頭痛で市販薬を毎日飲んでいるけど大丈夫?

結論

月10日以上鎮痛剤を飲んでいたら受診目安。薬剤性頭痛のリスクあり。頭痛外来で予防薬の検討を。

どうする?編集部 · · 読了 約3分
目次(17項目)
  1. 結論から先に
  2. どんな場合に当てはまるか
  3. 片頭痛
  4. 緊張型頭痛
  5. 薬剤の使用過多による頭痛(MOH)
  6. 群発頭痛
  7. 二次性頭痛(要注意)
  8. 例外状況
  9. 自己管理でもよいケース(短期間)
  10. すぐに受診が必要なケース
  11. 費用・リスク・注意点
  12. 受診の費用目安(3割負担)
  13. 市販薬の連用リスク(具体的数値)
  14. MOH離脱の典型的経過
  15. 自己判断で避けたいこと
  16. よくある質問
  17. 参考資料

結論から先に

市販の鎮痛剤を月10日以上・3か月以上続けて飲んでいる場合は、「薬剤の使用過多による頭痛(MOH)」のリスクがある状態です。頭痛薬の飲みすぎがかえって頭痛を慢性化させ、薬が効きにくくなります。

毎日鎮痛剤を飲んでいる方は、頭痛外来や神経内科の受診を検討してください。受診では、①頭痛のタイプ(片頭痛・緊張型・群発頭痛など)の診断、②予防薬の検討、③市販薬からの計画的な離脱を相談できます。

突然の激しい頭痛・手足の麻痺・高熱と首のこわばりを伴う頭痛は救急対応が必要です。※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。

どんな場合に当てはまるか

片頭痛

拍動性(ズキンズキン)、片側性、4〜72時間続く、光や音に過敏になる、吐き気を伴う、動くと悪化する、などが特徴。月数回〜十数回の発作で、その都度市販薬を飲んでいる方が多いタイプです。

緊張型頭痛

頭全体が締め付けられる感じ、肩や首の凝りを伴う、デスクワーク・ストレス・姿勢の悪さで起こる。1日中ダラダラ続くため鎮痛剤を頻用しがちです。

薬剤の使用過多による頭痛(MOH)

鎮痛剤を月10〜15日以上、トリプタン・複合鎮痛剤(カフェイン入り)を月10日以上、3か月以上続けて服用することで起こります。元々の片頭痛・緊張型頭痛が慢性化し、ほぼ毎日頭痛がある状態に変化します。

群発頭痛

眼の奥の激痛が1〜3か月の群発期に毎日決まった時間に起こる。男性に多く、痛みが強烈で「自殺頭痛」とも呼ばれます。市販薬は効きにくく、トリプタン皮下注や酸素吸入が必要です。

二次性頭痛(要注意)

脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、副鼻腔炎、緑内障、巨細胞性動脈炎、頸椎症など、他の病気が原因の頭痛。「いつもと違う頭痛」「最近強くなってきた頭痛」「朝方の頭痛」「嘔吐を伴う頭痛」は要受診です。

例外状況

自己管理でもよいケース(短期間)

  • 月1〜4回程度の発作で、市販薬1回でおさまる
  • 風邪・生理・寝不足などの一過性のトリガーがはっきりしている
  • 過去に頭痛外来で診断を受け、頓服薬として使用している

すぐに受診が必要なケース

  • 鎮痛剤を月10日以上、3か月以上飲んでいる
  • 鎮痛剤の量・回数がどんどん増えている
  • 最近頭痛のパターン・強さ・場所が変わった
  • 50歳以降に新たに始まった頭痛
  • 朝起きたときが一番痛い、または夜中に頭痛で目が覚める
  • 嘔吐・視野異常・しびれ・ろれつ困難を伴う
  • これまでで最悪の激しい頭痛が突然起きた

費用・リスク・注意点

受診の費用目安(3割負担)

  • 神経内科初診料:1,500〜3,000円
  • 頭部MRI検査:6,000〜9,000円
  • 血液検査:2,000〜4,000円
  • 予防薬(経口、1か月):500〜3,000円
  • トリプタン製剤(1錠):300〜800円
  • 抗CGRP抗体薬(月1回注射):1万〜2万円(3割負担で)

市販薬の連用リスク(具体的数値)

  • イブプロフェン1日400mg超を3か月連用:胃潰瘍リスク約3倍
  • ロキソプロフェン週5日以上の連用:腎機能低下リスク上昇
  • 鎮痛剤月15日以上の服用:MOH発症リスクが顕著に上昇
  • カフェイン配合鎮痛剤の長期連用:依存形成リスク

MOH離脱の典型的経過

  • 中止1〜3日目:強い頭痛・吐き気のリバウンド
  • 中止1〜2週間:頭痛悪化が続く
  • 中止3〜4週間:徐々に改善
  • 中止2〜3か月:元の頭痛パターンに戻り、予防薬が効きやすくなる

自己判断で避けたいこと

  • 「いつもの頭痛」と決めつけて受診を遅らせる
  • 市販薬の同時併用(成分が重複して過量に)
  • カフェイン飲料+カフェイン入り鎮痛剤の併用
  • 鎮痛剤を「頭痛が起きそうだから」と予防的に飲む
  • 急な自己中止(リバウンドで挫折しやすい)

よくある質問

上記FAQを参照してください。

参考資料

  • 日本頭痛学会 慢性頭痛の診療ガイドライン2021
  • 日本神経学会 頭痛診療ガイドライン
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「頭痛」

※本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療を行うものではありません。受診の判断は医師にご相談ください。

頭痛で市販薬を毎日飲んでいるけど大丈夫? — 健康 関連イラスト (どうする?)
Photo by Vitaly Gariev on Unsplash

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参考資料

  1. 日本頭痛学会 慢性頭痛の診療ガイドライン2021
  2. 日本神経学会 頭痛診療ガイドライン
  3. 厚生労働省 e-ヘルスネット「頭痛」

掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。

ご注意 この記事は一般的な情報を整理したものです。症状・家計・契約・法律関係など、個別判断が必要な場合は、医師・税理士・弁護士・行政窓口などにも確認してください。

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