土日・祝日・連休中でも、インターネットバンキングやキャッシュカードの振込は即時入金に対応しています。ただし、送る側と受け取る側の金融機関がどちらも接続していることに加え、使うサービスの取扱時間・予約扱い・メンテナンス・受取口座の条件も関係します。確定する前に振込指定日が当日かを確認し、双方の金融機関の接続予定時間と備考欄を確かめてください。送信後、当日の着金が必要なら相手の入出金明細で確認します。間に合わないと分かった場合は、10万円以下の個人間送金ならことら送金も候補です。
休日の振込が当日に届く仕組み
銀行どうしの振込は、全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)が運営する全銀システムを通ります。平日日中を受け持つ「コアタイムシステム」と、平日夜間・土日祝日を受け持つ「モアタイムシステム」の二つで構成され、モアタイムシステムは2018年10月から稼動しています。
モアタイムに参加していない加盟銀行の接続時間は、平日8:30〜15:30です。12月を除く月末日が平日なら前後1時間広がります。こうした金融機関への休日の振込は、通常、翌営業日の扱いになります。モアタイムに参加している金融機関でも、接続する時間はそれぞれが届け出ています。
全銀ネットの接続予定時間一覧(2026年10月13日時点)には1,066機関が載っています。編集部で7曜日の時間欄を数え直すと、すべて0:00〜24:00の届出は227機関でした。0:00と00:00、全角コロン、前後の空白や改行を同じ時刻として扱った集計です。この集計には備考欄の停止時間の控除を含めていません。227機関の終日利用を保証する数字ではありません。 日曜の時間欄が「接続なし」「接続しない」の機関は17あり、大和ネクスト銀行、オリックス銀行、商工組合中央金庫、農林中央金庫などが含まれます。
| 金融機関 | 接続予定時間 | 備考・確認する条件 |
|---|---|---|
| みずほ銀行 | 全曜日 0:00〜24:00 | ATM・EBなど 手段により異なる |
| 三菱UFJ銀行 | 全曜日 0:00〜24:00 | 第2土曜21:00〜 翌朝7:00は利用不可 |
| 三井住友銀行 | 月曜7:00〜24:00 火〜土曜0:00〜24:00 日曜0:00〜21:00 | 不定期の メンテナンスあり |
| りそな銀行 埼玉りそな銀行 | 全曜日 0:00〜24:00 | 原則、第2土曜23:00〜 翌日曜8:00は接続なし |
| ゆうちょ銀行 楽天銀行 PayPay銀行 | 全曜日 0:00〜24:00 | 不定期の メンテナンスあり |
| 山形銀行 | 平日7:00〜23:00 土日8:00〜21:00 | 祝日・12/31〜1/3も 土日と同じ時間 |
| 大和ネクスト銀行 | 平日8:30〜18:00 土日は接続なし | 祝日・12/31〜1/3も 接続なし |
表は2026年10月13日版の抜粋です。みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行・埼玉りそな銀行にも不定期メンテナンスの注記があり、りそな銀行・埼玉りそな銀行はATMやEBなどの手段によって振込可能時間が異なるとしています。定期停止の詳しい条件は後の節に記載しました。自分と相手が使う信用金庫、信用組合、JAなども、一覧の金融機関名で探してください。
比較用に再取得した2026年8月3日版は1,065機関で、同じ7曜日・同じ正規化条件で終日の届出は226機関でした。一覧は届出をもとに定期更新されます。振込の直前には、全銀システム利用金融機関一覧から最新の「接続予定時間一覧」を開き、曜日の時間と備考欄を両方読んでください。
当日着金にならない4つの場合
送る側か受け取る側が接続時間外だった
どちらかがモアタイムに参加していない、または接続予定時間外の場合です。山形銀行あてなら土日・祝日は8:00より前と21:00以降が時間外、大和ネクスト銀行あてなら土日・祝日は接続しません。自分の銀行が24時間対応でも、それだけで相手に当日届くとは判断できません。時間外でも振込を受け付けるサービスでは、確認画面の振込指定日を見てください。
送る側の銀行が予約扱いにする時間帯だった
三井住友銀行の個人向けインターネットバンキング(SMBCダイレクト)は、日曜21時〜月曜7時の振込を予約扱いにします。入金は振込指定日の9時頃までと案内されていますが、都合により前後する場合があります。月曜が祝日で火曜が平日の例では、同行の本支店あては月曜から、他行あては翌営業日の火曜から指定できます。
