電気代の補助が7月から再開。3.5円/kWhで一人暮らしはいくら下がる?
一人暮らしで200kWh使う家庭なら、7月・9月は約700円、8月は約900円の軽減。3か月の合計で2,300〜2,500円が目安。検針票では『燃料費等調整額』の下に値引き額が表示されます。
目次(16項目)
結論から先に
2026年5月26日に閣議決定された電気代の負担軽減策が、7月・8月・9月の3か月で実施されます。値引き単価は7月・9月が1kWhあたり3.5円、8月が4.5円です。一人暮らしで月200kWh使う家庭なら、3か月合計で約2,300〜2,500円の軽減。4人家族で月400kWhなら約4,600〜5,000円の軽減が見込まれます。手続きは不要で、電力会社の請求段階で自動的に値引かれます。検針票やWeb明細の「燃料費等調整額」の下、「国の支援」「負担軽減措置」などの欄で確認できます。
補助の単価と期間
経済産業省・資源エネルギー庁が発表した内容です。
- 7月使用分:1kWhあたり3.5円
- 8月使用分:1kWhあたり4.5円
- 9月使用分:1kWhあたり3.5円
- 対象:家庭(低圧契約)、一部の高圧契約も対象
8月は冷房需要のピークに合わせて、値引き幅が大きく設定されています。
世帯別の軽減額目安
電気使用量別の値引き合計です。
- 一人暮らし(月200kWh)
- 7月 200×3.5 = 700円
- 8月 200×4.5 = 900円
- 9月 200×3.5 = 700円
- 3か月合計 2,300円
- 2人世帯(月280kWh)
- 7月 980円、8月 1,260円、9月 980円
- 3か月合計 3,220円
- 4人世帯(月400kWh)
- 7月 1,400円、8月 1,800円、9月 1,400円
- 3か月合計 4,600円
- 6人世帯(月520kWh)
- 3か月合計 約6,000円
夏の冷房稼働で電気使用量が増える時期なので、節電がうまく行けばさらに軽減できます。
検針票での確認場所
電力会社ごとに表示は少し異なりますが、おおむね次の位置に書かれます。
- 東京電力:Web明細「料金内訳」→「国の負担軽減措置」
- 関西電力:検針票「燃料費等調整額」の下
- 中部電力:検針票「政策支援」欄
- 東北電力:検針票「電気ガス価格激変緩和対策」
- 新電力:契約先によって表示位置が異なる
「金額がマイナス表示(▲、-)」で書かれているのが値引き分です。
申請手続きはない
確認したい人が多いポイント。
- 個別の申請は不要
- 電力会社が請求段階で自動値引き
- 契約名義の変更がなければ継続
- 引っ越し直後でも、新契約に反映される
「申請しないともらえない」と誤解しないよう、SNSや知人情報を鵜呑みにしないでください。
ガス代の補助内容
都市ガスも補助対象です。
- 7月・9月:1立方メートルあたり15円
- 8月:1立方メートルあたり18円
- 都市ガスのみ(プロパンガスは対象外)
家庭の月使用量30立方メートルなら、3か月合計で約1,440〜1,500円の軽減目安です。
プロパンガスの場合
LPガス(プロパン)は今回の電気・ガス補助の対象外ですが、別途自治体独自の支援があることがあります。
- 自治体のホームページで「LPガス支援」「プロパン補助」を検索
- 商工会・LPガス販売店からの案内
- 申請期限は自治体ごとに異なる
地方自治体によっては1世帯3,000〜10,000円の補助があります。
節電と合わせて活用する
補助があるとはいえ、夏の電気代は高くなりがちです。少額の節電でも積み重ねで効きます。
- エアコン設定温度を28度目安
- フィルター清掃を月1回
- 待機電力をオフ(古いセットトップボックス、給湯器の予熱)
- LED照明への切り替え
- 帰宅後にすぐエアコンON→室温が下がりすぎる前にOFF
「補助があるから節電不要」ではなく、両方使って下げるのが現実的です。
補助前と補助後の比較
例として、月300kWh使う家庭で電気代単価30円/kWhとすると。
- 補助前 7月 9,000円
- 補助後 7月 9,000-1,050 = 7,950円
- 補助前 8月 9,000円
- 補助後 8月 9,000-1,350 = 7,650円
「思ったより安くなった」と感じる方もいれば、「使用量が増えて補助分が見えない」という方もいます。
補助のあと10月以降は?
