麻疹(はしか)で学校はいつまで休む?2026年の感染拡大時の出席停止
麻疹は学校保健安全法で「解熱後3日を経過するまで」出席停止。潜伏期間は10〜12日。感染が疑われたら登校前に医療機関を受診し、診断書をもらうのが現実的です。
目次(15項目)
結論から先に
麻疹(はしか)は学校保健安全法第19条で出席停止の対象となる感染症です。出席停止期間は**「解熱した後3日を経過するまで」**が基本です。潜伏期間は10〜12日で、発症前から感染力があるため注意が必要です。2026年は感染が拡大しており、第16週時点で362例の報告(2025年の年間累計を既に上回る)があります。1972〜1990年生まれの方は、定期接種が1回のみだった世代で、免疫確認・追加接種を一度検討してください。
※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。
学校保健安全法での扱い
麻疹は学校保健安全法に基づく「第二種の学校感染症」として、出席停止の対象です。
- 出席停止期間:解熱した後3日を経過するまで
- 手続き:学校への連絡、医師の診断書または保護者の申し出
- 扱い:欠席ではなく「出席停止」(進級・卒業に影響なし)
具体的には、発熱→解熱して3日経ってから登校再開、というルールです。
麻疹の典型的な経過
発症から治癒までの流れを把握しておくと、登校再開の見込みが立ちます。
- 潜伏期間 10〜12日(感染から症状出現まで)
- カタル期 2〜4日(高熱、咳、鼻水、結膜炎)
- 発疹期 3〜4日(全身に紅斑、口腔内にコプリック斑)
- 回復期 解熱、発疹の褪色
カタル期は感染力が最も強い時期で、家族内・学校内で感染が広がりやすいです。
発症前から感染力がある
麻疹の特徴の一つは、発症2日前から発疹後4日まで感染力がある点です。つまり、本人が「風邪かな」と思っている段階から、既に他人にうつせる状態になっています。
- 学校でクラスメートに感染しているリスク
- 通勤・通学中の感染拡大
- 病院・診療所での院内感染
「症状が出てから対策する」では遅いため、流行期間中は予防(ワクチン)と早期対応が重要です。
学校への連絡と必要書類
学校・保育園・幼稚園への対応は次の流れです。
- 発熱・発疹に気づいた時点で学校に連絡
- 医療機関を受診し麻疹と診断
- 学校に「麻疹と診断された」と再連絡
- 出席停止扱いになる
- 解熱後3日経過してから、医師の登校許可を得て復学
医師の「登校許可証」または「治癒証明書」が必要かは、学校・自治体によって異なります。診察時に医師に確認してください。
濃厚接触者の扱い
家族・同居者が麻疹に感染した場合、濃厚接触者となります。
- 曝露(接触)から21日間が経過観察期間
- 発症の可能性がある期間
- ワクチン2回接種済みなら登校可能なケースが多い
- 未接種・1回接種の場合は出席停止扱いの可能性
保健所・学校・保育園の判断に従ってください。
2026年の麻疹流行状況
2026年は感染が拡大しており、注意が必要です。
- 第16週時点で362例の報告(2025年の年間累計を上回る)
- 15〜49歳が全体の83%
- 海外渡航での感染、国内流行
- 2009年以降で最大規模の流行可能性
学校だけでなく、職場・家庭・公共交通機関での感染リスクが高い状態が続いています。
1972〜1990年生まれは要注意世代
この世代の方は、定期接種が1回のみだった時期に該当します。
- 1回接種では予防効果が約93%
- 2回接種で約95〜99%
- 2回目接種が定期化されたのは2006年以降
自分の母子健康手帳で接種歴を確認してください。1回しか接種していない場合、追加接種を検討する価値があります。
ワクチン接種
予防のためのワクチン接種は、医療機関で受けられます。
- MR(麻しん・風しん混合)ワクチン:1回約8,000〜12,000円(自費)
- 副反応:発熱・発疹がまれに
- 接種後2週間で抗体上昇
自治体・職場で助成がある場合は活用してください。一部の自治体では成人向け助成制度があります。
出席停止中の家庭での過ごし方
学校を休む期間中の家庭での過ごし方の目安です。
- 他の家族との接触を最小限に
- 別の部屋で過ごす(可能なら)
- マスク・手洗い・換気
- 食器・タオルを別にする
- 共用部分(浴室、トイレ)の消毒
家族内感染を防ぐためです。完全な隔離は難しいですが、できる範囲で対策を。
学校から連絡が来た場合
「クラスメートに麻疹感染者が出た」と学校から連絡が来た場合の対応です。
- 自分のお子さんの接種歴を確認(母子手帳)
- 2回接種済みなら通常通り登校(学校の判断にも従う)
- 未接種・1回接種なら、医師に相談
- 21日間は健康観察を続ける
学校・保健所が個別に指示を出すこともあるので、連絡を確認してください。
大人がかかった場合
成人での麻疹は重症化する傾向があります。
- 肺炎・脳炎などの合併症リスクが高め
- 発熱が高く長引く(40度近く)
- 仕事を1〜2週間休む必要
職場への連絡、医師の診断書、傷病手当金の申請なども検討してください。
妊婦への注意
妊娠中に麻疹に感染すると、流産・早産のリスクが上がる可能性があります。
- 妊娠前にワクチン接種(2回完了)
- 妊娠中は不可(生ワクチンのため)
- 出産後に追加接種
妊娠を考えている方は、妊活前に風疹と一緒に確認してください。
よくある質問
Q. 出席停止期間中に学校から欠席連絡が必要ですか?
学校に連絡し、医師の診断書または保護者の申し出で出席停止扱いになります。「欠席」ではなく「出席停止」となるため、進級・卒業の判定に影響しません。診断書(医師の証明書)が必要かは学校・自治体によって異なるので、確認してください。
Q. ワクチンを打っていても感染しますか?
ワクチン2回接種で予防効果は約95〜99%です。100%ではないため、極稀に感染することがあります。ただし、ワクチン接種済みの方の感染では症状が軽くなる傾向です。1972〜1990年生まれの方は、定期接種が1回のみだった世代で、免疫が不十分な可能性があります。
Q. 発症から完治までどれくらいかかりますか?
発熱→発疹→解熱の流れで、典型的には発症から完治まで7〜10日程度です。発熱が3〜4日続き、その後発疹が出て、さらに3〜4日で解熱。解熱後3日経過してから登校再開が基本です。完治まで2週間程度を見込んでおくと、計画が立てやすいです。
Q. 兄弟がかかった場合、自分は学校に行ってよいですか?
家族が感染すると濃厚接触者になります。曝露(接触)から21日間の経過観察期間があります。学校・保育園に連絡して、自治体・学校の判断を仰いでください。自身がワクチン2回接種済みなら登校可能なケースが多いですが、未接種または1回接種の方は出席停止になる可能性があります。
参考資料
- 厚生労働省「麻しん(はしか)について」— 公式情報
- 文部科学省「学校における感染症対策」— 学校保健安全法の扱い
- 国立健康危機管理研究機構「感染症情報提供サイト」— 流行状況の把握
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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