2026年9月19日(土)〜23日(水)の5連休では、21日が敬老の日、22日が祝日法による休日、23日が秋分の日でした。日曜20日21時〜月曜21日7時の他行あて振込に同じ翌営業日の考え方を当てはめると、次の営業日は24日(木)です。これは休日カレンダーからの整理で、同行ヘルプがこの5連休を個別に説明しているわけではありません。実際に指定できる日付は、操作時の画面で確かめてください。
メンテナンスによるサービス停止は、予約扱いとは別です。三菱UFJ銀行のATM・三菱UFJダイレクトは、第2土曜21:00〜翌7:00に利用できません。停止中に操作できなかった振込が、自動で予約されるとは考えず、再開後に履歴と指定日を確認して手続きしてください。
振込の手段が即時振込の対象外だった
三菱UFJ銀行では、ATMのキャッシュカード振込と三菱UFJダイレクトが即時振込に対応しています。ただしATMでは、平日夕方以降や休日に「当日扱い」「翌平日窓口営業日扱い」を選ぶ場面があります。振込先の金融機関や受取口座の状態・商品性によっては、当日扱いを選べません。
同じ銀行でも、現金振込は別です。現行のATM案内では平日8:45〜18:00のみで、土日・祝日は利用できません。1回あたり10万円を超える現金振込もできません。古い即時振込の案内にある「平日18:00まで」も平日の条件で、休日の現金振込には使えません。
三菱UFJダイレクトの即時振込には「即時振込サービス」の登録が必要です。現行の登録・解除画面の案内では、利用するかどうかに加え、振込操作時間を制限する設定もあります。登録済みでも、制限の有無を設定画面で見ておきます。テレフォンバンキングの振込は対象外です。総合振込・給与振込も、同行の即時振込の対象には含まれません。
全銀ネットの時間欄はシステムへの接続予定であり、各金融機関の送金サービスの取扱時間とは異なる場合があります。みずほ銀行やりそな銀行などの届出も、ATM・EBなどの手段別の確認を求めています。使うアプリやATMの公式案内と確認画面を優先してください。
受取口座の条件で即時にならなかった
全銀ネットは、振込先の口座の状況などにより、接続予定時間内の振込でも着金しない場合があると注記しています。三菱UFJ銀行も、振込先の金融機関や受取人口座の状態によって、平日15:00以降や土日・祝日は即時振込にならない場合があると案内しています。三井住友銀行にも、入金が翌営業日になる場合があるという注記があります。
今回確認した全銀ネット一覧と両行の即時振込案内だけでは、該当する口座状態の具体的な内容までは分かりません。MUFGの現行ATM案内には、当座預金や振込専用支店の一部の普通預金で当日扱いを選ぶ時間が異なること、状態・商品性によって当日扱いを選べないことも書かれています。すべての口座に同じ条件が当てはまるわけではないので、相手から口座のある金融機関に確認してもらってください。
第2土曜・日曜・月曜の前後は、停止予定も確認する
7曜日の時間欄が0:00〜24:00でも、備考欄に定期メンテナンスがある金融機関はあります。10月13日版を数え直すと、第2土曜の記載が14機関、第2日曜が144機関、第2月曜が12機関で、金融機関コードの重複を除いた合計は170機関でした。「第2、第3土曜日」「第二・第三土曜日」「第2、第4日曜日」「第2、最終日曜日」のような列挙も含めています。ソニー銀行の「第2月曜日の前日日曜日」も、第2月曜の届出として数えました。これは備考の記載を分類した数で、全170機関が同時に停止するわけではありません。
| 金融機関・届出の例 | 定期停止の時間帯 |
|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 第2土曜21:00〜 翌朝7:00 |
| りそな銀行 埼玉りそな銀行 | 原則、第2土曜23:00〜 翌日曜8:00 |
| GMOあおぞら ネット銀行 | 第2土曜22:00〜 翌朝6:00 |
| ソニー銀行 | 第2月曜の前日日曜 23:40〜翌月曜4:50 |
| イオン銀行 | 第2月曜2:00〜3:00 内容により6:00まで |
| 信用組合にも 同じ停止枠の届出あり | 第2・第4日曜 0:00〜7:00 |
りそな銀行・埼玉りそな銀行は、上の夜間停止に加えて、1月・3月・4月・5月・7月・9月・10月・11月の第2土曜早朝1:30〜6:00も原則接続しません。ただし停止作業を行わない場合は接続するという条件があります。夜だけ確認して早朝を見落とさないでください。
