電気代とガス代が4月から値上げ、家計の対策は?
標準家庭で月1,500〜2,500円程度の負担増。電気・ガスの料金プラン見直し、再エネ・節電家電・断熱対策の3点が現実解。
目次(21項目)
結論から先に
2026年4月から大手電力10社・大手都市ガス4社が値上げを発表し、政府の電気・ガス料金支援も2026年3月使用分で終了しました。これにより標準家庭で月1,500〜2,500円・年18,000〜30,000円の負担増が見込まれます。対策は①電力会社・料金プランの見直し(年1〜3万円削減可)、②節電家電への入替(LED・エアコン・冷蔵庫)、③断熱対策、の3点が現実的な選択肢です。短期的な節電だけでなく中長期の設備見直しが家計を守ります。
どんな場合に当てはまるか
値上げの内訳
電気料金
- 燃料費調整単価の上昇
- 再エネ賦課金:2026年度は前年度より約0.5円/kWh上昇
- 基本料金・従量料金の見直し
ガス料金
- 原料費調整単価の上昇
- 基本料金の改定
- LNG輸入価格反映
補助金終了
- 電気:3.5円/kWh → 0円
- 都市ガス:15円/㎥ → 0円
- 標準家庭で月約1,500円の補助がなくなる
主要電力会社の値上げ幅(標準家庭)
- 東京電力:月約400〜700円
- 関西電力:月約500〜800円
- 中部電力:月約450〜750円
- 九州電力:月約350〜600円
- 沖縄電力:地域により異なる
主要ガス会社の値上げ幅
- 東京ガス:月約300〜600円
- 大阪ガス:月約400〜700円
- 東邦ガス:月約350〜650円
- 西部ガス:月約300〜500円
補助金終了の影響
- 標準家庭で月1,000〜1,500円の補助がなくなる
- 補助金の支援は2023年〜2026年3月まで断続的に実施されていた
- 累計で1世帯あたり数万円〜10万円超の補助があった
例外状況
オール電化住宅
オール電化はガス代がない代わりに電気使用量が多いため、電気代値上げの影響を強く受けます。
- 標準的なオール電化家庭:月500〜1,000kWh使用
- 月3,000〜5,000円の値上げ影響
- 夜間電力プランの活用がより重要に
賃貸住宅の電力切替え
賃貸住宅でも電力会社の切替えは可能で、大家の許可不要:
- 新電力への切替えで年1〜3万円安くなる例が多数
- 解約金は新電力側にあるケースがある(要確認)
- 引越し時には別途手続きが必要
大家族・3世代同居
電気・ガス使用量が多いため、影響額も大きく:
- 4人家族電気500kWh:月2,000〜3,000円増
- 6人家族電気800kWh:月3,500〜5,000円増
- ガスも比例して影響
世帯人数が多い家庭こそ、料金プラン見直しの効果が大きくなります。
都市ガス・プロパンガス
プロパンガス(LPガス)は都市ガスと別の業界・価格体系:
- 都市ガスの値上げ報道は直接影響しないことが多い
- 一方、LPガス自体の燃料価格上昇もある
- LPガス会社の競争・乗り換えが効果的
費用・リスク・注意点
電気代節約の具体策と効果
LED化
- 白熱電球60W → LED9W:年間1,500円節約/灯
- 家全体(10灯):年15,000円節約
- 投資回収:数年
エアコン買い替え
- 10年前の機種 → 最新省エネ型:年10,000〜20,000円節約
- 投資回収:5〜10年
- 補助金活用:自治体により1〜5万円補助
冷蔵庫買い替え
- 10年前 → 最新型:年5,000〜10,000円節約
- 大型化すると消費電力も増えるので注意
- 401〜450Lクラスが省エネ効率良い
待機電力カット
- TV・電子レンジ・PC・洗濯機など
- 主電源OFF・コンセント抜きで年3,000〜5,000円
- スマートタップ活用が便利
契約アンペアの見直し
- 30A → 20A:年1,800〜2,400円基本料金削減
- ブレーカー落ちのリスク確認が必要
ガス代節約の具体策
お風呂
- シャワー時間を5分短縮:年8,000〜12,000円節約
- 追い炊き回数を減らす:年3,000〜5,000円
- 保温時間を短く:年2,000〜3,000円
調理
- 圧力鍋・電子レンジ活用:年2,000〜3,000円
