健康診断で『要精密検査』と書かれた。まず何科に行けばいい?
『要精密検査』はまず健診票の項目を確認。胃・大腸は消化器内科、肺・心臓は内科か循環器、女性特有の項目は婦人科。迷ったらかかりつけ内科で相談を。
「要精密検査」が意味すること
健診票に「要精密検査」と書かれていたら、健診で行った血液検査・尿検査・心電図・レントゲンなどの結果だけでは、異常があるかどうかを最終的に判断できないということです。再検査(同じ検査の繰り返し)と違い、精密検査では別の検査機器や手技を使って原因を絞り込みます。
放置しても痛みや自覚症状が出ないことが多いため、つい後回しになりがちです。ただ、1年経つと次の健診で同じ項目が引っかかり、もう一度精密検査をやり直すことになりやすい部分です。3か月以内を目安に受診を進めてください。
項目別の受診先
健診票の右側に「要精密検査の科」が書かれていることもありますが、空欄の場合や見落としがちな項目もあります。下に主な目安をまとめます。
- 胃X線(バリウム)・便潜血: 消化器内科。胃カメラまたは大腸内視鏡を受けます
- 腹部超音波(肝・腎・膵): 消化器内科。CT・MRIに進む場合があります
- 胸部レントゲン: 呼吸器内科。CTでの精密検査が一般的です
- 心電図: 循環器内科。心エコー・ホルター心電図に進みます
- 血圧・尿蛋白・eGFR: 腎臓内科または内科
- HbA1c・血糖: 糖尿病内科または内科
- PSA: 泌尿器科
- 乳房・子宮: 婦人科または乳腺外科
- 甲状腺TSH・FT4: 内分泌内科または内科
複数項目で引っかかっている場合は、優先順位の高い項目(がん関連、心臓関連、糖尿病関連)から先に受診してください。
紹介状が必要かどうか
「要精密検査」と書かれた健診票そのものが、医療機関にとっては紹介状代わりになります。総合病院や大学病院でも、健診票を持参すれば紹介状なしで選定療養費を取られないことがあります。受診先の医療機関にあらかじめ電話で確認しておくと安心です。
ただ、初診で大病院に行くと検査の予約が1〜2か月先になることがあります。早く検査を受けたい場合は、まず近くの内科や専門クリニックで相談し、必要な検査をその場で受けてから、結果次第で大病院に紹介してもらう流れがスムーズです。
費用と所要時間の目安
精密検査の費用は保険3割負担で次のあたりが目安です。
- 胃カメラ(経鼻・経口): 5,000〜8,000円、所要1時間
- 大腸内視鏡: 15,000〜25,000円、所要半日(前処置あり)
- 腹部CT: 5,000〜10,000円、所要30分
- 心エコー: 2,500〜4,000円、所要30分
- 乳腺エコー・マンモ: 3,000〜5,000円、所要30〜60分
自治体によっては、特定健診の精密検査費用を一部補助する制度があります。住んでいる市区町村の健康増進課に確認してください。
受診のタイミングを逃さないために
健診結果を受け取ってから3か月以内が一つの目安です。年度をまたぐと次の健診との間隔が短くなり、医師が経時変化を読みにくくなります。仕事や育児で忙しい場合も、まずは予約だけ取ってしまうことをおすすめします。
判定区分の見方では、A・B(異常なし、軽度異常)は経過観察、C(要観察)は次回健診時に再評価、D(要医療)は受診、D2(要精密検査)は精密検査を意味します。Dと書かれた場合も基本は受診の段階で、放置するのはおすすめできません。
※注意
※個人差があります。受診の判断は医師にご相談ください。本記事は健診票の見方を一般的に整理したもので、個別の診断や治療方針を示すものではありません。胸痛・吐血・血便・急な体重減少などの症状があれば、健診結果に関係なくすぐに受診してください。
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参考資料
掲載時点で確認した資料です。制度やガイドラインは変わることがあるため、手続き前には各機関の最新情報も確認してください。
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