最後の行は、長崎三菱信用組合だけに固有の停止ではありません。同じ「第2、第4日曜日の0:00〜7:00は接続しない」という文面の届出が134機関にあり、全角数字・コロンなどを使って同じ停止枠を記載している信用組合もあります。表に自分の金融機関名がない場合も、一覧から該当行を探し、備考欄の停止予定と照らし合わせてください。
「日付が変わる前なら間に合う」「21時より前ならどの銀行でも大丈夫」とは言えません。 三菱UFJ銀行は第2土曜21:00、GMOあおぞらネット銀行は22:00、りそな銀行・埼玉りそな銀行は23:00から止まり、早朝の停止や別の日の停止もあります。双方の金融機関と使うサービスの停止開始時刻を調べ、当日着金が必要なら、その時刻より前に手続きを終えて受取人の明細まで確かめてください。
不定期のメンテナンスもあります。みずほ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、楽天銀行、PayPay銀行などは、その可能性を備考欄に記載しています。全銀ネットも実際の接続時間が予定と異なる場合を注記しています。期限のある振込は、当日の各行のメンテナンス告知も見てください。
振り込む前に確かめる順番
- 双方の金融機関を一覧で探す。 全銀システム利用金融機関一覧の「接続予定時間一覧」で、その曜日の時間、祝日・年末年始、定期停止の備考を確認します。自分の銀行だけでなく相手の銀行も見てください。
- 使うアプリやATMの案内と確認画面を見る。 取扱時間と当日のメンテナンス、振込指定日を確認します。指定日が翌営業日なら、受付が終わっても今日の入金ではありません。
- 同じ銀行の別口座にできるか、相手に確認する。 三井住友銀行や三菱UFJ銀行は本支店あての即時振込にも対応しています。相手が同じ銀行の口座を持っていれば選択肢になりますが、同行あてでも予約時間・停止時間・口座の条件は残ります。自動的に当日入金になるとは考えず、指定日を確かめてください。
- 送信後、相手の入出金明細で着金を確認する。 「受付完了」だけでは相手の入金済みを判断できません。未入金なら、日時・振込指定日・金額・受付番号を用意して送った銀行へ確認し、相手にも受取銀行へ確認してもらいます。確認前に同じ振込を繰り返さないでください。
当日着金が難しいなら、ことら送金を使えるか確かめます。それも使えない場合や個人間送金ではない場合は、相手や請求元に連絡し、連休明けの入金でよいかを先に相談してください。
当日のうちに渡せないと分かったとき
10万円以下の個人間送金なら、振込とは別に「ことら送金」があります。全銀ネットの説明では、2021年に設立された株式会社ことらが運営するシステムで、サービスは2022年10月に始まりました。口座名義確認機能があり、オンラインの即時送金処理によって送った側で受取口座への入金まで確認できます。個々の送金は即時処理され、事業者間の資金清算は日中2回、全銀システムに連携して行います。
ことらの公式ページで確認できる条件は次のとおりです。
- 1件あたり10万円を超える送金はできません。使うアプリによって、異なる上限などが設定されていることがあります。
- ことら専用アプリはありません。対応するアプリを使います。「ことら送金」ページのアプリ例は2026年9月10日時点の表示で、三井住友銀行アプリ、三菱UFJ銀行、ゆうちょ通帳アプリ、J-Coin Pay、みんなの銀行、はまPay(横浜銀行)などが載っています。実際に使うアプリは最新の「使える事業者一覧」でも探します。
- 口座番号を指定して受け取る場合、受取人のアプリは不要です。携帯電話番号などで受け取る場合は、受取人が口座との紐付け登録を済ませる必要があります。
- 送金の取り消しはできません。確定する前に名義確認照会の結果を見て、相手の名義と合うか確かめてください。
- 手数料は各事業者が決めます。公式FAQは、サービスを開始している事業者は無料としていますが、表示の基準日は2026年9月です。同じページ上部には2025年7月時点という別の表示もあります。現在の適用条件は、送るアプリの案内と確認画面で確かめてください。
- アプリによってサービスを停止する時間があります。通常の銀行振込が止まっているから、ことらなら必ず使えるとは限りません。
- ゆうちょ銀行あてを口座番号で指定する場合は、振込用の「店名(または店番号)・預金種目・口座番号」を使います。