- ガスコンロを電気IHに(部分的に):年5,000〜10,000円
- 鍋底のサイズに合った火力
床暖房・ガス給湯
- 設定温度を1度下げる:年3,000〜5,000円
- 不要な時はOFF
電力会社切替えの手順
- 現在の電気使用量を確認:電気料金明細・検針票
- 比較サイトで試算:エネチェンジ・価格.com・電気プラン比較
- 複数社見積もり:3〜5社程度
- 申込み:WebまたはTel、本人確認・銀行口座情報
- 切替え完了:1〜2か月後、スマートメーター切替え
切替え自体は無料で工事不要。違約金が発生するケースもあるため契約期間の確認を。
太陽光発電・蓄電池の導入
- 太陽光発電(5kW):初期費用100〜150万円
- 回収期間:8〜12年程度
- 2026年度の補助金:自治体により10〜30万円
- 蓄電池併用:自家消費率アップ、災害対策にも
長期的な家計には大きな効果がありますが、初期投資が必要。
断熱対策
窓の断熱
- 内窓設置(インプラス・プラマードU):1か所10〜15万円
- 補助金活用:先進的窓リノベ事業で半額補助
- 効果:冷暖房負荷30〜50%減
カーテン・ロールスクリーン
- 断熱効果のあるカーテン:1セット1〜3万円
- 効果は限定的だが手軽
屋根・壁の断熱
- リフォーム時に同時施工
- 初期費用50〜200万円
- 長期的な光熱費削減と居住性向上
補助金・支援制度の活用
省エネ家電購入補助
- 自治体により異なる
- LED・エアコン・冷蔵庫・給湯器が対象多い
- 5,000〜30,000円の補助
住宅省エネ補助
- 「子育てエコホーム支援事業」「先進的窓リノベ事業」「給湯省エネ事業」
- 数万円〜100万円超の補助
- 国土交通省・経産省・環境省のHPで確認
電気・ガスのまとめ契約
- 同一会社で電気+ガスを契約で月数百円割引
- 東京電力+東京ガス、関西電力+大阪ガスなど
- セット割引額は契約により異なる
ただしセット割引より、別々で安いプランを組む方が結果安くなるケースも。
よくある質問
Q. 太陽光発電は今からでも元が取れますか?
家庭・地域・電気使用量により異なりますが、現状では10年程度で回収可能なケースが多いです。電気代上昇が続けば回収期間はさらに短縮。蓄電池併用で災害対策と自家消費の両立も可能。最大のリスクは初期投資の高さと、屋根の方位・面積による発電量の差です。
Q. 新電力に切り替えても安全ですか?電力供給は止まりませんか?
切替先の新電力が倒産しても、最終的に既存の地域電力会社(東京電力・関西電力など)が供給する仕組みになっています。供給停止のリスクは非常に低く、過去に切替えで電気が止まった事例はほぼありません。違約金のみ要確認。
Q. オール電化の家庭で電気代を下げるには?
①夜間電力プランの活用(深夜23時〜朝7時の電気を多用)、②エコキュートの設定温度を下げる、③太陽光発電+蓄電池の導入、④電気自動車との連携(V2H)、⑤断熱対策で空調負荷を減らす、が王道。オール電化は使用量が多い分、対策の効果も大きく出ます。
Q. ガス会社の切替えはできますか?
都市ガス自由化(2017年〜)で切替え可能です。新ガス会社(ニチガス・東京ガスエネルギー・大阪ガスマーケティングなど)への変更で月数百〜千円程度の節約例があります。LPガス(プロパン)も切替え可能ですが、地域や物件により制限がある場合あり。
Q. 補助金の再開はいつ頃見込まれますか?
冬季(11月〜3月)の燃料需要期に補助が再開されるパターンが過去多くありました。2026年冬の補助は10〜11月頃に判断される可能性。物価高対策・選挙対策との関係で予算化される可能性があります。経済産業省・首相官邸の発表をチェック。
参考資料
- 経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」— 補助制度の公式情報
- 電力広域的運営推進機関(OCCTO)— 電力市場の運営
- 資源エネルギー庁「再エネ賦課金」— 再エネ賦課金の根拠
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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