今回の補助は9月使用分までです。10月以降は通常料金に戻る予定です。
- 10月使用分 補助なし
- 11月以降の検討は今後の予算次第
- 冬季の補助は別途閣議決定の見込み(過去の例)
「いったん値上がりに戻る」前提で家計を組むのが安全です。
新電力契約の方の確認ポイント
新電力(楽天でんき、ENEOSでんき、Looop でんき等)の利用者も補助対象です。
- 契約先の公式サイトで対応を確認
- マイページ・アプリで値引き表示の場所を確認
- 旧来の電力大手より、表記が分かりにくいことがある
- 不明点はチャットサポート
ほぼすべての小売電気事業者が対象ですが、念のため自分の契約先で確認しておくと安心です。
高圧契約の方
業務用・一部マンション一括受電は条件が異なります。
- 高圧契約の一部は対象
- マンション一括受電は管理組合経由で確認
- 賃貸の一括契約(家賃込み)は反映されないことも
自分のところに「補助の対象」と通知が来るか、明細で値引きが見えるかをチェックしてください。
賃貸住宅の場合
賃貸でも電気契約を自分名義にしていれば対象です。
- ワンルームの個人契約 → 対象、値引き反映
- シェアハウスで分担している場合 → 契約者に反映
- 寮で電気代込みの家賃 → 反映されないことも
家賃に電気代が含まれている場合は、大家・管理会社に問い合わせを。
1か月先延ばしの場合の不利
検針票を見て気になっても、特に何かする必要はありません。
- 検針日 → 検針票/Web明細を確認
- 値引きが表示されていない → 電力会社に問い合わせ
- 過去の検針票と比較し、おおむね計算通りなら問題なし
電力会社の問い合わせ窓口は混みやすいので、サポートチャットの方が早いです。
よくある質問
Q. 申請手続きは必要ですか?
ありません。電力会社が請求段階で自動的に値引きを行うため、利用者の側で何か手続きをする必要はありません。検針票や利用明細で値引きが反映されているか確認してください。賃貸住宅で電気を世帯主名義で契約している場合も、契約者が変わらない限り同じです。
Q. 何月分の請求から反映されますか?
7月・8月・9月の「使用分」に対して補助が行われます。請求のタイミングは電力会社ごとに異なりますが、おおむね7月使用分は8月請求、8月使用分は9月請求、9月使用分は10月請求の検針票に反映されることが多いです。検針票で「使用期間」を確認してください。
Q. 値引き額はどこに記載されますか?
多くの電力会社の検針票で「電気・ガス価格激変緩和対策事業」「国の支援」「負担軽減措置」「値引き額」「燃料費等調整額の下」などの名前で表示されます。Web明細の場合は「料金内訳」のページに表示されることが多いです。電力会社のサポートページで具体的な表示位置を確認できます。
Q. ガス代も補助されますか?
都市ガスも今回の補助対象です。電気と同じく7〜9月の3か月で実施され、ガスの値引き単価は1立方メートルあたり15円(7月・9月)、18円(8月)の予定です。プロパンガス(LPガス)は今回の補助対象外なので、自治体独自の支援を確認してください。
参考資料
- 経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」— 公式案内
- 資源エネルギー庁「エネルギー価格の支援について」— 補助の制度説明
- 閣議決定資料 2026年5月26日 物価高対策 — 政府発表
広告
参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
関連記事
在職老齢年金2026年改正で「働き損」はどれくらい減る?
お金 どうする?在職老齢年金2026年改正で「働き損」はどれくらい減る?
結論2026年4月改正で「働き損」は大幅緩和。給与+年金65万円まで全額支給、超過分も半額カットのみ。年30万〜100万超の手取り増ケース多数。
育児休業給付、2026年の改正でいくらもらえる?
お金 どうする?育児休業給付、2026年の改正でいくらもらえる?
結論両親14日以上育休で給付率80%(手取り10割相当)。時短勤務も給付対象に。2025年4月から運用中。
iDeCoの掛金を上げ下げしたい、いつ変更できる?手数料は?
お金 どうする?iDeCoの掛金を上げ下げしたい、いつ変更できる?手数料は?
結論iDeCo掛金変更は年1回、月単位で5000円以上1000円刻み。停止は随時可能だが手数料は発生し続ける。書類は2か月前提出が安全。
同じテーマの記事
タグ #電気代 #補助金 #値引き を含む他のカテゴリの記事も見る