

学位授与機構ルート

放送大学で卒業せずに「大学評価・学位授与機構」を通じて学位取得する方法も。

  • 短大・高専卒業者が放送大学等で必要単位を取得
  • 学位授与機構に申請して「学士」取得
  • 卒業証書のない学位だが、就職・進学に使える

通学制と通信制の比較

  • 通学制:4年で200〜800万円(私立)、200〜250万円(国立)
  • 通信制:4年で70〜200万円
  • 時間の柔軟性:通信制が圧倒的に有利
  • 就職実績:通学制の方が新卒採用に強い、通信制は社会人経験者向き

費用・リスク・注意点

放送大学の詳細

特徴

  • 試験会場は全国の学習センター(47都道府県の50か所以上)
  • 自宅でテレビ・ラジオ・インターネット配信視聴
  • 単位は1科目11,000円(オンライン授業は同程度)
  • 卒業要件:124単位(必修+選択)

学費シミュレーション(4年で卒業の場合)

  • 入学金:24,000円(全科履修生)
  • 授業料:1科目11,000円 × 124単位÷2単位 = 約68万円
  • 単位認定試験は無料
  • 卒業時諸費用:数万円
  • 合計:約70〜85万円

私立通信制の落とし穴

  1. スクーリング費用:地方在住者の交通・宿泊費が想定外に高い
  2. 教材買い直し:シラバス変更で同じ科目を再履修すると教材費が二重に
  3. オンライン化の不徹底:「通信制」と謳いつつスクーリング必須が多い
  4. 再試験料:不合格時の再試験に追加費用
  5. 卒業論文の指導料:別途請求のケースも

高等教育修学支援制度(無償化)

2026年現在、通信制大学も対象。条件:

  • 世帯年収約380万円以下(家族構成により異なる)
  • 学業要件(GPA・出席率など)
  • 大学が制度の指定校
  • 申請手続きを期限内に

授業料・入学金の減免+給付型奨学金の組み合わせで、最大で全額カバーされるケースも。

社会人の挫折要因

通信制大学を辞める方の主な理由:

  1. 時間管理ができない(35%)
  2. モチベーション維持が困難(25%)
  3. 仕事が忙しくなった(20%)
  4. 家庭事情の変化(10%)
  5. 学費負担(5%)
  6. その他(5%)

成功のコツ:

  • 通学が必要な日を事前にカレンダー登録
  • 同じ大学・学部の学習グループ・SNS参加
  • 1日1時間の学習習慣を年内に作る
  • 短期目標(半期で5科目クリア)を設定

スクーリングの実際

  • 対面スクーリング:週末2日 × 数科目集中
  • 夏季・冬季集中:1週間程度、長期休暇活用
  • オンライン・スクーリング:コロナ以降増加
  • メディア授業:完全オンライン対応の科目も増加

よくある質問

Q. 通信制と通学制では学位の評価が変わりますか?

学位そのものの効力は同等です。ただし、新卒採用市場では通学制の方が有利な面もあります。社会人の転職市場では「学位+実務経験」の組み合わせで判断されるため、通信制でも実務経験があれば不利になりません。「キャリアの選択」として割り切ることが大切です。

Q. 仕事で疲れて勉強が進みません。続けるコツは?

①完璧主義を捨てる(合格点を狙う)、②学習仲間を作る(SNS・大学のサークルなど)、③短時間でもいいので毎日続ける(通勤時間・昼休み)、④小さな成功体験を積む(科目合格時にご褒美)、⑤無理な時は休学制度を活用、です。「絶対に4年で卒業」と決めずに、6〜8年を許容するのが現実的。

Q. 通信制を卒業して大学院に行けますか?

はい、行けます。通信制大学卒業者でも、大学院の受験資格は通学制と同等です。社会人特別選抜のある大学院は通信制卒業者にとって特に入りやすい選択肢。MBA・教育大学院・福祉系大学院などで通信制卒業者の進学例が多くあります。

Q. 学費以外の隠れたコストはありますか?

①インターネット環境(オンライン学習に必要)、②パソコン・タブレット、③本・参考書、④スクーリング時の交通費・宿泊費、⑤試験会場までの交通費、が想定外コストになりがちです。「学費〇〇万円」だけで判断せず、年間トータルコストで比較してください。地方在住者は東京・大阪のスクーリングだと年10万円以上の交通費が発生するケースも。

Q. 通信制大学卒業の証明書は通学制と違いますか?

卒業証書・卒業証明書には「通信教育課程」と記載されることが多いです。学士の名称は同じで、文部科学省認可の正規の学位です。就職・転職・進学時の応募資格としては同等ですが、企業文化により評価が分かれることはあります。

参考資料

  • 放送大学 公式サイト — 学費・カリキュラム・出願情報
  • 公益財団法人 私立大学通信教育協会 — 全国の通信制大学一覧
  • 文部科学省「通信制大学」— 制度の根拠と認可校情報
通信制大学で学費が安いのは?国立が安いって本当? — 学び 関連イラスト (どうする?)
Photo by Jayanth Muppaneni on Unsplash

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参考資料

  1. 放送大学 公式サイト
  2. 公益財団法人 私立大学通信教育協会
  3. 文部科学省「通信制大学」

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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