全銀システムの接続予定時間一覧と、ことらの「使える事業者一覧」は別です。 2026年10月13日に開いたことらの一覧には、みずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・山形銀行の掲載がありました。一方、楽天銀行とPayPay銀行は、楽天・PayPay・全角英字・ペイペイの表記を含めて探しても掲載がありませんでした。これは取得時点の掲載状況です。将来の対応の有無は、改めて一覧で確かめます。
同日に開いた「ことら送金」ページには、現在431事業者で利用できるという表示がありました。この数字はページの表示値で、全銀ネットの金融機関数とは別です。件数ではなく、使える事業者一覧に自分と相手の事業者名を入力して探し、自分の口座から送るための対応アプリの表示まで見てください。送信後はアプリの結果と相手の明細を確認します。
ここで扱うことら送金は10万円以下の個人間送金です。事業者への請求書の支払いなど、対象外の支払いをこの経路で済ませようとせず、通常の振込や請求元が指定する支払方法に従ってください。
支払期限が連休中に来るとき
まず契約書や請求書に、期限が休日の場合の扱いがないか確認します。「入金期限」なのか「振込手続きの期限」なのかも、請求元に尋ねてください。
民法142条は、期間の末日が日曜・祝日などの休日に当たるとき、その日に取引をしない慣習がある場合に限り、期間は翌日に満了すると定めています。休日なら自動的に延びると判断せず、迷う場合は期限前に請求元へ相談してください。
口座からの引き落としは、振込の即時化とは別です。三菱UFJ銀行の「24時間365日即時振込」の案内では、手形・小切手の決済や各種ローン・融資の返済にかかる引き落としは従来どおり平日とされています。休日に口座へ入金できても、引き落とし日が早まるわけではありません。
同じ案内では、口座振替と普通預金を返済口座とする各種ローン・融資の返済は原則として指定日の19:00まで、当座預金を返済口座とする融資の返済は原則として指定日の15:00までを、当日の引き落としとして扱います。これは三菱UFJ銀行の条件で、他行共通の締切ではありません。連休明けの指定日に間に合わせる場合も、現在の契約や請求元・返済サービスの案内を確認し、この時刻までの入金だけで支払い完了と判断しないでください。
この記事で確認した範囲
2026年10月13日に、全銀ネットの仕組み・利用金融機関一覧・接続予定時間一覧の10月13日版と8月3日版、ことらとの連携説明、ことらの送金ページと「使える事業者一覧」、三菱UFJ銀行の即時振込案内・現行ATM案内・登録画面のヘルプ、三井住友銀行のSMBCダイレクト案内、内閣府の休日一覧、民法142条を確認しました。民法はe-Gov法令APIで、2026年6月24日施行の現行版を確認しています。
三菱UFJ銀行の「24時間365日即時振込」は2018年9月18日現在の記載です。ATMの現金取扱時間とカード振込の当日扱いの条件は現行ATMページ、登録設定は現行ヘルプ、定期停止は全銀ネットの10月13日版でも照合しました。
各行の手数料や1日の振込限度額、個々の信用金庫・信用組合・JAの送金サービスの取扱時間、すべての受取口座の状態・商品別条件、ことらのアプリごとの上限・停止時間までは確認していません。該当する金融機関やアプリの公式案内の項目を、利用直前に読み直してください。この記事の接続予定時間やことらの掲載状況だけで当日着金を保証するものではありません。
参考資料
- 全銀ネット「全銀システムとは」:コアタイム・モアタイムの構成、2018年10月の稼動
- 全銀ネット「全銀システム利用金融機関一覧」:10月13日版と8月3日版の時間・備考・留意点
- 全銀ネット「ことらシステムとの連携について」:個人間の即時送金と資金清算
- ことら「ことら送金」:上限、アプリ、取消不可、手数料の基準日、停止時間、ゆうちょ銀行あての指定
- ことら「使える事業者一覧」:利用できる事業者・アプリの確認先
- 三菱UFJ銀行「24時間365日即時振込」:即時振込の範囲、受取条件、引き落としの締切
- 三菱UFJ銀行のATM案内:現金・カード振込の取扱時間と条件
- 三菱UFJ銀行「即時振込サービスの登録・解除」:利用登録と操作時間の制限設定
- 三井住友銀行「振込の手続時間と入金のタイミング」:予約扱い、指定日、入金時刻の例外
- 内閣府「国民の祝日について」:2026年9月の祝日・休日
- e-Gov法令検索「民法」第142条:期間の末日が休日の場合